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我が物顔で通る観光客の乗るツアー専用カー。
これが何台も連なっていた。
これじゃ面白いとこ何もわかりませんよ。
歩きましょう!
(つづきの始まり)
ホアロー収容所見学は精神的に疲れてしまった。
ホアンキエム湖のほとりのベンチで1時間ほど休憩したが、悪夢のような収容所の気配が体から抜けきらなかった。
そこで、湖そばにある水上人形劇でもみて、邪気払いでもしようと思った。
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劇で使われる人形が展示してある
だが、席は満席で、よくよく聞いてみると予約しないとなかなか座れないほどの人気らしく、しかたなく脇にあるカフェで休むことにした。
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観ることのできなかった水上人形劇
ビールを飲んでるうちに、更にドッと疲労感が増すのであった。
ホアロー収容所が頭から離れない。
旅の終わりのころに見学したからまだ良かった。
何を見ても、さきほどの収容所の心の底から震えてしまう、あの阿鼻叫喚、地獄の様が頭から離れない。
これ以上、観光しても上の空になってしまい印象に残らず無意味だろう、そんな気がしたので、ホテルに戻り預けてあった荷物を受け取り、御土産を購入して早めに空港へ行くことにした。
ホテルに戻ったら、皆が親切にしてくれた。
チェックアウトしているのに、ジュースや果物の盛り合わせを無料で出してくれた。
時間があるなら、何時間でもゆっくりしていけという。
忙しいのに、合間をみつけては3人の女性スタッフが色々と話しかけてくる。
主に俺の拙い英語力で話すのだが、彼女たちは日本語も色々知りたいようだった。
ちょっとした日本語教室になっていた。
そんなこともあったかもしれないが、なんというか波長があうというか、もう随分と昔から知っている友人のような気分になってしまった。
凍てついて固まってしまった俺の心が徐々に溶けて緩んでいくのが解った。
皆に別れを言うときも俺の姿が見えなくなるまで彼女たちは手をふってくれた。
言葉の意思疎通が不十分なのに、こんなに親しく感じることはなかった。
ホアロー収容所の後だから、余計温かく感じたのかもしれない。
親兄弟、女房子供を含めて、これほど心を込めた見送り挨拶は受けたことがなかった。
もう、ホアロー収容所の悪夢は綺麗に無くなり、心は晴れていた。
不思議な縁である。
ベトナム女性は皆こうなんだろうか?
その時、こんな優しさに、まだ俺は少し、戸惑っていたと思う。
「これは、あくまでビジネス、社交的辞令に違いない!」
、そう思っていたと思う。
(だが、その数時間後にそれ以上にビックリするベトナム女性の優しさ、おおらかさに出会ってしまったのだ。)
ホテルを後にして、ドンスアン市場へ向かった。
ハノイの最大の市場である。
特に生地や衣料品が安いように思われた。
御土産は市場外で買う方が安いのはわかっていたが、面倒になり、ここで買うことにした。
もちろん、値段交渉はマイ電卓を見せながらの交渉である。
Tシャツ、小物入れ、お菓子、等々の当たり前のものばかりだが、ひとつだけこだわったのは、ジャコウネココーヒー(コピ・ルアルク)である。
ベトナムではタヌキコーヒーとよばれ、インドネシアではイタチコーヒーだ。
ただ、ジャコウネコは猫ではなく、タヌキでもなく、イタチでもない。
ジャコウネコ科ジャコウネコの動物で日本で畑を荒らす外来種のハクビシンもジャコウネコ科である。
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ウィキペディアの挿絵より転載
そのジャコウネコの糞から採れる未消化のコーヒー豆である。
要するに『ウンコの中からとれるコーヒー豆』で、大変美味で貴重だといわれる幻の豆である。
買えたものが本物かどうか、これはなかなかわからない。
ジャコウネコとは関係なく、ただ豆を発酵させたものをタヌキコーヒーとして売っている場合もあるらしいのだ。
また、たとえ本物でも飼われたジャコウネコのコーヒーと自然に生きるジャコウネコのコーヒーとでは値段も旨味も全然違うそうだ。
天然のジャコウネコは味の良いコーヒー豆だけを選択して食べるが、飼われたものは与えられた豆をたべるだけだからである。
100gで10万ドンというのもあったけど、値段からして胡散臭いから、やめた。
騙されやすいから、そうなるまいと意識していた。
結局、それなりのものを値段交渉して200gで100万ドンの商品を60万ドン(3300円)で購入したのだった。
実際のところ、日本に帰ってきてから飲んでみた。
それは独特の甘い豊かな香りがして、俺の感想としては漢方薬の甘草の甘さに似ていると思った。
(わかりますか?漢方薬の甘草の甘さ?)
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そのまま、ストレートで飲むよりも、他のコーヒーとブレンドして飲んだ方が旨い気がする。
買ってきたものを写真に撮ればよかったが、すでに袋を捨ててしまい残念である。
とにかく、これが本物かどうかはいまだわからない。
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乾物売り場
ホーチミンのベンタイン市場は観光客目当てという感じであったが、ここハノイのドンスアン市場は明らかに市民のための市場だという気がする。
売り買いも大量商いである。
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なんとなく、秋葉原っぽい感じしないだろうか?
場外も賑やかで、今思うとこの市場の周りをブラブラするだけでも面白い発見があったような気がする。
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買い物を済ませ、空港へのバス停へと向かった。
途中、市場脇のロンビエン駅の真下を通った。
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丁度、電車が入ってきたところであった。
今回の旅では電車を利用しなかったが、次回は利用してみたい。
動画からは市場の活気が感じられると思う。
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駅入り口はこんなに小さい。
バイクばかりが沢山泊まっている場所の片隅にポツンとあるのだ。
この駅近くに空港行きの路線バス停はあるのだが、大きな通りがあって渡らなければならない。
だが、渡るのは相当な覚悟がいるのだ。
このベトナム旅行で一番厳しい道路渡りだったと思う。
決死の覚悟がいるのである。
見た瞬間、やるしかないと決死の覚悟はできたので、開き直った覚悟で動画を撮るべくしてとったから見て欲しい。
如何にそれは危険かということを…。
ほら、いつ俺が轢き殺されてもおかしくない、状況でしょう!
貴方は平気で渡れますか?
(つづく)
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当ブログは若者の自立を支援する団体、NPO法人ネイチャーズを応援しています。
NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。
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(つづきの始まり)
ホアロー収容所見学は精神的に疲れてしまった。
ホアンキエム湖のほとりのベンチで1時間ほど休憩したが、悪夢のような収容所の気配が体から抜けきらなかった。
そこで、湖そばにある水上人形劇でもみて、邪気払いでもしようと思った。
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劇で使われる人形が展示してある
だが、席は満席で、よくよく聞いてみると予約しないとなかなか座れないほどの人気らしく、しかたなく脇にあるカフェで休むことにした。
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観ることのできなかった水上人形劇
ビールを飲んでるうちに、更にドッと疲労感が増すのであった。
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ホアロー収容所が頭から離れない。
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旅の終わりのころに見学したからまだ良かった。
何を見ても、さきほどの収容所の心の底から震えてしまう、あの阿鼻叫喚、地獄の様が頭から離れない。
これ以上、観光しても上の空になってしまい印象に残らず無意味だろう、そんな気がしたので、ホテルに戻り預けてあった荷物を受け取り、御土産を購入して早めに空港へ行くことにした。
ホテルに戻ったら、皆が親切にしてくれた。
チェックアウトしているのに、ジュースや果物の盛り合わせを無料で出してくれた。
時間があるなら、何時間でもゆっくりしていけという。
忙しいのに、合間をみつけては3人の女性スタッフが色々と話しかけてくる。
主に俺の拙い英語力で話すのだが、彼女たちは日本語も色々知りたいようだった。
ちょっとした日本語教室になっていた。
そんなこともあったかもしれないが、なんというか波長があうというか、もう随分と昔から知っている友人のような気分になってしまった。
凍てついて固まってしまった俺の心が徐々に溶けて緩んでいくのが解った。
皆に別れを言うときも俺の姿が見えなくなるまで彼女たちは手をふってくれた。
言葉の意思疎通が不十分なのに、こんなに親しく感じることはなかった。
ホアロー収容所の後だから、余計温かく感じたのかもしれない。
親兄弟、女房子供を含めて、これほど心を込めた見送り挨拶は受けたことがなかった。
もう、ホアロー収容所の悪夢は綺麗に無くなり、心は晴れていた。
不思議な縁である。
ベトナム女性は皆こうなんだろうか?
その時、こんな優しさに、まだ俺は少し、戸惑っていたと思う。
「これは、あくまでビジネス、社交的辞令に違いない!」
、そう思っていたと思う。
(だが、その数時間後にそれ以上にビックリするベトナム女性の優しさ、おおらかさに出会ってしまったのだ。)
ホテルを後にして、ドンスアン市場へ向かった。
ハノイの最大の市場である。
特に生地や衣料品が安いように思われた。
御土産は市場外で買う方が安いのはわかっていたが、面倒になり、ここで買うことにした。
もちろん、値段交渉はマイ電卓を見せながらの交渉である。
Tシャツ、小物入れ、お菓子、等々の当たり前のものばかりだが、ひとつだけこだわったのは、ジャコウネココーヒー(コピ・ルアルク)である。
ベトナムではタヌキコーヒーとよばれ、インドネシアではイタチコーヒーだ。
ただ、ジャコウネコは猫ではなく、タヌキでもなく、イタチでもない。
ジャコウネコ科ジャコウネコの動物で日本で畑を荒らす外来種のハクビシンもジャコウネコ科である。
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ウィキペディアの挿絵より転載
そのジャコウネコの糞から採れる未消化のコーヒー豆である。
要するに『ウンコの中からとれるコーヒー豆』で、大変美味で貴重だといわれる幻の豆である。
買えたものが本物かどうか、これはなかなかわからない。
ジャコウネコとは関係なく、ただ豆を発酵させたものをタヌキコーヒーとして売っている場合もあるらしいのだ。
また、たとえ本物でも飼われたジャコウネコのコーヒーと自然に生きるジャコウネコのコーヒーとでは値段も旨味も全然違うそうだ。
天然のジャコウネコは味の良いコーヒー豆だけを選択して食べるが、飼われたものは与えられた豆をたべるだけだからである。
100gで10万ドンというのもあったけど、値段からして胡散臭いから、やめた。
騙されやすいから、そうなるまいと意識していた。
結局、それなりのものを値段交渉して200gで100万ドンの商品を60万ドン(3300円)で購入したのだった。
実際のところ、日本に帰ってきてから飲んでみた。
それは独特の甘い豊かな香りがして、俺の感想としては漢方薬の甘草の甘さに似ていると思った。
(わかりますか?漢方薬の甘草の甘さ?)
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そのまま、ストレートで飲むよりも、他のコーヒーとブレンドして飲んだ方が旨い気がする。
買ってきたものを写真に撮ればよかったが、すでに袋を捨ててしまい残念である。
とにかく、これが本物かどうかはいまだわからない。
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乾物売り場
ホーチミンのベンタイン市場は観光客目当てという感じであったが、ここハノイのドンスアン市場は明らかに市民のための市場だという気がする。
売り買いも大量商いである。
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なんとなく、秋葉原っぽい感じしないだろうか?
場外も賑やかで、今思うとこの市場の周りをブラブラするだけでも面白い発見があったような気がする。
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買い物を済ませ、空港へのバス停へと向かった。
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今回の旅では電車を利用しなかったが、次回は利用してみたい。
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だが、渡るのは相当な覚悟がいるのだ。
このベトナム旅行で一番厳しい道路渡りだったと思う。
決死の覚悟がいるのである。
見た瞬間、やるしかないと決死の覚悟はできたので、開き直った覚悟で動画を撮るべくしてとったから見て欲しい。
如何にそれは危険かということを…。
ほら、いつ俺が轢き殺されてもおかしくない、状況でしょう!
貴方は平気で渡れますか?
(つづく)
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当ブログは若者の自立を支援する団体、NPO法人ネイチャーズを応援しています。
NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。
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