奈良散策 第1229弾
7月18日に天理参考館に行きました。天理参考館は天理市にある天理大学の付属施設で、今回が初めての訪問です。ちょうど「布留(ふる)遺跡の歴史―物部氏より前から後まで」という企画展をしていました。
天理参考館はこんな立派な建物でした。
これが入り口です。
入ったところのホールです。広々としています。
中にはこんな石像が置かれていました。オルメカ石頭像のレプリカだそうです。オルメカというのは紀元前1200年ごろから紀元前後にメキシコ湾岸で生まれた文明のようです。
入館料として500円を払い、展示室に入りました。実は、天理参考館については何も知らなくて、企画展を開いている展示室が1つか2つあるだけだろうと思っていました。実はこの建物全体の1階から3階までが常設展になっている大きな博物館でした。
一階は「世界の生活文化」の展示になっていて、大阪の千里にある国立歴史民俗博物館に入ったような気分になりました。入り口から、アイヌ文化、朝鮮半島、中国・台湾、バリ・・・と続いていきます。ただ、内部は相当に暗くて、コンデジでは撮影が難しいので、ここから後はスマホのカメラで撮りました。
この辺りは中国・台湾の民俗品です。
この辺はバリ島みたいです。
説明を見ると、台湾のパイワン族みたいです。だんだん分からなくなってきました。
これはヒンズー教尊像「翼をもつ獅子シンガ」。
そして、これはバリ島の仮面舞踊劇「バロン劇」の仮面。
これは台湾地方の帆掛け筏 「竹排」だそうです。
この辺りはパプアニューギニアの精霊たち。薄暗いし、ちょっと気味が悪いですね。
二階は生活用品が多かったので、写真は撮りませんでした。三階は「世界の考古美術」で、この辺は日本の考古文化です。
この辺は中国だったかなぁ。家族の話だと、二階か三階に富雄丸山古墳で最近発見された三枚の鏡の実物が展示されていたようです。いい加減に見ていったので、気が付きませんでした。
三階に企画展示室があって、「布留遺跡の歴史」の展示がありました。
布留遺跡は石上神宮と近鉄天理駅の間くらいにある広い遺跡です。
布留遺跡は物部氏の遺跡として知られていますが、実は、それ以前の旧石器時代、縄文時代の遺物が見つかっていて、古くから人が暮らしていた地域だということです。物部氏は神武天皇が大和に着く前に既に北九州から移ってきたとされている豪族なので、いつごろやってきたのかが気になっていました。しかし、展示を見る限りはそのヒントになるような展示はありませんでした。
三階から外をみたところです。参考館の内部は広々としていて、中でゆったりと見学するのによい所でした。