奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

奈良のむし探検 ヒラタアブが多い

2021-03-22 19:59:00 | 奈良のむし探検
奈良のむし探検 第4弾


14日の午前中に用水路脇の草むらに虫探しに行きました。これまで、午前と午後に行ったことがあるのですが、午後はほとんど虫がいません。やはり午前中に限ります。







草むらに行く前にセイヨウタンポポが10本ほど花が咲いているので、そこで虫探しをしました。ヒラタアブが来ています。ヒラタアブを調べるには、

[1] 大石久志、「ルーペで調べる身近な縞模様のハナアブの見分け方(1)~(7)」、昆虫と自然 (1996)~(2000)。
[2] 「札幌の昆虫」(北大出版、2006)。
[3] 市毛氏の「ハナアブの世界

が参考になりますが、写真だけで見分けるのは難しいです。そこで、[1]の検索表を見て調べてみたのですが、顔面の色、胸部側縁の色、複眼の毛の有無、翅脈、脚の色などから、オオフタホシヒラタアブ♂あたりではないかと思われます。ただ、オオフタホシヒラタアブとフタホシヒラタアブは翅表の毛を見ないといけないので、よく分かりません。(追記2021/03/23:この検索で「胸弁の下片背面に長い毛がある」かないかで到達するところが違いました。上は「ある」で選んだ場合ですが、「ない」を選ぶとEupeodes属のフタホシヒラタアブあたりになりそうです。いずれにしても採集しないとわかりません





これはセイヨウミツバチ



これはやけに小さいので、ホソヒメヒラタアブではないかと思っています。





これはまたセイヨウミツバチ





これは先ほどのホソヒメヒラタアブより大きいのでミナミヒメヒラタアブではないかと思いました。実はここから迷い始めました。この両者は大きさが違うので、実物を見るとすぐに分かるのですが、写真に撮ると、ほぼ同じ大きさに写してしまうので、後で見ると分からなくなります。何か違いはないかと探したのですが、よく分かりません。



ここから用水路脇の草むらになります。これはナナホシテントウ





このヒラタアブ、最初のオオフタホシヒラタアブだとしたヒラタアブと同じだと思ったのですが、顔面の触角基部の黒紋があります。それでよく分からなくなりました。







キンバエの仲間も採集しないと名前はよく分かりません。



これはアシブトハナアブ





コガタルリハムシの♀はとっても大きな腹をしています。







これはミナミヒメヒラタアブだろうと思うのですが、自信はありません。





このヒラタアブは顔面が黄色でありません。たぶん、ツヤヒラタアブ属 Melanostomaではないかと思います。ヒラタアブは難しいですね。まだまだいたのですが、次回に回します。