「爪楊枝」はいつできたのだろう・・・そんな素朴な疑問から「ネット」で調べて見ました。この文章は、下記ホームページに基づくものです。
1.西洋の爪楊枝(つまようじ)
古代は、歯の間につまった食片を取るのに、小枝や木片を使っていた。
16世紀になり、西洋や中国で金属製の爪楊枝が作られ、使用後は爪楊枝の先を金属のサヤに収められるようなものもあった。
水鳥の羽根製の爪楊枝は、羽根ペンと同じように羽根軸を鋭利に削って爪楊枝として用い、貴族は羽根軸を銀の丸い筒状のケースに入れて持ち歩いた。
東洋では穀類が主食のため楊枝には木が使用されたが、狩猟民族であるヨーロッパでは、歯に詰まった肉片を取るために
金属(青銅、金、銀)象牙、角、骨、ヤマアラシに針などなど強い材質の楊枝が使われた。
16世紀頃にはテーブルセットにナイフ、フォーク、スプーンの他に金属製の楊枝も付いていた。
食卓にナイフとフォークがつかわれたのは15世紀頃のイタリアが最初で、フランスには1533年イタリアのメディチ家のカトリーヌが
フランスのアンリⅡ世の許にお輿入れの際持ち込まれた。
アンリⅢ世が骨で作られた人工歯を金銭で両脇の歯に結びつける模様が”The history of dentistry(歯科の歴史)”に書かれている。
この当時の入れ歯は動物や人間の歯、骨などを残った歯に結びつける方法が行われていた。
使い捨ての木製の爪楊枝と違い、金属製の爪楊枝は何度も繰り返し使うことができ、首飾りに付けて持ち歩いていた。
西洋では18世紀頃、金属製の爪楊枝は、食卓にテーブルセットとしてナイフやフォークと共に並べられて使われていた。
2.中国の三緒(さんちょ)(爪楊枝のついた首飾り)
中国では、殷(いん)(紀元前16~11世紀)、周(しゅう)(紀元前1120~256年)の青銅器時代を過ぎると、金製、銀製の爪楊枝が出現した。爪楊枝の起源はヨーロッパで、シルクロードを経て中国に渡来したといわれている。
中国製の銀の首飾り三緒(さんちょ)は銀製で、爪楊枝、小刀、とげ抜き、耳かきなどがついている。三緒は、首飾りのように首からさげ、装飾的な要素が強いが、食事の後、その金属製の爪楊枝で歯の間につまった食片をとった。
3.日本の爪楊枝
歯ブラシのルーツである房楊枝はインドから仏教の伝来と共にに中国経由で日本に伝わった。
一方、爪楊枝は紀元前4,000年のメソポタミア文明にその起源をもち、シルクロードを経て中国に伝わり、
日本へは安土桃山時代~江戸時代初期に伝えられた。
日本では誰が作ったのだろう?
http://www.dent-kng.or.jp/chishiki/museum/hakubutukan/gaikoku_kokueisei/
http://www.tjs-net.co.jp/ct/dental/pal/pal-amano02.html