水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

夢に見る美しい舞台「神々の土地」1

2017-09-10 | 宙組
宙組公演やっと行って来ました……ホントに行けて良かった
絶対もう1回見たい。そう思える公演でした。
お芝居もショーも素晴らしいですオススメです

ネタバレ大ありです










「神々の土地」

美しすぎて泣けました。どの場面のどこで切っても美しい
ムダが無く、不自然な流れ、無理矢理な展開がない。
お衣装もセットも含め、全てに意味があり、緩みもなく、それでいて詰め込みすぎでもないし、わかりにくくもない。
完成度の高い舞台。
くーみん(上田久美子)スゲーくーみんの最高傑作じゃなかろうか。


自分の送別パーティーを放り出して狩りに行ってしまったドミトリーまあくん(朝夏まなと)を探して、
雪原に出たイリナうらら様(伶美うらら)と踊る場面が途轍もなく美しいです
その美しい場面を見てるだけで、「こんな素敵な作品が、最後の作品で良かったね~」と泣きそうに。
イヤ、まだ始まったばかりだから~

二人とも初めはモフモフの付いたコートを着てるんですが、踊りにくいのかそのうちコートを脱いじゃう。
(ナウオンで凍えるでしょ!とつっこまれてましたが
踊るまでも、踊り始めてからも、すんなりあっさりじゃないところもまたいい。

真っ白い雪原に焚き火だけのセットに二人だけ。うらら様のお衣装がメチャクチャ綺麗
もっと近くで、じっくり見たいこの衣装を着せてくれたことに感謝したいです
っていうか、うらら様の衣装はどれも素敵
うらら様に何を着せたら綺麗に見えるか、よくわかってらっしゃる
くーみんの趣味だよね?うらら様にこんなドレスを着て欲しい、っていうのがきっとあるんだろうな
そのあたり、やっぱり女性の演出家ならではだな、って思います

あ、でも「サンクチュアリ」のお衣装も、どれも良かったなぁ演出は田渕くん。
演出家にこの衣装を着せたい!って思わせるのが、うらら様の美貌の凄さってことかしら


物語はロシア革命直前の話なので、暗いです。さらに血が流れる衝撃の事件もあったりする、わりには、
終わってみれば残る後味は、意外と悪くない気がします。
大人な作品なので、単純明快というわけではありませんが。
舞台で息づく人々それぞれに陰があったり、震え上がるような毒があったりするからこそ、美しさが際立つのかもしれません。

“毒”を受け持つのは愛ちゃん(愛月ひかる)と狂信者の二人。
愛ちゃんラスプーチンは、登場の仕方から怖すぎ銀橋に手を掛ける瞬間が、2階だと良く見えるんです。
その手がね~、ゾッとしますスゴイ研究したんじゃなかろうか
愛ちゃん路線だよ?って、心配になるくらい振り切れた演技で、ホント気持ち悪い(褒めてます
まぁでも、壮ちゃん(壮一帆)のプルキル様も、凄すぎて心配しましたけどね~
狂信者の二人も、歌もお芝居も上手いので、人数以上にパワーがあって、イっちゃってる感がホントに怖い


くーみんは、りんきら(凛城きら)に、面白い役を振ってきますね
前回「翼ある人々」ではベートーヴェン?でしたナカナカ誰にでも出来る役じゃないですよね
今回はナント、ショーでもやったことがないという女役!
驚きましたが意外と(失礼)オカマ感もなく、しっくり来てる。綺麗だし

そのアレクサンドラ皇后は家庭的だけど内向的。息子の病気もあって、被害妄想が膨らんだところに、ラスプーチンが入り込むわけです。
なんだか今の日本の母親を思い出します自分でハードルを上げすぎて、自分を苦しめてる。
健康な跡継ぎを産めなかったことを、周囲から責められ続けてると思い込んでる。
ふさぎ込んで、閉じこもって、まわりを拒絶している。

せーこちゃん(純矢ちとせ)ジナイーダがイリナに向かって「どうしてニコライ(皇帝)は、あなたを選ばなかったのかしら」
あなたを選んでたら、状況はもう少し変わっていたはずなのに、というような台詞があって。
息子のフェリックスや、その周囲も同じように思ってるみたい。
イリナは社交界で上手く立ち回れる人だし、世間や社会の動きを理解できる聡明さもあるから、ってことでしょうけど。
もしそうだったら、ホントに変わっていたかどうか
イリナも姉に似て、頑固ですからね
歳の離れた大公に嫁いで、その大公は皇帝を庇って亡くなったのだから、
もっと自由になっちゃいけないの?って思ってしまうのですが
それか実家に戻るとか。
当時のロシアとか、貴族社会のことは何も知らないですけどね

なんでイリナはあそこまで、ロシアに拘ったのでしょうか。まあくんドミトリーの存在はあるにしても。
結局そのために、命を落とすわけで。ロシアの貴族たちは次々亡命していくのに。
ドミトリーのことを愛してるし、ドミトリーもイリナを愛してるのが、直接的な台詞や行動が無くてもわかります。
でも絶対に(義理とはいえ)伯母としての立場を崩さない、という固い意志が見えます。
血は繋がってないんだから、いいじゃん、と思うのは、現代日本のそれも庶民だからですかね
やっぱりスキャンダルなんでしょうねドミトリーの体面に傷を付けたくない、ってことでしょうか。

大公の死後、踊ってくれなくなったイリナを、半ば脅して最初に雪原で踊る場面は、
思い返すと、結構エロイ抑えていた感情が溢れだして、ベッドシーンを見てるような気になります
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全曲ワイルドホーンって凄いな

2017-09-05 | 雪組
だいきほ(望海風斗、真彩希帆)お披露目公演「ひかりふる路」の全楽曲を、フランク・ワイルドホーン氏が手掛けて下さるそうで

普通にオリジナル2本立て公演でお披露目と思っていたら、劇団はこんなことを画策してたのか~、やりおる
それで海外ミュージカルじゃなかったんですね。
だいきほなら、どんな楽曲でもどんと来い!ですものね
そしてそれだけ生田先生が劇団から信頼されてる、ってことなんでしょうか?

全楽曲ってことは、咲ちゃん(彩風咲奈)以下、組子全員も頑張らないといけませんね
鍛えられそう~


そしてワイルドホーン氏なら、曲の心配はしなくてよさそうですが、問題は脚本ですね。
頼みますよ、いっくん
ロベ様って、ヅカオタなら知らない人はいない、ってくらいの有名人。
でも革命後の恐怖政治や、最期も知っているだけに、この題材をお披露目に持ってくるとは
と正直心配でもありますホントにお願いしますよ




さて、いつも当ブログを訪問して下さり、ありがとうございます

ひっそりと目立たないように、書いたつもりの前記事を、思いがけず沢山の方が読んで下さり、
さらに多くの共感のコメントを頂き、反響の大きさに驚かされました
私だけじゃなかったんだと、安心しましたし、励まされました。
本当に有難うございます

これからもマイペースに、多分趣味が偏ってそうな記事を更新していきますので、
よろしければ、お付き合い下さいませ
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やれやれ、こんな姑にはなりたくないわ

2017-09-03 | 宝塚
そんなに嫌いなら、見なきゃイイと思うんですが。
私ならそうします

ブログって、何を書こうと個人の自由です。
そういう私も時々ブチ切れて、ネガティブなことを書いちゃうことがありますが
でもネチネチといつまでも口撃し続けて、楽しいんでしょうか???

人によって、好みは違います。そして宝塚には星の数ほどスターさんがいらっしゃる
私にも好きでは無い生徒さんはいますが、でもそれはあくまで私自身の好み。
私には魅力的に見えなくても、好きな人は必ずいるわけで。
なので、基本的にはスルーするようにしています。

ていうか、見ない
基本全組観劇派ですけど、どの組でも自分の好きな人しか見ないそれが普通じゃないですかね?
わざわざ自分のお金と時間を使って、好きでもない人を見るほどお金持ちでも酔狂でもありませんから
なので真ん中を見てないことも、しょっちゅうです

テレビもそう。地上波でもCSでも、見たくない人が居たら、チャンネルを変えたらいいのでは?
それをわざわざ見て、重箱の隅をつつくように悪口雑言って……闇堕ちしてませんかね
こんな人がお姑さんだったら、お嫁さんはさぞかし大変だろうなぁ
それともイヤよイヤよも好きのうち、なんでしょうか???



ちなみに、三白眼で画像検索すると、娘役なら誰でも憧れるオードリー・ヘップバーンや、マリリン・モンロー、
北川景子さんや、多部未華子ちゃんなど好感度女優や錚々たる女優がゾロゾロ出てくるんですけどね
さらには没後20年、今も世界中の女性の尊敬と憧れの的、ダイアナ妃も
コメント (32)
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10月のスカステラインアップ

2017-09-01 | スカステ
の前に、今月のラインアップを

舞台作品では、まあくん(朝夏まなと)特集、みっちゃん(北翔海莉)のコンサートがありますが、

私的にはやっぱりこれ
「ガイズ&ドールズ」新人公演
せおっち(瀬央ゆりあ)の最初で最後の新公主演作品。
せおっちが主演出来たのは目出度かったけど、版権のチョー厳しいガイズ、
見れないのか~と残念に思ってたので、ホントに嬉しい
まあやちゃん(真彩希帆)のアデレイドちゃんも楽しみ


KITTEの公開収録は、かれーくん(柚香光)のも、OG編もどちらも楽しそうだったので、期待してます

今日早速放送がある、「音楽の宝箱」に、まゆぽん(輝月ゆうま)登場。
何気に雪組作品が多い気も“心中”の「この世にただひとつ」を、まゆぽんで聴けるなんて
メッチャ楽しみ~
“心中”は、かなとくん(月城かなと)が大好きな作品。
いつか忠兵衛かなとくん、八右衛門まゆぽんで再演されたりして?

同じく今日初回ランの「とび出せ!ワンにゃんパラダイス!!」は、としくん(宇月颯)と愛猫で共演者が、やすくん(佳城葵)
確か、先月ラインアップが出た時は“猫ともだち”って書いてあったんですよね
今見ると“アシスタント”って書いてあって、微妙に残念なんですが
髭部の超絶イケオジとしくんアトスが、ポテくんに振り回されてメロメロになってるところを見れるわけですね

そして「TAKARAZUKAこだわりSELECTION」は“殺陣”
「るろ剣」の殺陣も、今回の「All for One」の殺陣も、効果音も上手く使って素晴らしいですね
あと思い出すのは「鳳凰伝」の殺陣かな。銀橋も盆もセリも使っててスゴイです
「幕末太陽傳」の、おそめとこはるのキャットファイトも出てくるかな~



で、10月のラインアップは
宙組のエリザがありますね。
それと、海外ミュージカル連続放送でミーマイの役替わりが
放送は無いと思ってたので、あきらくん(瀬戸かずや)ジョン卿、ゆきちゃん(仙名彩世)公爵夫人、
かれーくんパーちゃんのパターンが見れるのは嬉しいです

そしてもう一つ注目なのは「るろ剣」スカステ貸し切り映像
ってことは、大劇場収録版と、東京楽とは別の映像ってことですよね?
前の二つには映ってない蒼紫様が見れるかもしれない
いや~ありがとうございます今から楽しみにお待ちしております


オリジナル番組では、今月かれーくんのブリドリstage編があって、来月はpersonal編
共演者も気になりますが、写真では着物着て袴付けてますね。そして木刀を差してるみたいなので“殺陣”でもやるのかしら?
雪組にいると、日本物の立ち回りが多いけど、他の組ではナカナカ無いですからね。
宙組の、ずんちゃん(桜木みなと)も日本物やりたい、って言ってたし、男役ならやってみたいんでしょうね。
もっと偏らないように考えてほしいものです。


新番組が二つはじまりますがその一つ、「ときめきの原点」
入団のきっかけを語る番組のようですが…誰にどのようにして堕ち、ヅカオタになったかを熱く語ってくれる番組になるのでしょうか?

「トークスペシャルin東京」は星組。ゆっこ(麻央侑希)、せおっち、じゅりちゃん(天彩峰里)
うん、楽しそうだわ

「TAKARAZUKAこだわりSELECTION」は警察官。お芝居でもショーでも沢山出てきますね。刑事も入るのかしら?
制服を着た警察官だと、「リオデブラボー」のガロ様の場面。ひろみちゃん(彩那音)の婦人警察官がメチャメチャ可愛かったな~
それと「相棒」の婦人警官がみんな可愛かった~



今月と来月のスカステで、私的に気になる番組でした
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