レオナルド・ダ・ヴィンチによる「最後の晩餐」は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に付属のドメニコ会修道院の食堂に描かれた壁画です。映画『ダ・ヴィンチ・コード』では、中心にいるイエスと、向かってイエスの左側にいる聖ヨハネとされる人物との間の、異様に開いた空間(V字状の境界線が強調)が、不自然であること。また、聖ヨハネとされる人物は、どう見ても女性に見えること。イエスとヨハネとによって作られたラインが「M」とも見えること。以上から、「ヨハネとされる人物は、「M」の文字を持つ女性(「マグダラのマリア」(女性))であり、二人の間にある「V」字型の空間は、イエスの血を受けた「聖杯(マリアの子宮)」を暗示し、マグダラのマリアは、イエスの子供を身ごもっていた」とする解釈です。実際には、マグダラのマリアは描かれていませんが、いろいろな解釈ができる謎めいた壁画です・・・
おまけですが、名画を忠実に再現した「大塚国際美術館」では、修復前と修復後の『最後の晩餐』が実物大で展示されています。全ての作品が陶板で作成された「偽物」、入場料は日本で最も高い美術館です。西洋名画1000余点を陶板で原寸大に再現。日本に居ながら世界の美術館が体験できます。いろいろな意味でこちらも凄い!・・・
修復前
修復後