トゥボン川にかかるアンホイ橋からみた西側景色
(つづきの始まり)
食事後、再びホイアンの町を自転車でぶらついた。
調度品などが素晴らしい商人の家、「クアンタンの家」だ。
漢方薬を扱う商家だが、前は建築家だったらしい。
300年前に建てられ、京都の町屋造り、マレーシアのショップハウスと同じウナギの寝床形式の民家で中庭があり、柱や梁は黒光りしていた。
家の表玄関(狭い間口なので見過ごしてしまいそうだ)
屋根がなかなか素晴らしい。
家の応接間から入り口をみたところ(上部に神棚がある)
応接間と、その珍しい木製カマボコ天井
(こんな凝った天井はみたことがない。
さすが、もと建築家である。))
応接間内部
家具の貝殻細工の装飾
中庭
中庭の家屋側飾り壁(京都の格子を思い出す)と中庭の壁
しかし、さらに奥へ行くと台所などの生活感あふれる部屋がある。
家族でホイアン名物のホワイト・ローズ(ホイアンにあるバーレー井戸、この井戸水を使うことによってのみ独特の食感を生み出すことができるという、ワンタンのような米粉で作られた生地の上に、海老のすり身や揚げたニンニクが添えられている料理)という、見た目は『失敗したシュウマイ』みたいなものを作っていた。
ホイアンには三大名物がある。
「カオラウ(腰のある太い米麺料理)」、「揚げワンタン」、そして「ホワイトローズ」なのだが、このホイアン料理だけでは、ここホイアンでしか食べることができない。
それは、バーレー井戸という不思議な井戸があるからだ。
この家で頼めば食べられるのだが、残念なことに市場内の食堂ですでにお腹が一杯で食べなかった。
今考えると、せっかくの名物、食べずに大失敗!
ホワイト・ローズ(写真は他人のを借りました。)
この奥は裏口があり、出るとすぐ川である。
昔の商人は品物を川から運び、裏口から納品していたのだ。
とても、合理的である。
間口が狭いのは、日本の旧東海道沿いのお店や京都のお店と同じで、道路に面した建物の幅に応じて課税(間口税)されていたからかもしれない。
これはオランダでも同様で、ウナギの寝床スタイルの家が多い。
どこの国でも庶民は税金に頭を悩ますものだが、時間空間を飛び越え、皆同じような知恵をだし、結果として独特の美的空間を生み出している。
ここからバーレー井戸を見ようと地図にない道を彷徨った。
偶然見つけた刺繍工場
ホイアンの裏路地と表の道
ホイアンは何故か黄色い建物が多いのだ?
何故だろう?
しかも、都市部のようにド派手な看板がないから、町全体が黄色で統一されている。
何度も言うようだが、美しい町である。
バーレー井戸だが、場所が全くわからない。
そこで一旦ホテルにもどりシャワーを浴びることにした。
朝早く起きて飛行機に乗り、こちらに着てから休まずに活動していたので疲れが出たのだ。
戻る途中で、ホイアンからダナン空港までいくシャトルバスの看板を発見した。
これを最初から知っていれば、ホイアンにくるときもお調子者のタクシーなんか利用せずにバスで来たのだが、・・・。
明後日はハノイへ行くので、是非これを利用しようと思った。
路線バスではないが、これなら安全で安い。
申し込めば、ホテルまで迎えに来てくれるようだった。
ホテルに戻り、シャワーを浴び30分ほど昼寝した。
起きたら、もう夕方になっていた。
とりあえず、ホテルの食堂で夕食をとることにした。
料理の名前はなんだか忘れた。
写真をみて注文したのだ。
サイゴンビールは瓶である。
ビールといえば、ホイアンでは近くにビール工場があって、そのせいか、お店で4000ドン(22円)ぐらいで生ビールが飲めるのだ。(3000ドンもある)
店先に Happy Hour Fresh Bear 4000vnd/Glass と書いてある。
要するに、16時~21時になると4000ドンで生ビールが飲めるのだ。
(写真は他人のを借りました)
サイズは日本の中ジョッキよりチョッと小さいサイズである。
氷は入ってないが、しっかり冷えている。
値段は、殺菌処理していないから安いのだという。
俺は何故かその写真を1枚も撮らなかったのだが、それは俺にはいまいちだったからである。
味のほうは、俺には薄く感じ、泡立ちも少ない気がした。
だから、1杯しか飲まなかった。
今まで、自分はビールならなんでもいいと思っていたが、どうも好き嫌いがあるらしい。
一番うまく感じたのは冷えた瓶ビールである。
(缶ビールもうまいのだが、缶の金属的味が混じるような気がする。気のせいか?)
更にいえば、行儀はよくないが、人目を気にせずにすむ場所なら、直接、瓶に口をつけてグィッと飲む。
ラッパ飲みである。
瓶の口が狭いから、炭酸の抜ける割合が低いのだ。
だから、一番旨い!
ところで、これは俺だけの私見なのだが、・・・
ベトナムでは生ビール、瓶ビール、缶ビールの順にビールが安いように思う。
ガイドブックにも書いてないことだが、多分間違っていないと思うのだ。
日本のとは正反対である。
おそらく、グラスだけでいい生ビール、再生のきく瓶に比べて、使い捨てのアルミ缶自体が高いのではないだろうか。
そういえば、コンビニ(ファミマ、サークルK)では日本と違い、瓶ビールは全くおいてなかった。
日本なら、瓶の回収率は高いが、ベトナムだと飲食店はともかく、それ以外の回収率は悪いから置いてないのかもしれない。
暗くなってからアンホイ橋の方へ散歩に行った。
アンホイ橋
ホイアンは夜になると提灯などの明かりで美しくなる。
特に、満月になる旧暦の14日、町中の家々が電気を消し、提灯の明かりだけが町を照らすようになる。
そして、もし晴れて月が出ていれば昔のホイアンが浮かび上がるのである。
川では熱々の新婚さんが・・・(熱すぎるぞ)
もう、見てられないのだ。
今から、そんなに見つめ合って熱くちゃ、先が続かないよ、と言いたかった。
日本人橋だが、スカイツリーみたいに時間で照明の色が変わっていた。
(ちょっとやり過ぎかな。普通の照明か、提灯だけのほうが風情があると思う。)
川に浮かぶ船が臨時の居酒屋となった。
これは、大勢の仲間でいったら楽しいだろうなぁ。
その船の上でお店の人がギターを弾いていた。
何故か『禁じられた遊び』
ドイツ人らしき団体観光客がビールを飲みながら盛り上がっていた。
こちらじゃ、日本の民謡みたいに聞こえる歌声が聞こえる
ホイアン市場前
此方は二胡の調べかな?
川面に流す灯篭を売る少女
俺は川辺のカフェで揚げ春巻きにサイゴンビールで夜のホイアンを満喫していた。
サイゴンビールは2本飲んだ。
かなりドライな飲みやすいビールである。
飲んだ直後の穀物の香りがたまらない。
ホテルまでの帰り道、提灯の明かりが少なくなって真っ暗になったが、その分、満天の夜空の星が美しかった。
特に意識しなくても流れ星が自然に目に映えた。
明日は南シナ海を観にクアダイビーチへ行こうと思う。
(つづく)
書きながら、旅の記憶が薄れつつあるのを感じる。
早く、全部書き終えないと・・・
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食事後、再びホイアンの町を自転車でぶらついた。
調度品などが素晴らしい商人の家、「クアンタンの家」だ。
漢方薬を扱う商家だが、前は建築家だったらしい。
300年前に建てられ、京都の町屋造り、マレーシアのショップハウスと同じウナギの寝床形式の民家で中庭があり、柱や梁は黒光りしていた。
家の表玄関(狭い間口なので見過ごしてしまいそうだ)
屋根がなかなか素晴らしい。
家の応接間から入り口をみたところ(上部に神棚がある)
応接間と、その珍しい木製カマボコ天井
(こんな凝った天井はみたことがない。
さすが、もと建築家である。))
応接間内部
家具の貝殻細工の装飾
中庭
中庭の家屋側飾り壁(京都の格子を思い出す)と中庭の壁
しかし、さらに奥へ行くと台所などの生活感あふれる部屋がある。
家族でホイアン名物のホワイト・ローズ(ホイアンにあるバーレー井戸、この井戸水を使うことによってのみ独特の食感を生み出すことができるという、ワンタンのような米粉で作られた生地の上に、海老のすり身や揚げたニンニクが添えられている料理)という、見た目は『失敗したシュウマイ』みたいなものを作っていた。
ホイアンには三大名物がある。
「カオラウ(腰のある太い米麺料理)」、「揚げワンタン」、そして「ホワイトローズ」なのだが、このホイアン料理だけでは、ここホイアンでしか食べることができない。
それは、バーレー井戸という不思議な井戸があるからだ。
この家で頼めば食べられるのだが、残念なことに市場内の食堂ですでにお腹が一杯で食べなかった。
今考えると、せっかくの名物、食べずに大失敗!
ホワイト・ローズ(写真は他人のを借りました。)
この奥は裏口があり、出るとすぐ川である。
昔の商人は品物を川から運び、裏口から納品していたのだ。
とても、合理的である。
間口が狭いのは、日本の旧東海道沿いのお店や京都のお店と同じで、道路に面した建物の幅に応じて課税(間口税)されていたからかもしれない。
これはオランダでも同様で、ウナギの寝床スタイルの家が多い。
どこの国でも庶民は税金に頭を悩ますものだが、時間空間を飛び越え、皆同じような知恵をだし、結果として独特の美的空間を生み出している。
ここからバーレー井戸を見ようと地図にない道を彷徨った。
偶然見つけた刺繍工場
ホイアンの裏路地と表の道
ホイアンは何故か黄色い建物が多いのだ?
何故だろう?
しかも、都市部のようにド派手な看板がないから、町全体が黄色で統一されている。
何度も言うようだが、美しい町である。
バーレー井戸だが、場所が全くわからない。
そこで一旦ホテルにもどりシャワーを浴びることにした。
朝早く起きて飛行機に乗り、こちらに着てから休まずに活動していたので疲れが出たのだ。
戻る途中で、ホイアンからダナン空港までいくシャトルバスの看板を発見した。
これを最初から知っていれば、ホイアンにくるときもお調子者のタクシーなんか利用せずにバスで来たのだが、・・・。
明後日はハノイへ行くので、是非これを利用しようと思った。
路線バスではないが、これなら安全で安い。
申し込めば、ホテルまで迎えに来てくれるようだった。
ホテルに戻り、シャワーを浴び30分ほど昼寝した。
起きたら、もう夕方になっていた。
とりあえず、ホテルの食堂で夕食をとることにした。
料理の名前はなんだか忘れた。
写真をみて注文したのだ。
サイゴンビールは瓶である。
ビールといえば、ホイアンでは近くにビール工場があって、そのせいか、お店で4000ドン(22円)ぐらいで生ビールが飲めるのだ。(3000ドンもある)
店先に Happy Hour Fresh Bear 4000vnd/Glass と書いてある。
要するに、16時~21時になると4000ドンで生ビールが飲めるのだ。
(写真は他人のを借りました)
サイズは日本の中ジョッキよりチョッと小さいサイズである。
氷は入ってないが、しっかり冷えている。
値段は、殺菌処理していないから安いのだという。
俺は何故かその写真を1枚も撮らなかったのだが、それは俺にはいまいちだったからである。
味のほうは、俺には薄く感じ、泡立ちも少ない気がした。
だから、1杯しか飲まなかった。
今まで、自分はビールならなんでもいいと思っていたが、どうも好き嫌いがあるらしい。
一番うまく感じたのは冷えた瓶ビールである。
(缶ビールもうまいのだが、缶の金属的味が混じるような気がする。気のせいか?)
更にいえば、行儀はよくないが、人目を気にせずにすむ場所なら、直接、瓶に口をつけてグィッと飲む。
ラッパ飲みである。
瓶の口が狭いから、炭酸の抜ける割合が低いのだ。
だから、一番旨い!
ところで、これは俺だけの私見なのだが、・・・
ベトナムでは生ビール、瓶ビール、缶ビールの順にビールが安いように思う。
ガイドブックにも書いてないことだが、多分間違っていないと思うのだ。
日本のとは正反対である。
おそらく、グラスだけでいい生ビール、再生のきく瓶に比べて、使い捨てのアルミ缶自体が高いのではないだろうか。
そういえば、コンビニ(ファミマ、サークルK)では日本と違い、瓶ビールは全くおいてなかった。
日本なら、瓶の回収率は高いが、ベトナムだと飲食店はともかく、それ以外の回収率は悪いから置いてないのかもしれない。
暗くなってからアンホイ橋の方へ散歩に行った。
アンホイ橋
ホイアンは夜になると提灯などの明かりで美しくなる。
特に、満月になる旧暦の14日、町中の家々が電気を消し、提灯の明かりだけが町を照らすようになる。
そして、もし晴れて月が出ていれば昔のホイアンが浮かび上がるのである。
川では熱々の新婚さんが・・・(熱すぎるぞ)
もう、見てられないのだ。
今から、そんなに見つめ合って熱くちゃ、先が続かないよ、と言いたかった。
日本人橋だが、スカイツリーみたいに時間で照明の色が変わっていた。
(ちょっとやり過ぎかな。普通の照明か、提灯だけのほうが風情があると思う。)
川に浮かぶ船が臨時の居酒屋となった。
これは、大勢の仲間でいったら楽しいだろうなぁ。
その船の上でお店の人がギターを弾いていた。
何故か『禁じられた遊び』
ドイツ人らしき団体観光客がビールを飲みながら盛り上がっていた。
こちらじゃ、日本の民謡みたいに聞こえる歌声が聞こえる
ホイアン市場前
此方は二胡の調べかな?
川面に流す灯篭を売る少女
俺は川辺のカフェで揚げ春巻きにサイゴンビールで夜のホイアンを満喫していた。
サイゴンビールは2本飲んだ。
かなりドライな飲みやすいビールである。
飲んだ直後の穀物の香りがたまらない。
ホテルまでの帰り道、提灯の明かりが少なくなって真っ暗になったが、その分、満天の夜空の星が美しかった。
特に意識しなくても流れ星が自然に目に映えた。
明日は南シナ海を観にクアダイビーチへ行こうと思う。
(つづく)
書きながら、旅の記憶が薄れつつあるのを感じる。
早く、全部書き終えないと・・・
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NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
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