秋の暮業火となりて秬は燃ゆ 波郷
昭和六年(十九歳)の作、郷里松山在で故五十崎故郷の指導を受けてゐた。自家の畑での体験。翌年二月号「馬酔木」の巻頭になり、上京の機をなした。同時に「秬焚や青き螽を火に見たり」の句がある。
「波郷句自解―無用のことながら―」(有)梁塵社 より
昭和六年(十九歳)の作、郷里松山在で故五十崎故郷の指導を受けてゐた。自家の畑での体験。翌年二月号「馬酔木」の巻頭になり、上京の機をなした。同時に「秬焚や青き螽を火に見たり」の句がある。
「波郷句自解―無用のことながら―」(有)梁塵社 より