「古畑任三郎」を3夜連続でやっていた。第1夜と第3夜は見る事ができた。
第1夜はゲストが藤原竜也と石坂浩二。横溝正史の「八つ墓村」の雰囲気を醸し出す良作だった。
第2夜は「イチロー」がゲスト。途中からしか見られなかったので、残念。
そして、第3夜の最後のゲストが「松嶋菜々子」。よく分析してみなければ分からないが、トリックはよくできていたと思う。腑に落ちない点もあるのだが。
元々、脚本家・三谷幸喜とフジテレビのプロデューサー・石原隆が「刑事コロンボ」の大ファンで、始まったこのドラマ。ファースト・シーズンは面白くて毎回見ていたが、セカンド・シーズンからクオリティーが落ち、僕は見なくなった。視聴率は逆に上がったのだが。「刑事コロンボ」でも、複数の脚本家とプロデューサーでトリックやストーリーを考え、「刑事コロンボ」一本書いたら、2~3年は遊んで暮らせる位の脚本料を脚本家が貰っていたというから、三谷幸喜の「孤軍奮闘ぶり」は凄い。
「刑事コロンボ」でも、プロデューサーが替わったりして、サード・シーズン位から、クオリティーが下がってきて、僕は見なくなった。
「刑事コロンボ」はパイロット版の「殺人処方箋」の成功に引き続き、ファースト・シーズンが始まるのだが、その1作目が「構想の死角」と言って、「二人が同じペンネームで書いている作家のうち、一人が殺される」というストーリー。監督はあのスティーブン・スピルバーグである。
今回、「古畑任三郎」の最終話は、「二人が同じペンネームで書いている脚本家の話」。「刑事コロンボ」に三谷幸喜が「オマージュ」を込めたのだろう。
そして、最後のシーンでは、中森明菜が演じた第1回の犯人のその後の事についても、任三郎は触れている。
こういう「遊び心」は楽しい。知る人ぞ知る・・・僕がまだ気付いていない「遊び心」もまだ、最終話のどこかに埋め込まれているかもしれないが・・・アッという間の2時間だった。
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