先日職場で同僚と話をしていたら、職業差別の話になった。
そこから、地名とか地域とかの話になり、橋のない川、という本の話になった。
私は読んだことは無かったが、差別の話だということは知っていた。
前に一度、そういった差別について少し調べたことがあったが、そこまで深くは調べなかった。
そこで、今回はネットで検索してみた。
すると、橋のない川、はYouTubeで見ることができたので、一部と二部を観た。
うーむ
こんなひどい話があるだろうか、と思った。
未だに根強くこういった差別は残っているのではないのだろうか?
生まれた場所によって差別され、結婚や就職まで差別されるのだ。
と、そこで、この歳になるまで、自分の生まれた地域はどんなところなのか、改めて調べてみた。
今の今まで、そういった差別があることなど、全く考えることなく生きてきたのだが。
私の生まれたところは、市の中心街から見て、川を挟んだ向こうにある。
昔はそこは村で、明治の頃に、市に編入されたようだ。
静かで治安も良く、良い場所だと思っていたが、道路は迷路のように細い路地が多い。
そして、中学は荒れていたと言われるが、私は楽しかった思い出の方が多い。
しかし、昔の人は、そこを川向こうと言っていた。
ある夏休みの講習会で、ある先生が、私の中学を軽蔑して、馬鹿しかいない、と言ったことを思い出す。
今思うと、それが差別だったのだ。
しかし、差別だけではなく、女性差別、外国人差別、アジア人差別、コロナ差別、病気差別、美醜差別、貧乏差別、ありとあらゆる差別が渦巻いている。
どうも、人と比べて自分の方が上だと思いたい人が多いらしい。
同じ人間に順位をつける。
これは、江戸時代からの名残らしいが、世界中どこでもある。
なんか、とても馬鹿馬鹿しいことだと思う。
人の優劣があるとしたら、私はその人の徳の高さ、清らかさ、ではないかと思う。
差別を気にして、卑屈に生きるよりは、もっと別のことに目を向けて生きていきたいと思っている。