日本から戻ってきた高麗仏像、
対馬行きの前に100日間公開=韓国
5月5日まで100日間の親見法会の後、対馬の観音寺に返還
瑞山(ソサン)の浮石寺(プソクサ)の金銅観音菩薩坐像が対馬の観音寺に返還されるのに先立ち、695年前に安置された浮石寺で100日間、一般公開される。
24日午後2時ごろ、忠清南道瑞山市の浮石寺の説法殿で、金銅観音菩薩坐像の告仏式が開かれた。告仏式は仏像が帰ってきた事実を仏に伝える儀式だ。告仏式には曹渓宗のソルジョン元総務院長、チュギョン中央宗会議長など、仏教界の代表者らと、観音寺の田中節孝前住職、瑞山市のイ・ワンソプ市長や信徒が参加した。参加者たちは、仏像が説法殿にある特製のガラス棚に安置されると合掌し、「観音菩薩」を暗唱した。これに先立ち仏像は、保管されていた大田(テジョン)国立文化遺産研究院から無振動車両で浮石寺に移された。
浮石寺がこの仏像を奉安して100日間の親見法会を開くのは、日本に返還される前に当初安置されていた浮石寺で1日でも過ごせるよう望む浮石寺側の要請を、日本の観音寺が受け入れたことで実現した。浮石寺は、毎日午前10時30分から1時間行われる祈祷の時間を除き、午前10時から午後5時までこの仏像を一般に公開する予定だ。浮石寺住職の円牛(ウォヌ)僧侶は「仏像はどれほどこちらに帰ってきたかっただろうかと思うと、万感が交差する。日本側と仏像を交流展示するなど、韓国と日本が相互に満足する結果を出せるように最善を尽くす」と述べた。
この仏像は、5月5日まで浮石寺で公開された後、国立文化遺産研究院への返還過程を経て、5月11日より前に日本の観音寺に向かう。
この仏像は高さ50.5センチメートル、重さ38.6キログラムで「1330年ごろ(高麗時代)徐州の浮石寺に奉安するため仏像を作った」という結縁文が記されており、2012年10月に文化財窃盗犯が対馬の観音寺から盗み、韓国内に密搬入して検挙され、文化財当局が回収した。浮石寺側は「この仏像は1378年9月に倭寇に略奪された」と主張したが、観音寺側は「仏像は正当に迎えられた」と反論した。韓国最高裁は2023年10月「取得時効が成立し、観音寺に所有権がある」との判決を下した。
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