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インド洋の涙スリランカ、オッサン心の旅(聖地ミヒンタレー、その1…恩人たちの国)

2016年04月02日 | インド洋の涙スリランカ、オッサン心の旅
宿のご主人に

1.明後日の早朝、コロンボ行列車に乗りたいこと
2.今日は聖地ミヒンタレーにバスでいきたい
3.明日はアヌラーダプラ遺跡を自転車で見学したいこと
4.帰ってきたら、ビールが飲みたいこと

を伝えた。

そこで彼から、まず信用できるトゥクトゥクを紹介するから、

1.まず2キロ先の駅に行き、列車の席を予約すること
 その際、駅員との交渉に運転手を立ち会わせてスムースに購入できるようしてあげる
2.そのまま、宿近くのバスターミナルまで戻り、確実にミヒンタレー行きのバスに乗れるよう運転手に話しておく
3.自転車は何台かあるから乗りやすいものを使っていい。
 また、道に迷わないようにアヌラーダプラの詳細な地図のコピーをあげる
4.帰ってきたら、近くに酒屋があるので場所を教えるから、そこで何本か購入して、宿の冷蔵庫にいれておけばいい

ということであった。

トゥクトゥクが来る前にシャワーを浴びて、サッパリした。
冷たいシャワーが気持ちいい。

紹介された運転手はセールストークは全くなかった。
赤色のトゥクトゥクはエンジン音が大きくて結構うるさい。

俺が60過ぎで耳が遠いから大きな声で喋ってくれというと、
「俺の年齢は54歳だが、俺も耳が悪いぞ、お前と同じ仲間だよ(笑)」

、というのであった。
その一言と振り返った笑顔で、なんだか急に打ち解けてしまった。
それからは、お互いに大声で喋った。

英語はもちろん、日本語がある程度しゃべれるし、日本人が大好きだということで、友好的であり、正直なところ、トゥクトゥクの運転手でこんな誠実な人もいるのかと、俺は不思議だった。
インドでもベトナムでも、こんな運転手はみたことがない。
こんなことで、競争の激しいスリランカ・トゥクトゥク業界で生き残りをはかれるのだろうか?

特に日本語がうまく喋れるトゥクトゥク輩は、訳も分からず大金を払ってしまう日本人については最高級のカモだと思っていることが多く、高い値段を言うのが彼らの常識だと言っていい。

ズバリ、セールストークはしないんだね、と聞いてみた。

どうやら「この運転手は絶対信用がおける」ということらしく、あちらこちらの宿や店から頻繁に声がかかるようだ。
どうも、このオジサン、結構人気があるみたいなのである。

俺は、「こういう日本的な商売の仕方もあるのだ」と感心したのだった。
料金も宿の人が交渉してくれた値段のRs.250であった。
(そういえば宿に戻ったとき、ご主人に運転手の評価を尋ねられた。
また、数日後、セールストークもなければ会話もない「黙って男は目的地直行」の日本型の運転手にも出会った。)

もしかすると、スリランカは教育レベルが高いし、仏教国であるから、日本式の商売が案外成り立ちやすいのかもしれないと思った。
日本とスリランカと互いにごく親しくなれる国である



…そう、その時は感じていたが、実はもっと深かったのである。

帰国してから、恥ずかしながら知ったことだが、実は
日本はスリランカに救われていた、
ということを知った。
大恩人の国であったのだ。→わが国の恩人、スリランカ(光り輝く島)
参照してください。


(1951年のサンフランシスコ講和会議において、第二次世界大戦で日本と戦った国から、賠償請求や分割統治の案が出されていた。)

旅する前に、このことを知っていれば、もっともっと彼らと親しく話ができたかもしれない。

(今考えると、学校の歴史の時間で明治維新まではよく勉強するが、そこから現代にいたるまでの勉強はあまりしていなかったように思う。
大学入試の勉強でも、そのあたりは知らなくても試験に出ないからとパスしてしまった。
だが、真実の近代史こそは今の日本人にとって大事な歴史なのかもしれない。)





アヌラーダプラ駅(Google Mapより借りました)

駅では、やはり明後日の1st classの席は完売だった。
ただ、2nd classの予約席はあるということで、窓側の席を予約することができた。
2nd classの自由席と予約席では雲泥の差があることがわかっていたから、嬉しかった。
運転手も、「とにかく予約できただけ良かったよ。」と喜んでくれた。

バスターミナルでは運転手がいてよかった。
なぜならば、英語表記があまり見当たらない。
シンハラ語の丸まった文字ばかりだったからだ。
スリランカに来てから、大事な都市の現地語表記だけでも覚えようと思ったが、あれは、何度見ても覚えられない。
全部丸っこくて、同じに見えてしまう。

まあ、それでも問題はなく、誰かに「○○行きはどのバスか?」と英語で聞けば判ることだが…。

とにかく、スムースにミヒンタレーまで行けるバスに乗ることができた。
乗車時間は30分強だったと思うが、停車途中で売り子のオジサンが入ってきたりした。
日本では100%ありえないことだ。


最初に入ってきた人はこの人なんだが、何を売ってるのかよくわからない。


次に入ってきたのはパイナップル?売りみたいだったが、ゴミ袋に入っていたのにはチト抵抗感あり。
とても、買う気になれない。

ミヒンタレーのバス停に着いたとき、「ここだよ。」と車掌が教えてくれて、一緒に降りてバスを待たせ、その聖地への行き方も指先で指示しておしえてくれた。
「あそこの角を曲がって50mくらいしたところを左折すればいい。」

お礼を言った後、車掌が親指を立てながら
「良い旅を!」
といってくれたときの笑顔が今でも忘れられない。


バスを降りてから、ミヒンタレーへの道はこんな感じである。
誰もいない。
本当に静かである。
こんな先に聖地があるのだろうか?


チョット歩くと右側に遺跡らしきもの発見。
(これが、古代の病院跡であることに帰るとき気がついた)
間違いない、ミヒンタレーへの道である。

cf. ミヒンタレーとは次に詳しく書かれてます。→ ミヒンタレー、南伝仏教はここから始まった。


誰もいない。
ここの左脇に僧院跡があった。
また、右脇には露店があり、そこでペプシを飲んだ。

階段の両脇の木はプルメリアだと思う。(違うかな?)
ここからが、ミヒンタレーの正式名称Rajamaha Viharaya という寺院になるのだろう。


この僧院跡脇には手水舎というか、蛇口が3個があって、多分、スリランカの人々は、このあたりから裸足になるから、足を洗う所なのかもしれないが、俺は身を清めるべく手を洗った。


プルメリアだよね?

外国人の遺跡入場料金はRs.500である。

ここで「日本語ガイドはいらないか?」と言われたが、「静かにひとりお参りしたい。」といったら、アッサリと引き下がってくれた。
頼めばRs.500と言っていたから遺跡案内としては安い方だと思う。


アムバスタレー大塔、マハー・サーヤ大塔、インビテーション・ロックへの道

ココからは、お坊さんたちの集団と一緒になった。
というか、その集団の最後尾に追いついたのだ。
人数は相当なものだ。
さすが、スリランカ仏教の聖地である。
お坊さんの修学旅行にみえる。

俺はビックリしたが、タイのお坊さんと同様で刺青してるお坊さんが結構いたのだ。
何故かというと、腕にブッダのタトゥーをしていた英国人がスリランカの空港で拘束されて、禁錮の刑になったことがあるのを知っていたからである。→腕に仏像タトゥーの英国人、「仏教冒とく」とスリランカで入国拒否
だから、宗教的な刺青ではないのだろう。
失礼だから、刺青の写真は撮らなかった。

それと、肥満でやっと皆に支えられて登るお坊さんもいた。
扇子で扇ぎながらフーフーと登る姿は、ちょっと、見た目にはカワイイ布袋様のようだ。
支えるお坊さんたちも笑っていた。

とにかく、若者の遠足の様で、ワイワイ歩きながら、止まっては写真をとったり、実に楽しそうだった。



途中から一枚岩の岩盤を登っていく。
もう、スリランカの遺跡→ほぼ階段、なのだと思っているから、焦らずゆっくり登る。



真っ白なマハー・サーヤ大塔である。
デカすぎて画面に入らない。
というか、大塔を遠くの場所から全体を撮ろうと思うと崖から落ちる。


横方向は、こんな感じ。


(Google Mapより借用しました)
全体はこんな感じである。


そこからの眺めは素晴らしく、こんな感じで、中央の石がインビテーション・ロックである。

cf. インビテーション・ロック:
(インドのアショカ王の王子である老マヒンダが、スリランカの王に会う為に待っていた岩。
ミヒンタレーの地名は、マヒンダ Mahinda に由来する。)


これから、あのテッペンへ登るのだ。
だが、この時気がつかなかったが強風で誰も登っていなかったのである。
普段は大勢の人たちが足場が悪いにもかかわらず、登る聖地である。
おのお坊さんたちでさえ、誰も登っていないのだ。



この時、何気なくズームで拡大写真を撮っていたが、気がつかなかったのだ。
人は皆無であり、強風であることが、横になびいている布でよくわかるのだ。

(つづく)


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