バス会社からメールがあり 貸し切りバス料金が提示された
予想はしていたが やはり幾分高い それでも背景は理解するので納得である
来月末に私の住むマンション自治会の 日帰りツアー 企画から添乗までを引き受けている
11月末の日曜日 観光シーズンとしては 紅葉が終わりかけているが まだその範囲内だ
近場では 房総の養老渓谷 遠くは 愛知の香嵐渓 京都は東京からもバズが押し寄せる
これを料金的にはハイシーズンと呼び 一週間後には そのツアーも無くなり安くなる
私のお勧めは うまく行けば香嵐渓の12月初めである
気候によって 紅葉も色が鮮やかであったり 見ごろがずれることもある
もし 外れても 香嵐渓の近くには 足助と言う 塩の道の宿場町も静かで好きだ
バスツアーと言えば 関越道の大きな事故以来 観光バス会社も安全に対して厳しくなった
まず長距離の一人運転手は違反とされ 二人乗務体制となる
日帰りでも 距離と時間が考慮され 料金にも反映されるのは止むを得ない
添乗員を始めた頃のバスツアー 私の席は補助席に限定され 4日も座ると肩や腰が痛くなる
今では お客様と同じ席 それも運転士側直後の席が貰える
因みに外国では最前列は危険とされ お客様は2列目以降が多い
当時 バス会社に前日 配車確認の電話を入れると 代車になることがあった
これは 当該の会社のバスが足りなく 提携する他の会社からバスを回すためである
この中に 小規模バス会社が含まれており 安全も知識も不足のケースがままあった
観光バス運転の経験が浅い運転士になると 観光地で迷いだすこともあった
知らないなら私に聞けばよいものを プライドがあるせいか 交差点で急に聞く
そんな場所で突然聞かれても私は答えられない とりあえず前へ行けと指示し地図で探す
目的地を探してぐるぐる回ったり 引き帰すケースもたびたびある
都度 お客様に添乗員が事前に調べておけと お叱りを受ける
発車前に相談を受ければ 少しは補佐も出来よう
添乗員が旅行会社から渡される次の予定は 皆様の旅程表と同じ 詳細は無い
添乗前日に打ち合わせで 初めて詳細も分かるのである
そこから先は 年配の私などが 持てる知識と技術?でカバーをしていく
二人乗務の長距離バスで 夜行があった トイレ休憩もあるので私は寝られない
ふと 見ると 運転スピードが落ちている 多くの車に抜いて行かれる
時には 白線をはみ出しそうになっている
明らかに居眠り運転をしているのだ 運転士としてのプライドもあるから厳しく注意はしない
私はガイド席に座った そして 飴を差し出す 更に言う
ちょっとお疲れかな 次のトイレ休憩地を繰り上げて この先のパーキングにしようと提案する
替りの運転士になってホッとした 休憩地変更はお客様にも伝えたが 理由は説明しない
こんなケースもあるのだ 危ないと感じた時はガイド席に行って 言葉をかけたり会話をする
知らないお客様はアンケートに書く 添乗員が運転士に話しかけるのは安全上問題があると・・
日帰りツアーは以前は最長 山形さくらんぼ 香嵐渓弾丸ツアーなどもあった
今は 東京からだと 伊豆 諏訪 群馬あたりまで その先は敬遠されるか二人乗務もある
一泊二日でのケースは 東京から福井・永平寺 金沢周りや 岩手・盛岡から三陸もあった
弘前の桜も 岩手の八幡平も 青森ねぶたも 一泊二日 一人乗務も珍しいことではない
運転士を途中少し長めに休憩を取ろうものなら怒り出す 早く着いたり 帰りたいのだ
私は安全を常に心に置きながら 苦労をしたものだ
長距離になるにしたがってガイドは乗っていない
ガイドさんが居れば 運転士も少しは楽になるだろうにと思った
そして ガイドは私がする お客様に楽しい想い出をお土産にして欲しいためである
しゃべりと観光の知識は ガイドさんまで行かないが お客様がこの地方の出身ですかと聞く
雑学も自信がある 時には法話の様でも 私の歳ではお客様が反発無く聴けるのである
とっておきはハーモニカ 突然のサプライズでこの響きは お客様の心を和ませる
最後までお読みくだ-さいまして有難うございました m(_ _)m
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