「在韓米軍、全国の基地に
化学・生物・放射能兵器防御体系を配置しようとしている」
登録:2020-05-28 21:53 修正:2020-05-29 07:16
化学・生物・放射能兵器防御体系を配置しようとしている」
登録:2020-05-28 21:53 修正:2020-05-29 07:16
釜山の市民団体が主張
28日、釜山市釜山鎮区の在韓米国領事館前で、在韓米軍が細菌戦部隊を全国で運用しようとしている情況を発見したとして市民団体が記者会見を行った//ハンギョレ新聞社
釜山の市民団体は、在韓米軍が全国各地の基地で化生放(化学・生物・放射能)兵器防御体系を配置しようとしている情況を発見したと主張した。
「(釜山港)第8埠頭米軍部隊細菌兵器実験室追放釜山市民対策委」は28日、釜山市釜山鎮区(プサンジング)にある在韓米国領事館前で記者会見を行い、「在韓米軍が全国各地で“セントー”(CENTAUR)の指揮所運営人員を募集した事実を確認した」と明らかにした。在韓米軍は、セントーが化生放兵器への対応能力を意味する防御体系だと説明している。
対策委の話によれば、米国のある就職サイトに“バテル”(Battelle)が今年3月、釜山・大邱(テグ)・ソウル・東豆川(トンドゥチョン)・慶尚南道昌原市(チャンウォンシ)鎮海(チネ)区などで仕事をする指揮所運営人員を募集した。バテルは、米国の軍事関連研究所であり、在韓米軍が設置したセントーの指揮所を受託運営しているという。対策委の関係者は「以前までセントーは釜山港第8埠頭米軍基地にのみあると把握していた。バテルの採用公告は、セントーを全国各地で拡大運営するというもの」と話した。
在韓米軍は、2016年から釜山港第8埠頭米軍基地で化生放兵器防御戦略である“ジュピタープロジェクト”を推進し、名称をセントーに変えてプロジェクトを継続している。セントーは、化生放兵器の脅威認識、理解および対応能力を意味する防御体系だという。
在韓米軍は昨年12月、第8埠頭米軍基地で説明会を開き、「セントーは検証を完了した装備運営体系だ。生物学実験研究ではなく、生物学的な脅威に対する早期警報防御体系」だと説明した。さらに「政府部署に通知して、死菌試料を持ってきてセントーの防御感知体系と矯正などに使った。住民が反発すると速やかに試料の搬入も中断し、保存された試料も廃棄した。生きている生化学試料を韓国に搬入したことはなく、実験研究も行っていない」と話した。
反対住民と市民団体は、細菌戦部隊の配置、生化学実験疑惑などを提起し、関連施設の撤去を要求している。
キム・ヨンドン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )