シギリヤロック頂上からの景色(絶景だが、こんなところに王宮を建てた王の気がしれない)
うるさいガイドを振り切り、一人静かに登っていった。
大体、1200段の階段を登るらしい。
途中、螺旋階段を登ったり下りたり、結構ハードだ。
世界遺産なのだから、観光客が沢山いるかと思ったが、意外に少ない気がした。
下の写真を見ての通り、誰もいない。
ここは、お年寄りには体力的に厳しい世界遺産だ。
(体が動けるうちに行くべき観光地である。)
壁画は写真を撮ってはいけないようだった。
以前はフラッシュを焚かなければ撮影は良かったらしいが、今年1月からすべて禁止になった。
風でも吹いたら、もう崩れて、なくなってしまいそうな壁画である。
花や草木などの顔料で描かれて以前は500体あったらしいが、今はわずか18体だ。
横殴りの雨がふれば濡れてしまうだろう。
なにかカバーでもしなければならないのでは、と思った。
しかし、それにしても艶めかしい姿である。
今も昔も、美を追求すると同じものになるのだろうか?
そこで、まだOKだった頃の人の動画を借りることにした。
頂上に上がる前に、大きな広場がある。
ライオンの入り口といわれている所で、ライオンの前足だけが残っている。
以前は頭部があって、ライオンが大きく口を開けた入り口だったようだ。
想像図
このあたりから、完全に日陰というものがない。
しかも、今日は風のない猛暑であった。
ドンドン汗が流れた。
水分を補給し、一息ついたところで登り始めた。
岸壁に無理やり突貫工事でくっ付けたような階段を上がっていく。
しかも、斜めに岩肌に沿って鉄製のステップは曲がってついているから足をのせてもシッカリと定まらず滑ってしまい、登りにくい。
これが、雨の日だったら大変だ。
階段の幅も狭いから、一人が立ち止まると、皆、ストップする。
これが、頂上から見た景色だ。
シギリヤロックは、大平原に浮かぶ巨大戦艦のようである。
(戦艦の右舷側景色)
(戦艦の左舷側景色)
(戦艦が向かう方向の景色)
頂上、王宮の出口は戦艦が向かう方向の景色である。
ダンブッラの方向だと思う。
逆に、あの池からシギリヤロックをみたら、綺麗だろうと思う。
こんな頂上にある王のプールである。
沐浴をしている人がいたが、こんなに暑いから気持ちがいいだろう。
だが、水が完全に緑っぽいので、ガンジス川のように全身ドボンと入るのではなく、足をつけるぐらいですませているみたいだ。
これに座ってはいけないと書かれている。
王の石の玉座らしい。
しばらく、この頂上にいたいのだが日陰が全くないから体力的に厳しい。
あまり長居せず、降りたのだった。
頂上近辺には観光客から餌がもらえるとあって猿が多い。
早く下りて、どこかで冷たいコーラが飲みたかった。
そして、疲れた。
もう、惰性で下った気がする。
観光客駐車場まで、見るところもあったのだが、冷たいものが飲みたくてガンガン通過した。
コブラの蛇つかいも、多分、現地語で「コッチ、コッチへ来い」と言ってたと思うが笛を振り回していた。
もう、コーラのことしか頭になかった。
駐車場の出店でコーラを飲むと疲れだけが意識の中で強調されてしまった。
はぁ~
ここから、バス停まで歩き、さらにバスに乗ってダンブッラへ行くのだ。
汗をふきふき歩いてバスの通る道にでたところに、何故かヤギがいて、メェメェ鳴くのだが、疲れていたので俺を笑ってバカにしているように感じた。
周りには誰もいない。
ヤギが鳴かなければ静かなところである。
ここの写真の木の下の日陰で座って休んでいたらトゥクトゥクが通りかかる。
「どこまで行くんだ?」
というから、
「ダンブッラの洞窟寺院だ。」
というと、$10で行ってやるという。
さらに、奴が言うには
「ダンブッラの市街までなら$7で行ってやっていいぞ。」
という。
やたらとドルに拘るやつだなぁ。
俺の計算ではココから洞窟寺院までRs.700~800である。
だから、バスで帰るから良いと断った。
(多分、バスでRs.50くらいだろう。)
というか、バテテしまって交渉するのが面倒だった。
このまま、しばらく日陰でヤギと一緒に休んでいたい。
運転手は距離が何キロだから、高くはないハズだとか、アレコレ言い出す。
もう、水を飲んで無視である。
人にやるはずだった手毬飴をだし、お前にもやるから静かにしてくれと、運転手にもわけてやった。
飴をなめれば喉の渇きも治まると思ったが、糖分がさらに水分を欲するよう逆作用した。
持参した1.5リットルの水もあとわずかだ。
そのうち、$7で寺院まで行ってやるといいだした。
大体Rs.1000である。
正直、心が揺れまくった。
もう、早く宿に行って冷たいシャワーを浴びたかった。
そんな気持ちを運転手に察したようで、
「バスはさっき行ったばかりで、まだまだ来ないぞ。」
という。
たしかに、バスは30分間隔ぐらいで通るようで、「いったばかり」という言葉には参ったのであった。
・・・
この旅では楽な旅はしないで庶民感覚の旅をするつもりでいたが、冷たいシャワーの誘惑には勝てなかった。
結局、Rs.1000でOKしてしまった。
今もって、今回の旅の失敗-その1、だと思っている。
(疲労困憊の俺がバックミラーに写っている。)
運転手は、レストランはどうだとか、アーユルベーダはどうだとか、走りながらゴチャゴチャいうのだった。
俺はすべて「NO!」しか言わなかった。
なにか言われても耳に入らず、「NO!」を言い続けた。
ダンブッラ洞窟寺院入り口の黄金寺院に到着した。
宿はお寺から歩いて5分ぐらいの、すぐ近くのはずである。
(つづく)
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うるさいガイドを振り切り、一人静かに登っていった。
大体、1200段の階段を登るらしい。
途中、螺旋階段を登ったり下りたり、結構ハードだ。
世界遺産なのだから、観光客が沢山いるかと思ったが、意外に少ない気がした。
下の写真を見ての通り、誰もいない。
ここは、お年寄りには体力的に厳しい世界遺産だ。
(体が動けるうちに行くべき観光地である。)
壁画は写真を撮ってはいけないようだった。
以前はフラッシュを焚かなければ撮影は良かったらしいが、今年1月からすべて禁止になった。
風でも吹いたら、もう崩れて、なくなってしまいそうな壁画である。
花や草木などの顔料で描かれて以前は500体あったらしいが、今はわずか18体だ。
横殴りの雨がふれば濡れてしまうだろう。
なにかカバーでもしなければならないのでは、と思った。
しかし、それにしても艶めかしい姿である。
今も昔も、美を追求すると同じものになるのだろうか?
そこで、まだOKだった頃の人の動画を借りることにした。
頂上に上がる前に、大きな広場がある。
ライオンの入り口といわれている所で、ライオンの前足だけが残っている。
以前は頭部があって、ライオンが大きく口を開けた入り口だったようだ。
想像図
このあたりから、完全に日陰というものがない。
しかも、今日は風のない猛暑であった。
ドンドン汗が流れた。
水分を補給し、一息ついたところで登り始めた。
岸壁に無理やり突貫工事でくっ付けたような階段を上がっていく。
しかも、斜めに岩肌に沿って鉄製のステップは曲がってついているから足をのせてもシッカリと定まらず滑ってしまい、登りにくい。
これが、雨の日だったら大変だ。
階段の幅も狭いから、一人が立ち止まると、皆、ストップする。
これが、頂上から見た景色だ。
シギリヤロックは、大平原に浮かぶ巨大戦艦のようである。
(戦艦の右舷側景色)
(戦艦の左舷側景色)
(戦艦が向かう方向の景色)
頂上、王宮の出口は戦艦が向かう方向の景色である。
ダンブッラの方向だと思う。
逆に、あの池からシギリヤロックをみたら、綺麗だろうと思う。
こんな頂上にある王のプールである。
沐浴をしている人がいたが、こんなに暑いから気持ちがいいだろう。
だが、水が完全に緑っぽいので、ガンジス川のように全身ドボンと入るのではなく、足をつけるぐらいですませているみたいだ。
これに座ってはいけないと書かれている。
王の石の玉座らしい。
しばらく、この頂上にいたいのだが日陰が全くないから体力的に厳しい。
あまり長居せず、降りたのだった。
頂上近辺には観光客から餌がもらえるとあって猿が多い。
早く下りて、どこかで冷たいコーラが飲みたかった。
そして、疲れた。
もう、惰性で下った気がする。
観光客駐車場まで、見るところもあったのだが、冷たいものが飲みたくてガンガン通過した。
コブラの蛇つかいも、多分、現地語で「コッチ、コッチへ来い」と言ってたと思うが笛を振り回していた。
もう、コーラのことしか頭になかった。
駐車場の出店でコーラを飲むと疲れだけが意識の中で強調されてしまった。
はぁ~
ここから、バス停まで歩き、さらにバスに乗ってダンブッラへ行くのだ。
汗をふきふき歩いてバスの通る道にでたところに、何故かヤギがいて、メェメェ鳴くのだが、疲れていたので俺を笑ってバカにしているように感じた。
周りには誰もいない。
ヤギが鳴かなければ静かなところである。
ここの写真の木の下の日陰で座って休んでいたらトゥクトゥクが通りかかる。
「どこまで行くんだ?」
というから、
「ダンブッラの洞窟寺院だ。」
というと、$10で行ってやるという。
さらに、奴が言うには
「ダンブッラの市街までなら$7で行ってやっていいぞ。」
という。
やたらとドルに拘るやつだなぁ。
俺の計算ではココから洞窟寺院までRs.700~800である。
だから、バスで帰るから良いと断った。
(多分、バスでRs.50くらいだろう。)
というか、バテテしまって交渉するのが面倒だった。
このまま、しばらく日陰でヤギと一緒に休んでいたい。
運転手は距離が何キロだから、高くはないハズだとか、アレコレ言い出す。
もう、水を飲んで無視である。
人にやるはずだった手毬飴をだし、お前にもやるから静かにしてくれと、運転手にもわけてやった。
飴をなめれば喉の渇きも治まると思ったが、糖分がさらに水分を欲するよう逆作用した。
持参した1.5リットルの水もあとわずかだ。
そのうち、$7で寺院まで行ってやるといいだした。
大体Rs.1000である。
正直、心が揺れまくった。
もう、早く宿に行って冷たいシャワーを浴びたかった。
そんな気持ちを運転手に察したようで、
「バスはさっき行ったばかりで、まだまだ来ないぞ。」
という。
たしかに、バスは30分間隔ぐらいで通るようで、「いったばかり」という言葉には参ったのであった。
・・・
この旅では楽な旅はしないで庶民感覚の旅をするつもりでいたが、冷たいシャワーの誘惑には勝てなかった。
結局、Rs.1000でOKしてしまった。
今もって、今回の旅の失敗-その1、だと思っている。
(疲労困憊の俺がバックミラーに写っている。)
運転手は、レストランはどうだとか、アーユルベーダはどうだとか、走りながらゴチャゴチャいうのだった。
俺はすべて「NO!」しか言わなかった。
なにか言われても耳に入らず、「NO!」を言い続けた。
ダンブッラ洞窟寺院入り口の黄金寺院に到着した。
宿はお寺から歩いて5分ぐらいの、すぐ近くのはずである。
(つづく)
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