お楽しみはこれからだ❣️

本と映画とテレビと鉄道をこよなく愛するブログ

映画界の製作・配給システムも変わってきた。ソフトが重要な時代の到来!!!

2006年02月23日 | 映画・DVD・ビデオ
T映画の宣伝部に打ち合わせに行った。打ち合わせが始まるまで時間があったので、廊下に貼ってあるポスターを見ていた。「アニメ」から「リメイク大作」から様々な映画のポスターが並んでいた。
 最近は、「リスクヘッジ」の為、「製作委員会形式」を取る映画が増えた。「映画会社」「テレビ局(キー局+準キー局など)」「広告代理店(電通や博報堂DY)」「出演者事務所」「スカパーなどのペイテレビ」等が名前を連ねる。今はどこも、「ソフト」が欲しいのである。「テレビ」と「インターネット」は近いうちに融合するだろう。「ソフト・オン・デマンド(ソフトをインターネット回線で、配信する事。レンタルビデオ屋に行かなくても、何がしかのお金を払えば、好きな時に好きな映画やドラマ等が自由に見られる)」も始まりつつある。

 そうした「動画の配信媒体」が増えれば増えるほど、「ソフト不足」になるのは目に見えている。だから、いろんな業種の会社が「映画というソフト」に出資するのである。余程、ロードショーでこけない限り、「映画館」→「ペイテレビ」→「地上波テレビ」→「再放送」「国内・海外への販売」→「DVD化」という流れが出来上がっているので、それぞれの過程で、「その映画に出資した権利者」には、「分配金」が入ってくる。各社が「それぞれの過程の分配金を合計した金額」が「出資金」より少なくなる事はあまりないケースだと思う。特に、「アニメ」は、映画でなくても、深夜や土日の午前中のテレビ朝日やテレビ東京では、増産されている。理由は簡単。「アニメーション」は、全世界に売れるからだ。普通の「実写映画」「実写ドラマ」は結果的に、東南アジア圏にしか売れない事が多い。つまり、黄色人種は黄色人種の映画やドラマを見るが、欧米人にとって関心が無いのかもしれない。一部の映画やドラマを除いて。

 「アニメ」はその点、欧米でも、その国の言葉で吹き替えれば、あまり、欧米人にも抵抗感なく見る事ができる。もう一つは、「アニメ」は基本、「子供」をターゲットにして作っているので、子供が親にねだれば、DVDが売れたり、アニメキャラクターグッズが売れる。そういう意味でも、「アニメ」の方が「リスクは少ない」のかもしれない。

 アメリカ等では、老舗の映画会社が「他業種の企業」に乗っ取られるケースが多い。ハリウッドの映画会社「MGM」「ユニヴァーサル」「パラマウント」「ユナイティッド・アーティスト」「コロンビア」「20世紀FOX」「ワーナー・ブラザーズ」のうち、「コロンビア」は「ソニー」に買収され、正式名称は「ソニーピクチャーズ」だし、「ユナイト」などは「MGM」に吸収され、その「MGM」が別の企業に買収されるという道をたどっている。「007シリーズ」と言えば、「ユナイト」だったのだが、今はその姿もおぼろげにしか見えない。

 日本での映画配給会社も「ワーナー」「20世紀FOX」「UIP(昔のCIC・・・ユニヴァーサル映画とパラマウント映画の日本での配給をしていた)」「ユナイト」「コロンビア」「MGM」「ブエナ・ビスタ(ディズニー映画の配給)」「東宝東和」「日本ヘラルド」等だった。
 今は、「アスミック・エース」とか「ギャガコミュニケーションズ」とかも参入してきて、「良いソフトの押さえ競争」になっている。

 映画界も変わってきたなぁ~と、初めてT映画に行って感じた。


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朝夕の通勤時間にこの音楽を聴いていると、とってもHAPPYになります。きっと・・・

2006年02月23日 | 歌・CD
The Great Escape
JUDY AND MARY, YUKI, Tack and Yukky, TAKUYA
ERJ

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今まで「JURY AND MARY」をちゃんと聴いた事が無かったのですが、流石はファンの選んだ2枚組のベスト盤、僕の気持ちを高揚させてくれます。このアルバムは買いでーす。
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「男たちの大和」を観た夜に・・・

2006年02月23日 | 映画・DVD・ビデオ
http://www.yamato-movie.jp/

「男たちの大和」を見た。会社の後輩の女性が泣けると行ったので、そそくさと見に行った。結果は、泣けなかった。確かに、「戦艦大和」のセットは凄いし、違和感は無い。脚本の構成もしっかりしているし、長嶋一茂の演技が上手くなったと感心した。蒼井優も魅力的だった。

 興醒めなのは、「美術の汚し」である。兵隊達の軍服も、大和の甲板も出来たてほやほやの様に、全く汚れていない。つまり、軍服を着たとか大和でたくさんの軍人が働いたという「リアリティー」が欠如しているのだ。編集は上手いと思った。特に、沈没寸前のパニックシーンのカット割りはドキドキした。2時間退屈は全然しなかったのだが、「美術の汚しの無さ」と「誰に感情移入していいか分からない」という2点で、この映画は僕的には失敗していると思う。
 そんな話を飲み屋でしていたら、映画人らしき若者が絡んできた。
「お前は批評家なのか作り手なのか、はっきりしろ!!!」と。真夜中である。この手合いは相手にしてはいけない事は分かっている。但し、一言だけ、言ってやった。
「そんなに言うなら、お前の作ったものを教えろ!!!」と。当然、狭い店内は気まずい雰囲気になり、若者は連れ二人と黙って店を出て行った。
 「批評家とか作り手とか言ってるうちは子供なんだよ!!!」と僕は心の中で叫んでいた。この店で、何回、映画人と喧嘩した事か。
「今のテレビはダメだ!」と、判で押した様に彼らは言う。
「じゃあ、俺を感動させる映画を作って見ろよ!」と言いたい。
「客の入らない、作り手の自慰でしかない分かりづらい映画なんか作ってる場合かよ!」と。映画を作る事の出来ない焦燥感を「テレビ屋」にぶつけるのは、全くのお門違いだと、何故彼らは気付かないのだろう。

 テレビドラマの現場も、必死で「もの作り」をしている。「本編、本編」と五月蝿いんだよ。みんないろんな現場で、予算の無い中、苦労して作っているんだから。

 初めて会った人間が、今観て来た映画の感想を店のマスターに話しているだけなのに、何を興奮してるんだろう。アホちゃうか、と思った。「作り上げたもの」をお客さんに観て貰って、感情を揺さぶれるかどうかが、勝負だと思う。弱い犬ほど、「吠える」というけれど、気持ち良く飲んでいる邪魔だけはしないでくれ。

 話を「男たちの大和」に戻すと、佐藤純や監督(「や」の漢字が変換で出てきません)は確か、今、79歳くらいだと思うが、よく撮っていた。B班監督の「原田徹さん」は、かつて、大阪でドラマを一緒にやった事がある。懐かしかった。
 僕にとっての佐藤監督の傑作はやはり、「新幹線大爆破」。素晴らしい映画だった。
 今年に入って、邦画をよく観ている。映画人も頑張っていると思う。テレビ屋も頑張らなきゃと励まされる想いがする。互いにいがみ合っているのではなく、切磋琢磨した方が余程建設的な会話ができたのに・・・と残念に思った夜。
新幹線大爆破

東映

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