ニュースのコピーです。
****************************************
インドでは今、ある生後3か月の男の子が多くの人から関心を集めている。今年5月に生まれた男の子は、生後9日目に体が自然発火する事態に襲われて以来、これまでに4度も火に包まれて火傷を負い、病院に運び込まれているそうだ。現在、入院先の病院で精密検査が行われているというが、彼の皮膚から可燃性のガスと液体が出ていることは分かったものの、なぜ出ているのか具体的な原因はつかめず、医者たちも困惑しているという。
インド紙タイムズ・オブ・インディアやインディアン・エクスプレスによると、注目を集めているのは、インド南東部の街ティンディバナム郊外の村に住むラーフルちゃんという男の子。今年5月22日に生まれたばかりのラーフルちゃんは、生後9日目で体が火に包まれる状況に陥って火傷を負い、病院へ運ばれた。引火させるような火元もなかったため、母親は我が子を襲ったアクシデントが「信じられなかった」というが、不可解にもこの後も息子の体が突然燃え出す事例が頻発。生後12日目に2度目の発火が起きた後、さらに45日目、65日目と立て続けに発生し、4度目の際には火が家中に広がり、全て焼失する事態にもなったそうだ。
現在は、ティンディバナムの北にある都市チェンナイの大学病院に収容されているラーフルちゃん。過去3度の火傷は大事には至らなかったが、4度目は「頭からつま先」まで火に包まれてしまい、仰向けで寝ていたために背中側は無事だったものの、腹部側は頭部から足まで幅広く傷を負ってしまい、今も治療が続けられているという。
問題は、なぜラーフルちゃんが繰り返し燃える事態に陥っているのか。彼の体を検査した医者は「児童虐待の兆候は見られなかった」ことから、誰かが彼の体に火を付けた可能性は低いと判断したそうだ。
そこで関係者らは、彼が「人体自然発火現象」に襲われているのではとの検討を開始。8月9日から入院した大学病院で治療を進める傍ら、彼の体に「35項目に渡る」詳細な検査を実施したという。すると、レントゲン検査や血液検査などから、彼の骨や内臓の状態は医者が「素晴らしい」と話すほど正常な状態だったが、皮膚の毛穴から「可燃性のガスや液体が放出されている」事実が分かった。しかし、なぜ彼の体内から可燃性の物質が分泌されているのか原因が分からず、ラーフルちゃんにはその原因と引火の仕組み解明に向けて、今後も検査が進められるという。
繰り返し不可解な事態に襲われるラーフルちゃんに対しては、インドの医療関係者の間でも高い関心を集めている様子。ムンバイの病院に勤めるという医師は、「腸内のバクテリアが胃に入った物質をメタンガスに変えて放出する」との自然発火の有力な仮説を紹介しながらも、「母乳がメタンガスに変わる可能性は極めて低い」と指摘する。また別の専門家は、「自然発火する赤ちゃんなどあり得ない」と話し、自然発火説を「いたずら」と言い切っているそうだ。
いずれにしても、ラーフルちゃんの状態改善に向けて原因究明が求められる大学病院では、現在全ての可能性を視野に入れながら観察を続けているとのこと。インドでは、過去にも自然発火したとされる少年の例が報告されているが、残念ながら「文書で残されていない」ため参考にできず、病院側としては「漠然として科学的根拠も見つかっていない」自然発火説を疑いつつも、慎重に原因を探っているという。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます