人が結構通る林道とは言え、山に行くとちょっと気が張ります。
(クマさんが出るかもしれませんしね)
そこで、最近は北部の山っぽい場所に行った時は、帰りにのんびりわち山野草の森に寄ることが多いです。
朝が早いので、ここに2,3時間寄り道したとしても、帰ってからの一週間の買い物、食事の支度等々影響ありません。
ということで、今回も行ってきました。
結果は・・・ひょっとしたらこの時期、山野草や木の花に関しては地元の植物園より沢山咲いているかも。
ということで、見られた花を3回に分けてお届けしますね~
今回はざっくりエリアごとにお届けします。
最初は入ってすぐの有料エリアから、園路を少し進んだあたりまでの花です。
何といっても嬉しかったのがサラサウツギ(アジサイ科ウツギ属)
自生種ではありませんが、皆さんの投稿を拝見してみたいと思っていました。
それがちょうどいいタイミングで咲いていて、一面の花付き!
一番外側の花弁がピンク色になるのがサラサウツギの特徴。
全部白花の品種もありますが、そちらは「シロバナヤエウツギ」と呼ぶそうです。
サラサは更紗で、インド発祥の木綿布のこと。
名付けた人は、この花のピンク色と白の混ざり合ったような花をみて更紗を連想したのでしょうか。
元々がアジサイ科のザ・ウツギの仲間なので、実はウツギそのものですね。
(上の写真でちらりと見えています)
最後にイマ億の写真ですが、全体像をどうぞ。落葉低木のウツギにしては大きな木です。
同じ場所でもう一つ気になったのがこちらです。
濃いピンクのナニワイバラみたいな花、バラの仲間には違いないのでしょうが名札がありません。
よく見ると、全身に毛(腺毛)が生えています。
最初は花の色からサンショウバラかと思ったのですが、サンショウバラにはこんな毛がありません。
散々調べて、ひょっとしてこれはツクシイバラ(バラ科バラ属)なのではと。
四国・九州の河川敷などに分布し、まるでノイバラのように生えるそうです。
もし他に候補がありましたら、教えてくださいませ~
近くに咲いていたのはピンクがかったヤマボウシ(ミズキ科ミズキ属)
今、あちこちで白い普通タイプのヤマボウシやこのピンクのヤマボウシを見かけます。
(どれも植栽されたものですが・・・)
ハナミズキは首が短いですが、ヤマボウシはしゅっと長い首(花柄)があります。
横顔は首長美人?
先に進むとまず目についたのは穴だらけのフキの葉。
めくってみましたが、虫らしいものは目につかず。
何にやられたのでしょうね~
前にも咲き始めていたナンテンハギ、増えず減らず、咲いていました。
ゲンペイコギク(別名:ペラペラヨメナ、キク科ムカシヨモギ属)はすごい勢いで繁殖。
咲き始めは白、のちに赤、枯れて茶色になるので、それがまじりあって結構賑やかです。
レースのように綺麗な白いセリ科の花はハナウド(セリ科ハナウド属)でしょうか。
セリ科は(セリ科も)難しくてよく分かりません。
あのでかい葉のキイチゴの仲間の花が咲いていました。
下向きに花が咲いている上、棘が異常にきついので、撮るのにすごく苦労します。
なんの花か分かりますでしょうか。
はい、ホウロクイチゴでした~
(大きい花名板、なんか文字がまっすぐになってない・・笑)
さらに進むと、キョウカノコが咲きはじめていました。
蕾の粒々も可愛いです。
なんだか道草日記みたいになってきた(笑)
最初の急カーブを曲がってすぐのところに咲いていた黄色い花。
キソケイ(モクセイ科ソケイ属)です。
ヒマラヤ原産のソケイの仲間で、ジャスミンなどと同じ仲間です。
最初、カタカナの看板をみて「基礎系」と脳内変換され、「???」となりました。
黄ソケイだったのですね。
もう一つ鮮やかに咲いていたのはこちら。
ご存じ、ハナザクロ(ザクロ科ザクロ属)です。
ザクロの園芸品種で、花が美しいので庭園などでも栽培されています。
青空に似合いますね~
見ての通り、すっごくいいお天気。
それでも私の地元よりは爽やかで、気持ちよく植物観察できます。
さて、そろそろ今回一番のお目当ての花が出てくるはず。
入園するとき咲いている花を聞いたら、職員の方が申し訳なさそうに
「朝、〇〇が一輪咲いていましたけど、ちょっと虫食ってて・・・」と。
(〇〇が見たい花です)
え~、でもまあいっか。何も咲いていないよりはいいです。
【撮影:2022/5/28 わち山野草の森】