大統領官邸、大統領室の総務秘書官、同付属室などに特急郵便および電子公文で出頭要求書を送った。今月16日の最初の出頭要求書は人づてによる伝達も試みたものの、大統領警護処の受領拒否で失敗に終わっている。

2024-12-21 12:01:33 | 台湾あれこれ
 

韓国捜査当局、尹大統領に25日出頭要求…

応じなければ逮捕状を検討

登録:2024-12-21 00:20 修正:2024-12-21 08:14
 
 
                    今月3日夜、非常戒厳を宣布している尹錫悦大統領=大統領室提供//ハンギョレ新聞社

 12・3内乱事態を捜査している共助捜査本部(共助本)は20日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に2度目の出頭通知を送った。出頭に応じるかどうかは確認されていないが、共助本は尹大統領側が出頭を拒否すれば逮捕状を請求する可能性もある。

 高位公職者犯罪捜査処(公捜処)、警察国家捜査本部特別捜査団、国防部調査本部などが参加する共助本は、尹大統領に対し、クリスマスの25日午前10時に政府果川(クァチョン)庁舎の公捜処に出頭し、取り調べを受けるよう要求する通知を20日に送った。現職大統領が平日に政府庁舎に出頭すると警護問題などが発生する可能性があるため、出入りする人員の少ない休日を取り調べの実施日としたとみられる。

 共助本は大統領官邸、大統領室の総務秘書官、同付属室などに特急郵便および電子公文で出頭要求書を送った。今月16日の最初の出頭要求書は人づてによる伝達も試みたものの、大統領警護処の受領拒否で失敗に終わっている。

 今回の出頭要求に尹大統領が応じるかは未知数だ。尹大統領は共助本の1回目の出頭要求(取り調べ予定日は18日)に応じておらず、それより前の11日に検察特別捜査本部に要求された出頭調査にも応じていない。尹大統領の弁護団の立ち上げを支援しているソク・トンヒョン弁護士は前日、ソウル瑞草区(ソチョグ)のソウル高等検察庁前で記者団に応じ、尹大統領が捜査機関への出頭に応じるかとの質問に「弁護団の立ち上げが完了していない」として、「弁護団の選任後に明らかにする」と答えた。今のところ、共助本に尹大統領の弁護人選任届は提出されていない。

 尹大統領がまたも出頭を拒否すれば、共助本は裁判所に逮捕状を請求する可能性が高い。オ・ドンウン公捜処長は17日の国会法制司法委員会に出席し、「(1回目の出頭要求では)故意の受領拒否が発生しており、したがって出頭要求に応じない恐れが発生している」と述べた。続けて「逮捕状にもとづくことこそ適法な手続きに最も合致するという結論を下した」として、「要件がそろうか検討中」だと述べた。

 一方、公捜処はこの日、内乱容疑がかけられているムン・サンホ情報司令官の拘束令状を請求した。ムン司令官は3日の非常戒厳宣布後、京畿道果川の中央選挙管理委員会などに情報司令部の要員を投入した疑いが持たれている。ムン司令官はそれより前の今月1日、京畿道安山(アンサン)のハンバーガー店でノ・サンウォン元情報司令官らと会い、選管のサーバの確保について謀議した疑いも持たれている。

カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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警察は民間人であるノ氏が現職司令官らに命令を下すなど、12・3内乱事態を企てたとみて、18日にノ氏を拘束し取り調べを行っている。

2024-12-21 11:51:25 | 韓国を知ろう
 

「戒厳謀議」した元軍高官の占い店…

積み上げられた焼酎、酒の匂い漂うゴミ袋

登録:2024-12-21 06:02 修正:2024-12-21 08:33
 
【現場】安山市のロッテリアから徒歩20分の距離 
住民たち「内乱まで巫俗と関連があるとは…」
 
 
12・3内乱事態の背後企画者とされるノ・サンウォン元情報司令官が運営したという京畿道安山市本五洞の占い店のドア。現在は固く閉ざされている=イ・ジュンヒ記者//ハンギョレ新聞社

 「12・3内乱事態」の陰の企画者の一人として名が挙がっているノ・サンウォン元情報司令官が運営していたという占い店は、京畿道安山市本五洞(アンサンシ・ボノドン)のある多世帯住宅の半地下にあった。ヴィラ(低層アパート)が密集した住居地にあるこの多世帯住宅は、内乱をあらかじめ謀議したいわゆる「ハンバーガー店会合」があった安山のロッテリアから約1.5キロメートル。徒歩約20分の距離だ。

 ハンギョレが20日に訪れたこの店は、ドアが固く閉ざされていた。窓の隙間から占いを行うとみられる部屋が見えたが、電気が付いておらず、真っ暗だった。「安山市模範巫俗人」という名札がかかっている玄関の前には干しタラが積まれており、お香の残り香が漂っていた。家の前の倉庫にはマッコリや焼酎など酒類と様々な巫俗用品が並んでいた。家の前にあるゴミ袋には酒の匂いが濃く残ったティッシュが湿ったまま入っていた。

 朴槿恵(パク・クネ)政権時代に情報司令官を務めたノ氏は、2018年10月1日の国軍の日に、陸軍情報学校長として女性教育生を酒席に呼び出し、強制的に身体接触をするなど強制わいせつの容疑で軍事裁判所で懲役1年6カ月を言い渡された。この事件で不名誉除隊したノ氏は2019年頃からこの占い店を運営し、12月3日に非常戒厳が宣言された日にも同店にいたという。

 
 
12・3内乱事態の陰の企画者とされるノ・サンウォン元情報司令官が運営していたという京畿道安山市本五洞の占い店の前に、マッコリと焼酎などが積まれている=イ・ジュンヒ記者//ハンギョレ新聞社
 
 
12・3内乱事態の陰の企画者とされるノ・サンウォン元情報司令官が運営していたという京畿道安山市本五洞の占い店の前に、干しタラなどが積まれている=イ・ジュンヒ記者//ハンギョレ新聞社

 近隣住民たちは、この占い店が内乱とかかわっているという事実に驚いたようだった。近くで商店を営んでいるKさんは「カメラがかなりあったので、『何かあったのか』と思ったが、(ノ元司令官が)ここに住んでいたとは全く知らなかった」とし、「ようやくここのロッテリアで会った理由がわかった」と話した。町中で話を聞いたAさんは「地位のある人がなぜこの町で占い師をやっていたか、訳が分からない」としたうえで、「内乱の試みまで巫俗と関連があるという事実にあきれ、恥ずかしい限りだ」と話した。

 住民たちの話とインターネットに上げられたネットユーザーたちの占い店レビューなどによると、同店は行列ができるほど繁盛していたという。ただし、ノ氏が自ら占いをしていたのかは疑問だ。町の住民であるBさんは「男性の方がいるということは知っていたが、私が知っている限りでは、占い師は女性だけで、男性の方は運営だけしていたと聞いている」と語った。占い店には普段「こども菩薩(幼い子どもに憑依されて占いを行う霊媒師)」と書かれた看板が貼られていたが、現在はなくなっていた。

 
 
                           ノ・サンウォン元国軍情報司令官=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 警察は民間人であるノ氏が現職司令官らに命令を下すなど、12・3内乱事態を企てたとみて、18日にノ氏を拘束し取り調べを行っている。ノ氏はこれに先立ち、前・現職軍幹部で構成された私組織を9月から作り、非常戒厳作戦に投入する30人余りを抱き込んで選別したという疑いが持たれている。この要員らにノ氏は、非常戒厳翌日の4日未明、中央選挙管理委員会に侵入し、選管委の主要実務者30人を首都防衛司令部のB1バンカーに拉致するよう指示したという。

イ・ジュンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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