花組公演の感想を簡単に。明日は大劇場の楽ですね、おめでとうございます
途中中断もありましたが無事に千秋楽を迎えられそうで良かったです
「うたかたの恋」
最初にラインアップが出た時は、かなり驚きました。
役が少ないと言われてて、全国ツアーや別箱での再演が続いていたので、今更大劇場でやる意味あるの?って思ったんですよね
ご縁が無くて観劇することが出来ず、スカステでも結局見てないので今回の花組公演が初見でした。
なので台詞や場面が増えているところがあるのかもしれませんが、よくわからないです
いずれ機会があったら以前のを見て比較してみたいなと思います。
ネタバレ少しありますよ。
結論から言うと、今の花組で、大劇場で再演する意味はあったのではと思いました。
全ツとかだとどうしてもセットが簡略化されてしまいますが、さすが大劇場ゴージャス
大階段や舞台機構もフルに使えるのもいいですね。盆を上手く使って自然に場面が転換していくのも素晴らしかったです。
役が少ないのはどうしようもないですが、劇場の場面やクラブなどで歌やダンスの上手い子たちの見せ場があったのが良かったです。
そして何よりビジュアル最強の、かれーくん(柚香光)ルドルフの説得力が半端ない
大階段板付きで始まる華やかさと美しさを見た瞬間、上がりました~
どの場面で切っても外れが無い絵面の美麗さが凄かったです
実は「エリザベート」の改革運動に傾倒していく繊細なルドルフと、
マリーと心中する「うたかた」のルドルフが、同一人物とわかってはいても今まで結びつかなかったんですが、
今回の「うたかた」を観ていて、確かに同じ時代の同じ人たちを、別の角度で見ているんだなと理解出来ました。
しーちゃん(和海しょう)のゼップス(エリザではツェップスですね)や、
もしかして「マイヤーリンク」の作者クロード・アネ?な、クロードだいやくん(侑希大弥)がいたり、
“トカイワイン”が出てきたりもしてましたしね
追い詰められて八方ふさがりになっていくルドルフを見ているのは、少々胸が痛くなりましたけど。
衰退していくオーストリアを憂う皇太子ルドルフ、似合いすぎるわ、かれーくん
時代を反映して全体が暗く陰鬱で、そんな中マリーの無垢さが救いだったんでしょうね。
無垢を通り越して、世間知らずで夢見がちな子ども、という気もしましたが
賑やかで大きな事件が次々展開、というわけでは無いんですが緊張感のある美しい舞台でした。
もはや宝塚の「古典」って感じですね。
舞台がオーストリアの優雅な貴族社会でもあり、クラシカルで大芝居寄りで。
でも歴史に詳しくない宝塚初めましての人にとっては退屈じゃなかったのかな、という気はしました
ヅカオタは全員結末を知ってて見てますからね。
初めて観る「うたかた」が花組ver.で良かったと思います。
以前のは色々耳にしていたのでね
ただ、マイティ(水美舞斗)にはもう少し頑張ってほしいかな。
大芝居が初めてというわけじゃないと思うんですが、なんだかずっと力が入りすぎてる感じがしたので。
「カナリア」の時のウカを思い出してしまいました
特に最後の遺書を読み上げるところは、東京までにはもっと工夫してほしいです。
あの場面の直後で、お芝居の締めになる大事な場面ですから。
ショー「ENCHANTEMENT」は、プロローグが全て、っていうくらい素晴らしかったです
盆の上にセットを置いて回すのが、めちゃくちゃ華やかでいつもながら上手いなぁと思いました。
お衣装も凄く綺麗で、宝塚らしくてほんと素敵
途中、野口くんらしくない気がする場面もありましたが
安心して見ていられました。
お芝居、ショーともにおススメです。