白い花・赤い実・しぶとい黄色～2022宇治川初夏散歩（1）

京都北部特集の後は、久しぶりに地元宇治川です。
５月下旬に行った後、６月上旬にももう一度様子を見に行きましたので、併せてご紹介します。
京都は梅雨入り前ですので、宇治川はダムからの放流もなく穏やかな流れです。



前回５月中旬に早朝弾丸散歩に行った時蕾を見かけたホタルブクロ（キキョウ科ホタルブクロ属）。
下旬に咲いているかと行った時はまだ蕾、６月上旬にようやく花がみられました！


上の写真は一番周りがスッキリしているロケーションのものを載せましたが、これ以外にも数カ所で見られました。
どれも逞しく沢山咲いており、繁殖力が強いようですね。
花の色は西日本に多い白花オンリーです。

例によって、覗いてみました。内側には赤紫色のそばかすが多数。
白い棒のように見えるのは雌蕊の花柱。まだ開いていませんね。
キキョウ科に多い、雄性先熟だとおもいますが、周りの雄蕊が枯れた後で、雌蕊が３つに開くそうです。


こちらは別の花ですが、柱頭が３つに開いています。中の毛がすごいですね！


花弁が開く寸前の花。こんな感じで中に蛍を閉じ込めたら素敵な灯りになりそうです。
まさに電球のようですね。


白い花まだまだありました。といっても珍しいものはありません。
もう少ししたら白いじゅうたんになるトキワツユクサ。


この一画、すべてトキワツユクサです。


あちこちで広がりすぎ報告のあるドクダミです。
宇治川では、それほどの勢力ではありません。


そして溝蓋の隙間で発見したこちらはヤブジラミ？
確か春先に咲くのがオヤブジラミ、初夏に咲くのがヤブジラミと聞いたことがあります。
おや、テントウムシ発見！


歩いているとそこここに「赤い実」がなっています。
こちらはギンリョウソウエリアに入る手前に立ちふさがるように生えているビロードイチゴ（バラ科キイチゴ属）。


結構沢山生っているし、普通だったら試食するのですが、なんせ遠い！
せめて写真でも・・・


近くにはツヤツヤの赤いの実。
こちらクサイチゴ（バラ科キイチゴ属）の実。
やっぱり自然豊かな場所だと実も綺麗ですね。
うちの家のは見つける前に虫が食ってます。


そして同じく美味しそうに見えますが、スカスカのヘビイチゴ（バラ科キジムシロ属）の実です。
キイチゴ属はどれも食べられますが、キジムシロ属は残念なお味。


こちらは前にもご紹介したヤマグワの実。
５月下旬に行った時には、まだ中旬とさほど変わらず、黒くはなっていませんでした。


ちなみに、６月上旬に行った時は、ほとんど実が無くなっていました。
黒くて甘くなったので、きっと鳥さんたちの餌になったのでしょう・・・
また負けた！！

（５月下旬）

ということで、水無月初めのの宇治川は、白い花と赤い実が沢山でした。
おっと、忘れてはならないもう一種類。
黄色い花がとても目立つクサノオウ（ケシ科クサノオウ属）です。
緑と白が主流の山肌で、この黄色い花がとても目立っていました。


ということで、今日から３回に分けて、宇治川お散歩特集です。
あれ、前に沢山蕾があったあの花は？
と思われた方、明日をお楽しみに！

【撮影：2022/5/22, 6/4  宇治川】