今日は思いがけず元気をもらえたこの花のお話です。
花の名前はアルストロメリア。
ユリズイセン科アルストロメリア属。南米に100種類ほど自生し、園芸種も多数つくられています。
多分、ここに来られる方で見たことがない方はおられないのでは・・・
さて、きっかけは、冬頃からとても気になっていたこの葉。
地元のお散歩コースの水路脇に、オオキバナカタバミと肩を並べて沢山生えていました。
そこだけではありません。ちょっとした空き地や、民家の溝の中など、結構いたるところに生えていました。
花が咲いたら名前が分かるかな~と思いつつ、いつまでも変化がないので忘れかけていました。
あるとき、同じ場所をお散歩で通りかかった時、無残な光景を目撃。
なんと、生い茂っていたこの植物が刈り取られているではありませんか。
しかも、よく見ると、あちこちに小さな蕾が・・・
蕾を見ると、よく切り花に使われるアルストロメリアのようでした。
どうして、何か月も葉っぱだけ残しておいて、蕾が付いてから刈り取るのか・・・
全く意味が分かりません。
かなり傷んでいたので、無理かなと思いつつ、3本の蕾を救出。家に持って帰りました。
(他の株も救出できるかと翌朝スコップをもって行ったときは、もう処分された後でした・・)
茎のほとんどがヨレヨレになっていたので、蕾から5㎝くらいで切り取り、小さいコップに挿しました。
蕾はとても小さかったので、とても咲くとは思えませんでしたが、切り花の活力剤を入れて、祈る思いで毎日観察。
するとどうでしょう。
弱っていた蕾が目に見えて元気になってきました。それでも大きさは戸外に咲くアルストロメリアの蕾の1/3もありません。
変化がないので、お日様に当てようとこのコップを玄関前のフクシアの鉢の横に移しました。
するとどうでしょう。上の写真からちょうど1週間後・・・
蕾が綻びかけ、蕊が見えているではありませんか!
この日はちょうどテレワーク。夕方もう一度見に行くと、見事に2輪が開いていました!
そしてさらにその翌日の朝、後ろにある花も咲き始め・・・
さらにその翌朝、なんと8輪も花が咲いていました!
最初は小さくて咲くと思わなかった蕾まで咲いてきています。
捨て子が女王様になったような感じです。
お世話した甲斐がありました!
【撮影:2020/5 自宅】