「文壇バー」というのがある。僕が知っているのは、新宿と神保町の二軒である。ここには、作家や文芸評論家、編集者、新聞社の人等々、が集まる。新宿の方で見た光景だが、カウンターで、作家が原稿の直しをやっている。横にいるのは編集者らしい。しばしば怒られている。この作家、ハードボイルドで売り出した作家なのだが、やっていることがとってもカッコ悪い。お酒を飲むところで打ち合わせを兼ねた話をするのは良いと思うが、他の人が飲んでいるのに、自分は作家だぁと言わんばかりに威張っている。恥をしらないのである。作品名を書けばすぐ分かる人には分かる作家だが、僕的には、滅んでいくに違いないと思っている。だって、作家って、「人間の機微」を書くのでしょ。周りの状況が見えていないのはダメです。







