![]() | 自殺直前日記 完全版太田出版このアイテムの詳細を見る |
人間には、大きく分けて二書類に分類されると思う。
「死が怖い人」と「死が怖くない人」、言い換えれば、「自殺願望を一度でも持った事のある人」と「そうでない人」である。
この本は前から気になっていた。「恥じる」という心があるから、「本音を言えず」、「行動を始められない」・・・この本を読んでまずそう思った。
僕も精神科に通っている。待合室にいると、本当に、「気の弱そうな普通の人」が多い。僕も5年前、あるドラマの仕事が始まる時、「どうしようもなく、『存在したくない』という感情」に囚われた。プロザックという抗鬱剤を買って飲んでみたが、副作用なのか、頭痛がし、それで今の精神科に通う様になったのだ。
あの時、「精神科」に行くという選択をしていなければ、僕はどうなっていただろうか?今、ここに存在していないかもしれない。用心深く、「医者と薬好き」という性格が僕を助けたのかもしれない。
会社でも世の中でも、「人の心を踏みにじる様な発言」をしても気付かないドアホどもがたくさんいる。意識的に、しているのではなく、無意識でそういう発言をする「恥の無さ」に全く気付いていない。本当はこういう人こそ、医者に診て貰うべきなのだが。
「心の病」は怖い。「自分の心の中でスパイラル」を起こし、知らない間にどんどん悪化していくからである。そのことに本人が気付かない事も多く、「痛みなど具体的な症状」が表れる身体的病気とはかなり異なる。
だから、僕は人に「鬱」は「心の風邪」だから、精神科に通って診療を受け、投薬して貰うのがいいと思う。そうしないと、「心の風邪」が「心の肺炎」になってしまう危険性を秘めている。
山田花子さんの心情はすべてではないが、多々分かる事がある。何年か前から気になっていた本・・・やっと読了した。





