終戦直後 焼け野原と化した日本の風景の中に 明るい歌が聴こえてきた
並木路子さんが歌う リンゴの歌である
この頃作られた曲が 里の秋 みかんの花咲く頃でもあった
私たちにとっても忘れられない名曲である
幾度と無く歌って 心地よい印象が 脳に刻み込まれているのだろう
歳を重ねて 記憶が断片的になることが多いが 歌はすぐ思い出される
認知症の対処の中でも 音楽療法がある
音楽によって脳を刺激し 活性化させたりすることが出来る
程度の軽い場合は 回復をする場合もある

昨日は 初めて訪れた施設であった
初めてでも 歌はすぐに心と心を繋ぐことも出来る
ひと時の時間は 楽しい時間ともなる
デイの方は ごく少数である
朗読劇の方の人数と 私とパートナーを足すと訪問者の方が圧倒的に多い
座っている方と私たちの間は ごくわずか
間近にお顔を拝見したり 動きを見ることが出来る
朗読劇は 部屋と言う昔ばなし
それぞれ役を分担をして 衣装も役割に合わせて演じている
おもしろ 可笑しく笑顔を誘っている
私は終わって 握手をした
両手で挟むと 楽しかったよと その手が応える
今日は具合が悪いと寝ていた方が 歌に参加して元気になったと言う
施設の所長から この伝言板にお礼のメッセージがあった
お一人づつの その後の感想を添えられていた
歌を歌ったことを忘れている方もあったとか・・・
もう終わりなの
別れがたい雰囲気もあって 来月の再訪を約束してきた

今日の誕生花 からたちばな
花言葉 鋭敏な