フィリピン国際結婚・菜の花の主婦日記goo版

南国フィリピン便りー結婚しフィリピン在23年。22才長女、20才息子、9才末娘のお母さんである私の毎日ー

フィリピン大学ディリマン校の嫌な部分

2013年07月25日 12時20分23秒 | 国立フィリピン大学



ネットを調べていてこんなスレッドを見つけました。
掲示板ですが日付はもう10年も前のもの。

でも内容が今の問題と殆ど変わらないのが可笑しいです。




「あなたはフィリピン大学ディリマン校の何が嫌いですか?」









「Red Tape」・・英語ですがフィリピンに来て覚えた言葉。
ネット辞書を見ると「お役所風の面倒な手続き」とか「官僚的形式主義」と書かれていますが、
フィリピン大学の場合は国立ですし、まさにフィリピン政府の面倒な手続きがそのまま持ち込まれた状態。

主人が学生だった頃から全然変わってないようです。

*訳は適当で正確ではありませんのでご了承下さい。

「情報の伝達の曖昧さ。学校行事やイベントなどの情報は口伝えで聞こえてくる。
休校かどうかは自分が授業に行ってみて初めてわかる。」


これは虎次郎が通ってたフィリピンサイエンス高校時代もそうでした~。
コミュニケーションが苦手な虎次郎はどんだけ苦労したり損したりしたことか。

フィリピン大学も似た様な感じなんですね。

私より凄いお母さんがいて、彼女は週に何度も全部の教科の先生を回って情報集めをしていました。
彼女は自分が知ってる情報は出し惜しみなく教えてくれて私も随分助けられましたっけ。

虎次郎が1年生(7年生)の時、たまたま廊下ですれ違った「電子工学入門」の先生が
ゴールドベルグの〆切りは今日の5時よと教えてくれて、
その時、午後4時だったのですが私は校庭で遊んでいる虎次郎のクラス全員に教えて
皆パニックになってやったこともあります。
ところが3グループのうち、1つのグループだけは知っていたのです。
つまりそのグループの誰かが先生から聞いて他の人に教えなかった。
ちょっとした意地悪。















「汚いトイレ!

授業を履修する為に何時間も並ぶ! ま、それはいいんだけどね。この列のお陰で元カノとまた仲良くなれたし、いつも同じ列で。

軍事訓練ーフィリピン大学では例外なしに全員参加。医者の診断書があっても参加させられる。大学のスポーツチームに所属してても関係ない。唯一の例外はスポーツ選手でナショナルチームに所属してる人だけ。
軍事訓練のオフィサーは人に指示を与えて快感を得るタイプだな。

それと、教室同士が離れ過ぎてて行くだけで凄く疲れる。

それでもフィリピン大学がいいけどね。」



軍事訓練のオフィサーというのは学生の中で特別に訓練を受けて上の位置に昇格した人達なのです。
「KSP」というタガログ語は「クラン サ パンシン」という言葉の略なんですが
家庭だったら子どもがお母さんの気を引きたくてわざと水をこぼしたとか、
わざと泣いてみたり、怒ったり、何かを壊したりして気を引くことを指します。

クラン=足りない
サ=が
パンシン=自分を見て欲しい、自分に気づいて欲しい、注意を向ける

でもフィリピンでは学校の先生でもこういう人、多いのです。
桃ちゃんの学校にも居ます。
わざと難しい試験をやらせて生徒が困って出来ないとぶーぶー言うのを楽しむ人です。
試験の内容を見てるとわかりますよね、
子どもを教える為に作ってるか、自分が快感を覚える為に作ってるか。

ところで桃ちゃんが習ってる水泳のコーチが言うには
昔と違って今は大学チームだと軍事訓練は免除されるらしいです。
ただ毎日3時間泳ぐって感じで、結構大変。

虎次郎に勧めたいけど自分がやりたい、と思って気力で臨まないときっと無理です。
本人はチェス選手になりたくてトライアウト(入部試験)受けるって言ってるし、
主人も本人が好きな事をした方がいいと言うので任せようと思います。

ただアスペルガーな虎次郎は相手のもくろみがなかなか読めないんです。
チェスは好きだと思いますが、昔からトランプしててもその部分が苦手でした。
だから落ちるかもしれませんね。
ま、それも本人がその後、考えるでしょう。










「入学登録の列。
汚いトイレ。
遅刻してくる先生達。
レッドテープ(官僚体勢主義)。
フィリピン大学入試に合格してないのに入学してきてる疑わしい学生。
授業登録課の横柄な警備員、自分達が授業登録課の職員気取り。
大学で優等賞(マグナコモラウデやスーマコモラウデ)を受け取るのは<物理科・数学科・英語科>の学生ばっかり。

まあ、でもフィリピン大学を辞めて他の大学は行く気はないけど。」


この優等賞の話しは虎次郎が高校の時に上の子がフィリピン大学で勉強してる親から聞いた事があります。
エンジニア科も含めて好成績を取る可能性が少ないので
総合成績で賞を与えると点数が取りやすい学科に所属してる人が有利なのだそう。












さっきのコメント(オレンジの部分)を受けて返信されたもの。

「学生の中にはフィリピン大学入試に不合格だったので別の大学で簡単に100点を取れる大学に入学し、1年後に転入生として入ってくる人もいますよ。この場合は1年生の成績で判断されるので結構簡単に入れますからね。何かおかしいですよね。」










「列、列、そして列」

「実を言えばフィリピン大学はいかしてると思うけど、学校設備がね・・特に事務所やトイレは80年代って感じで。」

ここに出てくる「ASTIG」って言葉はタガログ語の「Tigas(硬い)」って言葉の文字を入れ替えて作られたスラング。

タフとかマッチョとかって男性が力強い格好良いイメージなので、
そこから格好良い!クール、ファッショナブルという意味で使われるようです。











一般教養の先生と教室が足りない。
例えば<物理71~73>や<数学シリーズ>など。


そう、その物理なのですが(前にもブログで書いたので読んだ方はダブルので飛ばして下さい)・・

虎次郎が先日、履修登録している時も、物理71という教科、レクチャーとラボラトリーがセットなのですが
レクチャーは朝5時から並んで何とか授業当日に入れてもらえたけど
1単位だけだけどラボラトリーと呼ばれる実験の教科がくじ引きに外れて取れなかったのです。

それで今学期は物理72のレクチャーとラボラトリー、前回取れなかった物理71のラボラトリーをまとめて取らなくてはならなかったのですが
これって本来はセットなのでレクチャーは先に取れてもラボラトリーだけを取る事は出来ません。

それなのにくじ引きでラボラトリーだけ当たってしまった。
そうするともし列に並んで物理72のレクチャーが取れないと物理72のラボラトリーも自動キャンセルされる。

結局並んで3つとも取れたからいいんですが、

それだけじゃないのです。前学期、くじで外れて取れなかった物理71のラボラトリーを
今学期取る物理と一緒の取るのにエンジニア科の先生の署名が必要。
これをもらうのにまた虎次郎は並んだわけです。

物理教室があるのは家から歩いても行けるフィリピン大学の外れにあり、
エンジニア科はまるで正反対の場所。
山手線の渋谷と東京駅みたいな。
そして履修登録のビルは上野って感じかしら。

いや、歩くのは良いのですが、
(歩くのは虎次郎で私は車で行きます)
行き着いた先でまた並ぶ・・並んでも相手が対処してくれる保証はない。
でも並んでなかったらそれも分からない。

私が物理の事で聞きに行った時も結局は駄目でしたが30分は待ちました。
それで駄目って言われて履修登録課に戻れって言われて、車があったので10分くらいで戻れて良かったですが。

主人に「フィリピン大学ってこのレッドテープの仕組みは変わらないのかしら。」と言ったら
「永久に変わらないんじゃない?」とあっさり。

その話しをしてたら近くの2流大学で会計学を勉強してる桜が

「私の大学もそうなの! ラサールだったら履修出来ない教科は灰色になっててオンライン登録出来ない仕組みなのに、今の大学はいちいち並んで許可を取りに行って、履修課の署名だとか、担任の署名だとか面倒~。」

大学では例えば「会計学1」を取る前に「会計学2」を取れませんよね。
そういう教科は沢山あるのです。
それを一つひとつチェックして正しく選択してるか誰かがチェックしなくてはいけません。
ラサール大学(マニラ校)の場合はそれがコンピューターデータベースに組み込まれているので人がチェックしなくてもコンピューターが自動的に履修出来ないようにセットされているんですね。

と、フィリピン大学について書きましたが、虎次郎はネットゲームしようが、アニメを見ていようが、大学の勉強で苦労する子じゃなく、大学の授業に決まった時間に行き、帰りはジープで授業が終わった15分後に帰って来ますから問題ないんですが、私は桃ちゃんの詰め込み教育で溺れそうです。

色々ある課題の中でどうしても覚えさせなくてはならないのがローマ数字で1~1000まで書ける、読めるようにすること。
来週試験です~。こんなの8才じゃなければ簡単に出来ることなのに、今どうしてもやらなくてはならないのかしら。