8という数字は、古代から洋の東西、宗教、大陸を越え、縁起のよい数字として信じられ、『八角形』は神々と人間を結ぶ場所や建物に用いられてきました。キリスト教では8は『復活』を意味する重要な数字で、八角形は人間と神の世界を結ぶ形とされ、教会や聖堂には八角形の建物が多く、装飾のいたるところで見ることができます。イスラム教においても、8は吉数とされ、ペルシャ文学には『8つの楽園』という表現もあるようです。イスラムの文様には八角形が極めて多いのが特徴でイスラムの寺院も八角形の窓や装飾が多く取り入れられています。日本でも「八」は末広がりを意味し、良縁や繁栄の願いをこめて祝い事に頻繁に用いられてきました。また、八角形は八方に広がる宇宙空間全体を表す形とされ、方位学に用いられ、風水では身を守り、全ての方向(八方)から、幸運とエネルギ ーを呼び込む形とされています。
アラビア語では、マスジド(ひざまずく場:サジダを行う場所)イスラーム帝国がスペイン地方を占領したときマスジドがスペイン語でメスキータとなり、それが英語ではさらに訛ってモスク(mosque)となった。モスクの中には崇拝の対象物はなく、あくまで礼拝を行うための場。