水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

スカピンmy楽

2017-04-17 | 星組
約1ヶ月ぶりにスカピン観て来ました。今日はもう楽ですね、おめでとうございます。

見違えるほど良くなってました
やっぱり初見の時は、硬かったんでしょうね


2回とも2階席でしたが、1回目は前方席、そして1ヶ月ぶりの2回目はだいぶ後ろの方でした。
でもコーラスの厚みとか、全体の迫力とか、身体に伝わってくる圧が全然違いました。
初見の時は物足りない感じがしたんですよね。
それで余計に、出演者の人数が減っていることが気になったんだと思います。
多分2階の最後列まで、パワーが届いて無かったんじゃないでしょうか
初日付近に、1階の前方席で観た人にはこの差はわからないかもしれません
前回より後ろの席だったにもかかわらず、受ける圧が比べものにならないくらい増してました

また全体に軽い印象を受けたのが、しっかり地に足が着いた感じになってましたね。
やっぱり台詞とかが浮いて、上滑りしてたんだろうなと思います

初見では、そのあまりの棒演技に「オイオイ」と思ったルイ・シャルルも、ずっと良くなってました
お稽古場では得られないものが、一度の舞台でたくさん得られるんでしょうね。
彼女のこれからに、期待したいです。

歌もみんな上手くなってて
歌ウマな、まこっちゃん(礼真琴)の歌も、よりパワーアップしてました。
ホント歌えない人にとっては嫌味に聞こえそうですが
初日頃のショーブランは、らしくないな、って思ったのは気のせいではなかったようで
ああそう、これだよ!って思いました
歌から自由になると、心情がより伝わるようになりますね。

今回の再演のスカピンは、ロベスピエールの歌が増えてますが、そのロベ様との関係性とか、
革命に対する焦燥感とかがよくわかるようになった気がします。
かいちゃん(七海ひろき)ロベ様と、日々話し合ってるんでしょうか。
昔のロベ様はショーブランの上司ではあるけど、そこまで深い関係性は感じられなくて、
どちらかというとショーブランの上に立つ、革命派の上層部全体を象徴する者として、存在していた気がします。
まこっちゃんショーブランと、かいちゃんロベ様は、上下関係はあるけれど、もう少し仲間に近い感じ。

そして初演では、ショーブランもロベ様も、パーシー達にいいように虚仮にされ、冒険活劇の中で
すごく間抜けで単純な“悪”、としての面が強調されていたように思います。
でも今回の再演では、思い描く輝かしい革命の理想を、一度は手に掴みかけた二人。
フランス革命が変質していくのを、止めることが出来ない人たちの代表として描かれていて、
ショーブラン、ロベ様側からの視点が、前より強く出ていて、ちょっと痛々しい
2回目は、かいちゃんロックオンで観てたので、余計そう思うのでしょうけど

かいちゃんのロベ様のお芝居は、ホント繊細繊細すぎて、大劇場では伝わりにくい気もします。
でも歌が無くても台詞が無くても、舞台に出ている時は、視線の向け方、指先の動かし方、一つも疎かにせず
ロベ様として存在している、かいちゃんのお芝居が好きだわ~と思いました
初日の頃に比べて、お歌も格段に良くなってましたし(本人比
内に秘めた熱さが滲み出てて、手に入れた権力に、ただしがみついている人なのではなく、
革命の理想をちゃんと持ってた人なんだよね、と納得出来ました

かいちゃんのビジュアル最強
あんなロベ様を目の前にしたら、そりゃあ付いていきたくなりますわ
コメント
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