木村秋則さんの「奇跡のりんご」を読みました。
木村さんも、素晴らしい方だと思いました。
尊敬できる方だと思いました。
木村さんは、八年くらいかかって、無農薬、無肥料のリンゴ栽培を成功させ、結果が出せたから、こうやって世間に認められ、尊敬されているのです。
しかし、成功されるまでは、周りの人たちから、軽蔑され、馬鹿にされ、村八分のような状態にまでなっていたそうです。
やはり、みんなと違うことをやっている人、みんなと違う考え方、価値観を持っている人を、周りの人々は認めようとせず、のけ者扱いにするようです。
木村さんは、自分の信念を通し、それが間違ってなかった事を実証しました。
ようやく、周りの人々も認めてくれるようになりましたが、それでも、木村さんのように無農薬、無肥料栽培のリンゴを作ろうとする人は、ごくわずかです。
木村さんは結果を出せたので、サクセスストーリーでありましたが、いまだ結果を出せないで、木村さんのように自分の信念を貫こうとしている人は、周りから異様な目で見られて、辛い思いをしていることでしょう。
事実、私は、子供のアトピーに関して、皮膚科にも行かず、自分が正しいと思うやり方で対処しましたので、周りの人からの非難はすごかった記憶があります。
アトピーでひどい状態のままにしておく母親は、とんでもない母親で、虐待しているとでもいうようなことまで言われました。
しかし、私の場合も、子供たちは皮膚科に行かずとも、アトピーは良くなったので、結果が出せたということで、周りも何も言わなくはなりましたが。
それでも、私のように、アトピーを皮膚科にかからないで治そうとする人は、ごく少数なのだと思います。
世間は、自分では考えず、みんなと同じように考えて、みんなと同じことをしていれば、居心地良く、仲間も多く、ずっとみんなで飲んで騒いで食べて、楽しく生きていくことができましょう。
その方が、確かに楽しくて、楽なのは確かです。
しかし、それで良いのか、と、私は思ってしまうわけです。
何も考えず、ただ楽しく生きていく人生に、満足できるのでしょうか。
本当のことが知りたい、真実を知りたい、この世の法則を知りたいとは、思わないのでしょうか。
仲間がほしい、誰かと話をしたい、というのは、人間としての本能なので、これは満たしていかないとだめだとは思いますが、その仲間を選ぶことが大切なのではないでしょうか。
仲間は誰でもいい、ご近所で良い、のではなく、自分に合った、自分と似たような考えを持つ仲間が必要なのではないでしょうか。
かくいう私も、悲しいことに仲間がいません。
これから、作らないといけませんね。