to:ai
本(&美術展)を記事にするってホントは厄介。
人様が読むものだからついつい飾ってしまうし・・。
手帳に書き殴っているメモを日付順に掘り起こし
9ヶ月ぶりに「本メモ」を記録します。
(ぐうたらなのにやっぱりキレイな印刷で残しておきたい)
2009年1月~
「悼む人」 天童荒太
世間の評価はいいようだけど・・いまいち中身が入ってこない。天童さん求められるものが大き過ぎて苦しいのでは。
「告白」 秦かなえ
この担任の冷静さが怖い。展開が凄く上手い
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「詩の力」 吉本隆明
この人の言葉は信頼できる。
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「風花」川上弘美
川上さんの描く女性はいつも静かで内面できれいに闘う。
ラスト信号無視して赤で渡るのゆりと、取り残されて立ち止まる卓也
の対比が鮮やかだ。
「流星の絆」東野圭吾
これはaiを意識して購入。映像化を意識したような作りが鼻に突くが
やっぱりどんどん読み進めたくなる。こんなに量産してもネタが豊富
凄い作家だ。
「あちら側から見たこちら側」高橋○○?
福祉系の大学院生でケアマネージャーでもある女性が突然脳出血に。
あちら側の立場となり、こちら側の至らなさを指摘する。実録。
「まず石を投げよ」 久下部 洋 サスペンス
まず石を投げよ、という言葉は聖書の一節。罪は誰でも犯す
という設定のもとに医療ミスに切り込んだサスペンス。
「月魚」 三浦しをん
場面設定が古書店というところに関心が向く。昨年から、三浦作品に
夢中です。ピタ!と相性が合うのです、この人と。
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「猫を抱いて象と泳ぐ」 小川洋子
小川ワールド全開。チェスをキーワードに少年と少年に関わる大人たち
との話。奥深いのですね、チェスって。この人の作品はいつも読み終わる
のが惜しくなる。
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「東京奇譚集」 村上春樹
「お針子テルミー」栗田有起
「ポストライムの船」津村記久子
大学を出て守備よく就職はしたがストレスで患いしばし引きこもって
いたナガセは再び「工場」で働きだす。思考することを避けるように
ムチャクチャ働くナガセだが世界一周のポスターを見て思うことがあった。
・・・好きですこの作品
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「ぼくは勉強ができない」 山田詠美
「まほろ駅前、多田便利軒」 三浦しをん
あぁ。面白い!!この人とはホントに各分野のツボがピタと嵌る。
続編早く。
「納棺夫日記」青木新門
「おくりびと」の原作・・と思いきや大分違っていた。
この著書の中で正岡子規の死二日前の言葉を載せているので抜粋。
”悟りということは如何なる場合でも平気で死ぬる事かと
思っていたのは間違いで、悟りとは如何なる場合でも
平気で生きている事であった”
「空中庭園」 角田光代
久々に角田さん読みました。読み終わってこのタイトルが秀逸であることに
驚く。このタイトルに内容が全部集約されている。人は例え家族であろうと
いかに誤解で成り立っているか。娘が母親を憎悪する気持ちは底なしに暗い。
これ映画にもなりましたが・・・そちらは原作どおりだったのでしょうか?
「黒の様式」 松本清張 再読
ある時期にほとんど清張作品網羅したけれど、再読してもやはり同じ
ように引きこまれる。
「深淵のガランス」北森鴻。
これは絵画修復師である主人公の修復技術に関心があり手にとった作品。
「おそめ」石井妙子
京都芸者から銀座のマダムへと転進したおそめさんの伝記。
あの白州次郎・小津安二郎を虜にした魅力とは何ぞやの好奇心です。
「鴨川ホルモー」 万城目 学
コピーに偽りなし。噂どおりの面白さで、斬新!!
スガ先輩の人柄好きだなぁ。映画化されてヒットしたようだけど
キャストが本での登場人物とのギャップがあり過ぎて引きました。
「風花病棟」 箒木逢生
待ってました箒木さん、と買ってはみたものの・・・。
「閉鎖病棟」を読んで以来、ずっとこの人の作品を追っかけてましたが
最近はちょっと引きます。
「愚考録」 貫井徳郎
「いのちのふるまいを記述する方法」 新潮6月号より
川上弘美さんと生物学者の福岡伸一との対談。川上さんは大学で生物学科
を修めたという変わり種の作家なので、お二人の生物学的見地からの
語り口は新鮮で面白い。
「生きる歓び」「猫に時間の流れる」 保坂和志
保坂さんも久しぶり。飼い猫の日常を描いてます。
余談ですが「猫に時間の流れる」というこのタイトル、頗る好きです。
猫に関する小説はたくさんありますが
白出隆さんの「猫の客」がやはり素晴らしい(前記事あり)
こんな綺麗な猫小説はそうそうないです。
「どこから行っても遠い町」 川上未映子
「骸骨ビルの庭」上下 宮本 輝
aiちゃんの好きな宮本さんらしい小説です。戦後の復興期、大阪の
ある一角で廃ビル同然の住家で戦災孤児を幾人も育てた独身男性二人
の物語。この中の一節・・・
”人生において賢い師に巡り合えるかどうか・・もし巡り合えなかったと
したら相当遠回りして気付くことになる”
「こんな話しを聞いた」 阿刀田 高
記憶の遺伝の話しが面白い。
「肝心の子ども」 磯崎憲一郎
肝心とはブッダの子ども。何か、相当なものが隠れているのだが
私には見えない??
「長い時間をかけた人間の経験」 林 京子
深い感銘を受けた作品。長崎での被爆体験を冷静に透徹した
目で著す。被爆を受けた心の闇を女の視点から深く記してます。
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「阿修羅のごとく」「夢という字」「金魚の夢」 向田邦子 再読
向田作品は時折再読する。日常の機微を心憎いまでに掬い取る
上手さは旧さを感じない。
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「終の住処」 磯崎憲一郎
「がらくた」 江国香織
「幻の光」 宮本 輝 再読
若い頃に読んで見えなかったことが今、見えてくる。宮本さんはこの作品を
わずか31才で著した。凄い。
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「コミュニティ」 篠田節子
「神去りなあなあ日常」 三浦しをん
とにかくこの人のものは読みます
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コミックを読むような
面白さ、というのかな・・。
「街場の現代思想」内田 樹
なるほど、なるほど・・・と何度頷いたことか。
見晴らしのいいところから俯瞰できる視線が尊い。
「看守眼」 横山秀緒
「中国料理の迷宮」勝見洋一
「トーベ・ヤンソン短編集」
あのムーミン作者の小説です。
「紙魚家崩壊」 北村 薫
この人の短編ミステリーは相当上手い
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ちなみに紙魚=しみ
「二月三十日」曽野綾子 再読
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曽野さんの小説はハズレなし。この人の小説を読むときは
ノートにぎっしりメモが残る。
「凄い時代」 堺屋太一
今更ながらですが・・・達観してます。
来年、さ来年と再読したくなるでしょう。政治家にこそ是非熟読して欲しい。
「金のゆりかご」 北川歩実
現在、進行中
未だ、メガネに馴染まず長くは読めない状態が続く
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夜、布団の中で読む習慣は減りつつある。寝ちゃうのだ、ヤバい