天晴れ!筑紫哲也NEWS23 文春新書 (494)文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
前から思っていた。「筑紫哲也」は何を考えて生きているのだろうと。確か、オウムビデオ事件の時、「TBSは死んだ」とTBSの自分の番組で言ったはずなのだが、まだ「ゾンビ」の様に、放送に出続けている。モラルは無いのか?もう、「喋り」も「噛んでいる」し、「聞き辛い」キャスター(70歳くらい)は、引き際を知らない恥を晒し続けている。僕が思っていた事を「カルト」として、楽しんで書いているこの本を読み、ここまで「NEWS23」は来ていたのかと思い、哀れささえ感じた。「民放のNHK」と言われる「TBS」。いっその事、「TBS」と「NHK」は合併した方が良いのではないだろうか・・・なんて。
全曲集海援隊ポリドールこのアイテムの詳細を見る |
このCDのラストに入っている「遥かなる人」という曲は、武田鉄矢が「坂本龍馬」の事を歌った曲。とても好きです。
京都・東山、霊山観音の近くの墓地に、坂本龍馬と中岡慎太郎は、並んで眠っています。まるで、そのお墓から京都市内を「遠眼鏡」で眺望しているかの様に・・・
監獄記―厳正独房から日本を変えようとした、獄中20年。オークラ出版このアイテムの詳細を見る |
塩見 孝也
1941年生まれ。1962年、京都大学文学部に入学。関西共産主義者同盟(ブント)に加盟し、再建ブントの一翼をになう。69年、赤軍派を結成、政治局議長となる。70年3月、爆発物取締り等の容疑で逮捕され、20年間を獄中で過ごす。89年、満期で府中刑務所から出獄する。96年、「よど号」グループと「自主日本の会」を結成、代表となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ジョーン・バエズ自伝―WE SHALL OVERCOME晶文社このアイテムの詳細を見る |
「全共闘」の是非についてトークする番組を作った事がある。ゲストは、「野坂昭如」「小田実」「佐々木守(脚本家)」「塩見孝也(元赤軍派議長)」「高田渡(歌手・昨年死去)」である。
僕らの世代は、「全共闘」に関して全く知らないから、宮嶋義勇監督(東宝の撮影監督)の「怒りをうたえ」という5時間くらいのドキュメンタリー映画を見て参考にしながら、番組を作った。放送日が「国際反戦デー」に近かったので、この企画が浮上したのだ。
http://homepage2.nifty.com/ikariwoutae/
その映画の中で、学生達が「新宿西口広場」に結集し、全員で「WE SHALL OVERCOME」を歌うシーンがある。そのシーンに何故か感動した。「政府」や「社会」に対して、「立ち向かっていく姿勢」が僕らも含めて、今の時代には無い。「我々はいつか克服する(勝利する)」というのが、曲名の意味だろう。
「全共闘」の是非は、正直、僕には分からないが、この歌には強く惹かれ、今でもウォークマンにダビングして、聴いている。この本を紹介したのは、CDで探してみたが、「WE SHALL OVERCOME」の入っているジョーン・バエズのCDが見つからなかったからである。
番組をやっていて面白かったのは、「よど号事件」の半年前、逮捕され、20年以上も獄中にいた「塩見孝也」がその思想を変えず、「アジテーション」の様な喋りをしていたからだ。それに野坂昭如は、「赤軍派の起こした数々の事件に対しての『総括』がまず第一ではないか!それが終わっていないのに、新たな活動をするという事はおかしい」と発言し、塩見は黙ってしまった。とても純粋な人なのかもしれない。普通、人間20年も獄中で過ごせば、反省もし、内観もし、少しは変わって出てくるものだと思うのだが、塩見にはそれが無い。それと、野坂さんは頭がいい。
塩見孝也のホームページもあったので、リンクを張っておく。興味のある方はどうぞ。http://homepage2.nifty.com/patri/
大阪弁の秘密集英社このアイテムの詳細を見る |
前々から「わかぎゑふさん」のエッセイに興味があり、今回初めて読んでいる。やはり期待通り面白い。特に関西出身の僕には、この「大阪弁」についてのエッセイは「フムフム」と頷きながら読めるし、新しい発見もあるので、楽しい。
さっき、日テレで「エンタの神様」をやっていた。この「笑い」が全く面白くない。今の世の中の「トリビア的笑いの要素」をそれぞれの芸人が見つけ出して、喋っているだけで、東京生まれの長男と次男は笑っていたが、僕ら夫婦は笑えない。番組が終わり、DVDで「昔の吉本新喜劇」を見ていたのだが、僕らにとってはこちらの方が面白いし、もっと言えば、「Wヤング」「いとし・こいし」「人生幸朗・生江幸子」「カウス・ボタン」「ダイマル・ラケット」等の、ちゃんと「芸」になっていて、どんな時代でも「笑い」を取れるものを見たい。もう視聴者(特に東京に全国から集まってきて住んでいる)が、「芸」という完成されたものより、「エンタの神様」が関東で視聴率を取っている様に、「笑いのエッセンスを編集でピックアップし、笑えるところだけ見せる、離乳食の様な番組」しか見られない時代になっているのかもしれない。つまり、10数年前は、「やすきよ」の漫才を10分以上、そのまま放送しても、視聴者は見てくれたが、もう「情報過多」なのと、「視聴者自身の想像力の低下」により、「芸」をゆったりと見る余裕も無く、劇場に足を運ぶでもない状態なのだろう。しかし、曜日も時間帯も違うが、関東で日テレの「笑点」が22%もの視聴率を取り、全局の番組で一位になっている現象はどう捉えたらいいのだろう。日曜日の夕方で、老若男女、結構テレビを見ていて、「昔からのスタイルを変えない安心感」が視聴に結びついているのかもしれない。フジテレビの「サザエさん」にも同じ事が言える。
それだけ、視聴者が生きている、今という時代が、「不安定」で「不安・ストレスを常に強く感じさせる」時代をテレビ番組の視聴率が「鏡」の様に映しているのかも。