奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

早朝の散歩 外来の蛾

2023-06-28 21:02:18 | 奈良散策
奈良散策 第846弾


6月24日早朝の散歩のときに撮った写真です。この日は天気が悪く、歩き始めてすぐにぽつぽつ雨が降ってきたので、途中で引き返しました。でも、マンションの廊下で変わった蛾を見つけました。





出かけるときにマンションの廊下でバッタを見つけました。いつも望遠系のNIKON P950を持って散歩に行くのですが、これに焦点距離1mのクローズアップレンズを取り付けて撮りました。おそらく、ツチイナゴですね。NIKON P950にクローズアップレンズをつけた時の倍率については以前調べたことがありました。P950は35mm換算で2000mmまでのズームができるのですが、クローズアップレンズを取り付けたときは35mm換算で1000mmが焦点の合う限界で、この時の倍率は0.18倍でした。



変わった蛾というのはこの蛾です。普通のノメイガの仲間だろうと思って気楽に撮ったのですが、いざ、図鑑で調べてみると、適当な種が見つかりません。キムジノメイガにしようかと思ったのですが、念のためgoogleレンズで調べてみました。キムジノメイガが候補の大半だったのですが、中にシナチクノメイガという聞いたことのない蛾がありました。確かによく似ています。それで、文献を調べてみました。その結果、以下の1)から3)までが見つかりました。どうやら中国南部原産の外来種で2020年に愛知で見つかったのが初めてのようです。その後、静岡、神奈川、東京、千葉、岐阜などで見つかっているようです。文献2)と3)はダウンロードができるのですが、1)は日本蛾類学会の会誌で、私は退会してしまったので、見ることはできませんでした。

1)岩下幸平・松井悠樹、「中国南部からの外来種と考えられるノメイガ Eumorphobotys eumorphalis(Caradja, 1925) の日本からの初記録」、蛾類通信 No.300, 683 (2022).
2)Y. Yoshiyasu, "Identification and Redescription of Eumorphobotys eumorphalis, with Remarks on Its Relationship with Prodasycnemis inornata Referring to Abdominal Terminalia and DNA Barcode Information (Lepidoptera: Crambidae)", ESAKIA 55, 133 (2022).
3)横田光邦、「生田緑地におけるシナチクノメイガ Eumorphobotys eumorphalis (Caradja, 1925) の記録」、川崎市青少年科学館紀要 33, 26 (2023).







ここからは外の写真です。マンションの廊下でクローズアップレンズをつけたので、そのままにして出かけました。これはセリの花です。



そして、これはイシミカワ



モンシロチョウ



これはハマスゲ







そして、ハンゲショウ





これは果実が果柄よりかなり長いので、イヌガラシだと思います。



最後はハタケニラの種でした。


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