内容紹介
太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、
現代への再創造を試みる集団「鼓童」。
彼らは、新潟県佐渡島の「鼓童村」を拠点に活動を続けています。
本書は、その鼓童村に写真家・岡本隆史が赴き、
全身全霊でひたすら大太鼓を叩き抜く、
命懸けの10分間の特訓稽古を撮ったものです。
はちまきに締め込み一枚の正装、太鼓叩きによって造り上げられた彼らの圧倒的な肉体美。
本来の姿をさらけ出し、人間の根源的な力を漲らせた渾身の一打、
その一瞬一瞬から見えてくる鼓童本来の姿を伝えたい――。
写真家にとっても、命懸けの真剣勝負のモノクローム作品64点が収められています。
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◎帯より
男の力、太鼓の力、写真の力。
それらの鼓動が反響し合って、
とてつもなく力強くセクシュアルな本が誕生した。
裸の肉体達と若き写真家に拍手!
―― 篠山紀信(写真家)
喝采。稽古。孤独。修行。輝く肉体。かえらぬ青春のひととき。
「DADAN」「打男」「ダダン」古代の芸能を若者が未来へ導く。
──坂東玉三郎
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太鼓を叩くことは、「祈りや崇拝」に通じる行為かもしれない。
男たちは肉体的・精神的限界に挑み続ける。
僕は至近距離で、彼らの迫力に負けまいと、
ひたすらシャッターを切り続けた。
――岡本隆史
著者について
◇鼓童(こどう)
太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見だし、
現代への再創造を試みる集団。
新潟県佐渡島の「鼓童村」を拠点に活動。
世界46カ国で3200回を超える公演を行う。
1981年ベルリン芸術祭でデビュー。
近年では2001年に日本人で初めてノーベル平和賞コンサートに出演。
03年中国映画「HERO」のサウンドトラックを全編担当。
06年歌舞伎俳優・坂東玉三郎氏との共演舞台「アマテラス」を公演。
07年には歌舞伎座での再演を果たす。
今年9月には世田谷パブリックシアターにて坂東玉三郎氏演出の舞台公演を控えている。
◇岡本隆史(おかも とたかし)
写真家。1977年神奈川生まれ。篠山紀信氏に師事。
独立後、ポートレイトや舞台撮影を中心に活動。本書が初作品集となる。
日本の伝統芸能をこういう形で残していくのは大切な事だと思う。







