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芸術のスペイン、オッサンの一人旅…バルセロナ その1(ゴシックな街)

2017年07月05日 | 芸術大国スペイン、オッサン心のひとり旅
バルセロナのお店のショーウィンドウ




バルセロナ空港に着いた時は日付が変わっていました。
完全に深夜ですね。

今日泊まろうとする宿は、ゴシック地区にある安価なゲストハウスになりました。

というのは、丁度、バルセロナでは大きなイベント(Mobile World congress…世界最大級の携帯電話関連の見本市)があるらしく、手頃なホテルは皆無だったのです。


Mobile World congress…写真は Mobile World Congress 2017レポートより

この時期は、旅行は避けた方が良いと言われているのは知っていたのですが、なんとかなるだろうと考えていました。
よって、超高級ホテルか、安価なゲストハウスの選択となり、当然ながらゲストハウスとなったのです。



小さな小さなゲストハウスを深夜に探すのは、なかなか困難です。

そこで、こういう時こそ、町中を知り尽くしているタクシーを利用をしようと考えました。

そして、運転手さんは細かい住所は言わなくても、宿の名前で知っていました。
さすがですね。

宿の前は人通りが結構あり、意外に賑やかでした。
殆どの方が酔っ払いですね。

感じは、京都清水寺の賑やかな参道の一本外れの道のような感じです。


宿の重厚な門は完全に閉まっていて、ピンポンを押して開けてもらいました。

泊る部屋は、通り側に面した2階の個室です。
ただベッドと洗面台、衣装棚があるのみの超シンプル!
トイレ、シャワーは共同利用です。



明日のため、シャワーを浴びて、すぐ寝ましたね。



朝起きて、部屋のベランダに出てみました。
下はダヴィニョ通りといいます。


この辺りはゴシック地区といって、バルセロナでも最も歴史のある地域です。
古くはローマ時代に起源をもち、13~14世紀の重厚な建物がならんでいました。

朝なんで、さすがに昨夜の賑やかさはなく、静か!
人通りもあまりないです。
(昨夜は時々奇声をあげる酔っ払いがいて、ちょっとうるさく、寝付くまで時間がかかりました。)



今日の予定は
ホアン・ミロ美術館~ガウディの傑作建造物、カサ・バトリョ~ピカソ美術館
の、まるまる芸術巡りの予定です。
そして、夕食は宿に近いサン・ジュセップ市場でとろうと計画を立てていました。

まず、朝食はゲストハウスのそばの小さなカフェでとりました。


おばさんが一人で賑やかな店の切り盛りをしていたので、大変そうでした。
そこで、自分の食べる分は自分で運んだら、たいそう感謝されましたね。
スペイン語なんでなんて言われたかわかりませんが、…(笑)

食事をすませ、地下鉄のLiceu駅へ向かいました。


こんな小さな通りでも歴史を感じます。
あちこちに、芸術的なものがあって、ビックリします。


ただ、シャッターへのいたずら書きと、ホームレスの姿は日本と変わりません。
(あるNGOの調べでは スペイン経済危機以降、仕事と家を失ったホームレスの数は最低でも3000人、そのうち約900人が路上で生活しているという。)

ただ、この観光地バルセロナのある女性がホームレス問題を観光ビジネスと結び付けて解決しようとしています。
次の動画を見てください。
Hidden city toursというバルセロナのツアー会社なんですが、社員のガイドはバルセロナの街を知り尽くしているホームレスなのです。
しかも、あまり普通の人が知らない場所も案内できるということでディープな観光ツアーとして始めたんだそうで素晴らしいことですね。



日本はホームレス対策は今どうなっているのでしょうか?
日本では路上生活者だけでなく、ネットカフェやファーストフード店、違法なシェアハウスなどで暮らす隠れホームレスを含めたら、スペイン以上のホームレスが存在するように思います。

日本は東京オリンピックという大きな祭典を迎えますが、今までそうであったような方法、すなわち生活していた場所に立ち入り禁止テープをアチコチ貼って単にホームレスを強制排除する、またはタコ部屋入居させるといった非人道的なやり方ではなく、こういったスペインのような卓越したアイデアが生まれて、オリンピックが失業対策になって、世界中の人から「良い大会だったね」といわれるようにならないでしょうか?

外国人に見栄え良くするがための一時的な汚点隠しは日本人がいつもかえって、長期的思考のできない国民であると思われ、その国の品位を下げるものですよね。



細いBoqueria通りから広いRamblas通りに出たところ。


(つづく)


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