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インド洋の涙スリランカ、オッサン心の旅(ピンナワラ、その2・・・月に吠えたよ「ビールをくれっ!」)

2016年03月14日 | インド洋の涙スリランカ、オッサン心の旅
象はまず、大人の象の整然とした移動からはじまった。



この後に、小象やメスの象たちの無秩序な集団移動が始まる。

水浴びは象だけに豪快である。




暑いから早く水浴びしたいのだろう、川に向かって象の群れがドドッと突進してくるのだが、その動画(もっと長く撮ったもので、坂を下って川に入る場面)がパアなんである。
と、ほ、ほ(泣)


(この場所で動画をとったのだが…)

仕方なく、他人の動画を借りることにした。


一部の象は川の向こう岸にわたり、体を崖に擦り付けたりしていた。
痒いのかねぇ?
うちの猫もよく、俺の足に体を擦り付けるが・・・


気の荒いオスの象は鎖に繋がれた状態で水浴びだ。



また、野犬が数匹小象に近づこうとすると、大人の象が犬に向かって突進し、小象を数匹の象が囲んで守る光景を見ることができた。


(写真右手に犬が数匹いて、象が唸り声で威嚇!)



観光客に象を触らせて、小遣い稼ぎ中


スリランカの女の子

象の水浴びが終わった時点で茶店でコーラを飲む。
普段はめったに飲まないコーラがやけに旨い。

帰りは、また路線バスで帰った。
まずは、Pinnawala から Karandupana までいく。


このバスは小型バスである。
運転手は運転が結構荒かった。
ガタガタゆられ、外の景色の写真はうまく撮れそうもないから、カバンにしまっていた。

その時である。
なんと、オバチャンがヤマアラシを3匹連れて散歩していたのだ!
ワンコのようにリードをつけてである。
ヤマアラシってこれなのだ。


これは、俺にとってインドの路上で野良クジャクを見て以来の衝撃だった。
カメラをしまってしまったことを悔やんだ。

日本に帰ってきてから、その衝撃を女房に喋ったのだが、
「ヨーロッパじゃ、ヤマアラシって幸運を運ぶからペットとして飼われるのよね。」
とアッサリ言われたのだった。

何で知ってるの?

だが、調べてみたら、それはハリネズミであって、ヤマアラシではなかった。

ハリネズミは小さくて可愛いかもしれないが、ヤマアラシは結構危ないぞ。

だれか、同じようにスリランカで見た人がいて、写真を撮っているだろうとアレコレ調べたら、奇跡的にあったのだった。


tomohide_hayakawaのInstagramより掲載させていただきました。問題があれば掲載中止します。)

まさに、これなのだ。
俺が見たのは3匹とも大きかった。

だが、ヤマアラシは人によく馴れるらしく、こんな動画があった。






Karandupanaで乗り換えて、キャンディに向かうバスに乗る。


こんな感じでバスには必ず音楽が流れている。


キャンディのマータレー方面バスターミナル


コロンボもそうだが、キャンディは大きな街だから浮浪者(乞食)が結構いた。
特に乳飲み子を抱えた母親の浮浪者は見るに堪えない。
だから、どうしてもお金を与えてしまった。

この後、田舎の町を旅するのだが、田舎では浮浪者は見なかった。
インドの乞食は集団で何故か妙に明るいのだが、こちらの乞食は単独で結構、悲惨な感じがしてしまった。

いったん、ホテルに戻り1時間ほど寝て疲れをとった。
起きたらビールが飲みたくなり、まずはLIONと書かれた店名の店に行った。
ビールは無いという。

じゃ、別の店に行くか?


今度はPUBと書かれた店に行く。
ビールのメニューがあった。
「ハイネケンください。」
だが、ビールはないという。

そうか、まだ明るいうちは酒は出せないんだな。
とりあえず、アルコールは全く入っていないがビールという名前の付いたジンジャービールを呑んだ。
このテラスから、猿が屋根を飛び回っているのが見えた。

暗くなったらまた来よう、その時、ガツッと飲むぞ。

暗くなるまで、食事をとることにした。

今日も、昨日同様に上品なレストランに入った。
ここもかなり大きかった。
メニューにはビールのビの字もなかった。


デビルチキンののったスリランカ式ライスとフルーツ入りラッシーを頼んだ。

旨い!




レストランを出たら、もう暗くなっていたので先ほどの店による。
だが、ビールはないという。
なんだ、売り切れかなあ。

とにかく、ビールが飲みたかった。
キャンディの街をビールを求め、アチコチ1時間ほど吉田類のように彷徨う。

「ビッ、ビールはありませんか?」

でも、お店では返事は必ず首を振られた。
店の人が、なんだかゴチャゴチャ言ってたが、全く耳に入らなかった。



もう、アルコールならなんでもと思い、
「ビールがないなら、ウッ、ウィスキーはございませんでしょうか?」


首振り首振り首振り、・・・。



ええっ、こんな大きな街にビールはないのかよぉ?
大きなホテル、レストランがあるっていうのにさぁ?
ガイドブックにも、そういうとこ行けば大抵飲めるって書いてあったじゃん?

嗚呼、なんという日なんだ!


もう、限界だった。
もう、ホテルに帰って寝るっきゃねぇ!





ホテルに戻り、何で酒がないのだとインターネットで調べてみた。
なんか店の店員にMoonという言葉があったような…。

がぁーん!

満月の夜はスリランカ人は酒はご法度なのだ。
そう、今日は満月なのだった。

スリランカじゃ満月の日は休日でボヤディというらしい。
レストラン、ホテルはもちろん、酒屋も閉まるのだとさぁ…。

俺、しらねぇーよ、聞いてねぇよ、そんなの。

もう、満月を恨むしかなかった。


嗚呼、ビールッくれっ!

(地球の歩き方の一番先頭のページに大きく書いてほしかった。)

(つづく)



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