NHK の 「フランケンシュタインの誘惑」 ー超人間 ヒトか? 機械か?ー の再放送を見て、どうしても1つだけ突っ込みたいことがある。
ちょっとマニアックな話になるけど、よろしく。
番組で "サイボーグ" として色々と紹介していたが、あれほとんど全て "サイボーグ" では無い。
"サイボーグ" って言うのは "サイバネティック・オーガニズム" の略で、基本的に人のパーツを機械に置き換えることを指す。
番組で紹介していたのは人の機能を外付けの機械で補助・強化する物で、これは "パワードスーツ" または "強化外骨格" と呼ばれる物だ。
因みに、ガンダム等の乗り込むタイプのロボットも広義的にはこれに当たる。
なので物語り中で "モビルスーツ" と呼んでいるんだ。
映画 「エイリアン2」 の "パワーローダー" もそうだね。
サイボーグって言うのは義肢等の発展系って言った方が判りやすいかな。
"機動戦士ガンダム 水星の魔女" ではその辺の境界が曖昧になっているけど、あれは "パーメット" を介して義肢を制御する技術 (GUND技術) をパワードスーツ (GUND-ARM) の制御へ応用していると言った方が良い。
"サイボーグ" と "パワードスーツ" や "アシストスーツ" って言うのは別物なんだよ。
日本では "サイボーグ" って言うと "サイボーグ 009" 等のマンガやアニメの影響で人の能力を強化する物ってイメージがあるけど、全身擬体にでもしない限り早々大幅な強化は出来ないんだ。
何故かって言うと、強化された力の反動が生身の部分に来るから、そちらが持たないんだよ。
因みに全身擬体にしたところで "加速装置" みたいな物は無理。
脳の情報処理が間に合わないので制御不能です。
夢が無いけどね~。(笑)