
フィリピン大学の履修登録制度って思いっきり変!!!(怒)
今までも虎次郎が朝5時から並んでやっと一つの授業取れたり、
本当は18単位必要なのに15単位(これが許可される最低の単位)でやってきたって知ってたけど、
まさか今回8単位しか取れなくて、
残りの単位の授業が取れるかどうかすら分からないとは・・。
フィリピン大学は卒業するのに7年も8年もかかる人がいるって聞いてたけど
私はその理由は試験を落とすとか、勉強に不真面目だからと思っていたのです。
とんでもない。
単に取らなくてはならない授業が取れないだけだった~。
しかも、それを取るにはサバイバル・スキル(生き残りをかけた戦い)が必要だったのです。
コネも、抜けがけも、何でもあり!
まさに人を出し抜いても自分が得する方法をより多く知ってる人が勝つ世界。
主人がアテネオ大学の頃からずっとフィリピン大学の仕組みは同じだったとか。
しかもフィリピン大学を出た人で上手くやった人達はそれを誇りに思ってるし、
おかしいとはちっとも思ってないようなのでよけい始末が悪い。
先ず、履修登録はオンラインでコンピューターを通して。
でもいくらでも登録していいので、何十教科も皆登録するのです。
そしてコンピューターによる抽選。
抽選に漏れたと分かるのは実際の入学登録の直前。
そして、取れなかった教科をまた再度オンラインで登録、
でも結果が分かるのは入学登録の〆切りの日。
(もう授業は始まっている)
と言うのは当選してしまった人でも
初めての授業に行ってみて講師が噂の厳しい先生だと知ると
あたかも当選してなかったように装って
列に並び、簡単な先生に変えようと努力し、
その努力の甲斐あって別の先生の授業が取れると分かると
厳しい先生の授業を履修取り消し手続きするんだそう。
しかもこういう学生が履修取り消しするのは授業が始まってから。
と言うのは最初にオンラインで登録する時は
講師の名前が殆ど載ってないので誰に当たったか分かるのは最初の授業に行ってからだから。
私は今までは何も手伝ってあげてなかったけど
今回は登録課に聞きに行ってしまいました。
親切に色々教えてくれましたが、
この制度は変わらないそう。
唯一、方法があるとしたら、
登録課で無償労働を100時間すると
好きな授業を取らせてもらえるんですって。

こちら、無償労働している学生達。

登録課はこの時期、大忙し。

学生達も大変です。

雨期に入って不快指数上昇中。

フジも扇風機の前で夕涼み。
主人はフィリピン大学を出た政治家などが汚職に簡単に身を染めるのは
こういう温床があるからだと、
まあ主人はアテネオ大学を誇りに思っている人なので
尚更なんですが・・、
私も今回、虎次郎みたいに
決まりがあったらそれに従うのが正しい、
他人を出し抜くのは良くないから自分は卒業が遅れてもルールに従う
って考えの子が損するような大学って何~?
と内心、大学そのものに疑問。
虎次郎はコネとかも袖の下とかも認めないし、
自分がそのせいで得するのも正しい事じゃないからしない、
って言うのです。
なんか虎次郎ってフィリピンに住み続けるのは厳しい感じです。
ここは袖の下とかコネとかないとやっていくのが大変な場所なので。
連絡しないようにしている虎次郎の高校の同級生、ライアン君が田舎のご両親が作った野菜料理を是非貰って下さいと連絡してきて会ったら、
彼は19単位取れたそうです。
「色々方法はありますよ~。」
と涼しい顔してました。
うん、ライアン君なら絶対にサバイバルゲームに勝ち残れるでしょう。(確信)
今日、あと2教科足りないうちの1教科の先生には登録課の職員が連絡して履修を確定してくれました。
でも問題はあとの1教科の物理。
この物理が取れないと、もう1つの物理で履修確定しているものの履修も取り消されるんですって。
2つで1セットなんだそう。
私はその無償労働に虎次郎を参加させるように何か方法を考えようかしら。
アスペルガーっぽい虎次郎は新しい場所や人がちょっと苦手なので、
今日はここに載せた写真を見せて
「こんな風に働いてたよ~。」
とイメージさせました。
この方法ならずるじゃなくて正当な方法で自分の履修したい教科を取れますから。
(100時間こなしてからだから今回は無理だけど)
それにしても当選に絶対に漏れない人が半分以上いるって虎次郎は言うのです。
しかもいつも同じ人みたい。
これって本当に運なのかしら。
国会議員の子とか入試に落ちても入学出来ちゃうような大学だって聞くし、
運が悪くていつも虎次郎が当選しないってちょっと信じ難い私。
その点、ラサール大学のシステムは本当に素晴らしかったです。
桜なんてオーナーロールという成績優秀生だったので履修を先にやらせてもらったりの特典があったし、
(虎次郎だって成績は良いけどそんな特典はない)
全てオンラインで早い者勝ちだけどその場で分かるので楽ですし、
フィリピン大学の様にあちこちの人にサイン(署名)を貰いに奔走しないでも良くて
実際の支払いと履修完了には数分しかかかりませんでした。
(と桜が言ってた)
現金しか駄目って言うフィリピン大学と違ってラサール大学は小切手もクレジットカードも受け付けてくれたし。
この危険なフィリピンで高額の現金を持ち歩くってだけでも
子どもが危険な目に遭いそうで怖いです。
運転手さんに見張らせてる親は多いけど、
虎次郎は自分で歩くから車はいらないとか言って拒否。
もし物理が取れなかったらどうなるのかしら。
そもそも先生や授業数が学生で履修しなきゃいけない数より少ないのが問題なんだから
さっさと何とかしろ~と言いたいけど
まるでフィリピン政府のように変わる気がないようです。
入学のオリエンテーションの時に先生が
「保護者の方でフィリピン大学の卒業生の人~いますか~?」
と言って何人か手をあげた中の1人に
「大学で何を学びましたか?」
と聞かれたそのお母さん、キャリアウーマン風の金持ちの美人って感じでしたが、
「フィリピン大学はまるでフィリピン政府そのもの。仕組みとか全く同じで・・だから卒業して仕事して政府と関わりあいになる時に全く同じだったのでやり方で戸惑わなくて済みました。」
と答えたのを思い出します。
彼女もきっと大学時代、苦労したんですね。
(と今頃しみじみ・・)
