七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

”投網名人” 伝授 です。

2007年10月12日 | 
島暮らしには、色々なことを教えてくれる“名人”がいます。
みかん作り、野菜作り、加工品作り、海のこと、などなど・

魚釣りの好きな夫は、
 "釣り名人"を見つけては、伝授してもらおうと熱心です。

そんな中、元船乗りのAさんは、
季節毎に、なにかと声を掛けては、海遊びに夫を誘ってくれます。
「わしゃあー、船にズッーと乗っとたから、船釣りはもうええんじゃあ」 と、
 海草採り、岩場のサザエ採り、魚釣りに・・・
 地元民のみぞ知る、穴場へと 

70歳は過ぎているAさんですが、実に活動的で、寒さ知らず 
 厳冬の真夜中、「今晩はサザエが一杯とれるんじゃ」
  と夫を誘ってくれたこともありました。
  真っ暗な中、グングンと、足場の悪い岩場を歩いていくAさん、
  「あっ、危ないで」と注意する夫の方が、
   岩につまづき、よろけて危なかったとか {

そんなAさんが、春頃
「もう、脚が痛いから、投網はやらんから、網をやる」と。

そして、投網の投げ方や広げ方も伝授してくれました。
モタモタしている夫より、はるかに、手際よく、パアッ~と網を広げるので、

 「Aさん、まだまだやれるで。投網返そうか」と言っても
 「いや、要らん。持ってたら、やりとうなるから」
  と、固い決心の様子。

しかし、なぜかAさん 
夏頃、真新しい投網を持って、
「投網、一緒にやろう」と誘いにきてくれました。

なんでも、遊びに来た孫が 
「大きい目をした魚が食べたい」 と言ったらしく、
どうも、この魚はメバルらしいのですが、
可愛いお孫さんの願いを叶えようと、投網を再開した様子 

夫が、モタモタと、1回、かろうじて丸く、網を広げる間に、
次々と、5回程も、威勢よく、大きく網を広げるAさん 

夫曰く
 「本当に脚が痛いのかなあ~?」
 「『もう投網はヤラン』  まだまだやれるで」

 10月の大潮の今、
 「投網、やってくるわ。おかずは、アジフライやな」と、
  張り切って、出かけた夫です。

一緒に出かけたハナも、「魚が釣れたかな」と、時々、かごを覗く。



いくら待っても、魚がかかってこないので、諦めて、ウロウロ?


せっぇいのお~   今度こそ 


おっ  うまく、大きく広がったぞ~ 


かかったかも 


ハナも期待して、楽しみに待つ 


釣果は 


ちっぽけな ちっぽけな アジが4匹 



おかずは、超ベジタリアン風になり、



ナスビの煮浸し(一応アジ入り)  ゴーヤチャンブル   梅干し入りヒジキご飯
常備食も、ナスビの梅漬けに、ゴーヤの佃煮

 一方、Aさんは、
 
 「ありゃあ~、かかってしもうたわ。こりゃあ、いかん」 
 
 だったそうです。

初めに1回投げただけで、沢山のアジがかかってしまい、
細かい網目に頭を突っ込んだアジをはずすのに、手間どったのです。

こうなると、もう投網をする楽しみはなくなるそうです。 

オマケに、奥さんのHちゃんからは、
 「こんな沢山の魚、誰がさばくの!!」と、怒られるとか 

  Hちゃんの作った、アジの干物、絶品です。
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