「巨人戦の視聴率低下」は、「巨人軍自体に魅力が無くなっているという事」もあると思うが、それとは別のもっと大きな要因があると思う。
今の日本社会は、「女性主導の社会」だと思う。「携帯電話でメールをやり取りする女子高校生」しかり、「小泉チルドレンと呼ばれている女性国会議員」しかり。
僕の子供の頃、父は早く帰宅すると、ビールを飲みながら、巨人戦を必ず見ていたものだ。午後7~9時に、女性向けの番組が少なかったのかもしれないし、ちょうど「巨人V9」の時代、日本は「高度成長期」のど真ん中にいた。
つまり、父親が働いている事で、「カラーテレビ」が家に来る。「クーラー」も買って貰える。そんな時代だったのだ。
もっと、広い視点から見ると、特に大きな「宗教」の無い日本。キリスト教のお祝いの日でもある「クリスマス」を祝い、「初詣」や「お宮参り」等の神道の儀式をし、葬儀は仏教・・・という人達も多いと思う。
つまり、日本における「宗教」とは「物質文明の進化」だったのである。
それが、今、頂点に達してしまい、「日本人の宗教」が無くなった。
「生きている意味」とか「生きる目的」を探している日本人は多いし、そういう本もよく売れている。テレビでも、「人間の生死」に関わるドラマは関心も高く、それなりの視聴率をあげている。
そんな時代で、「地球という土に足をつけて生きていける」のは、女性だと思う。
「子供を産むという能力」を持ち、「社会の変化」に振り回されにくい。
定期的に来る「月経」で「生き物としての人間」を自覚できるのではないだろうか。
しかも、「食器自動洗い機」等、家事を軽減する家電などにより、テレビを見る時間も増えた。
だから、女性が元気だ。
男性はというと、社会が「閉塞感」の中にあるし、「不況」でもあるので、テレビを見る時間(特にナイターを見られる時間)に帰宅できない。僕の知っている銀行員は、毎日終電まで仕事をし、帰宅は午前1時頃。そして、次の日は朝7時には銀行で仕事を始めている、しかも土日のどちらかは出勤。そんな男性が「テレビ」を見るのは全く無理だ。
つまり、何を言いたかったかというと、「プロ野球」自体が元々、男性ターゲットのスポーツで、しかも、「女性の感情に訴える監督や選手」がほとんどいないのが、巨人戦の視聴率低下を招いているのではないかと僕は思うのだが、暴論だろうか?









