最大風速44メートル以上なら、人や大きな石が飛ばされるほどの強さだ。

2020-08-26 16:51:48 | 韓国を知ろう
人も飛ばされる怪力…台風「バービー」全国で非常事態
登録:2020-08-26 03:20 修正:2020-08-26 07:04

秒速47メートルの強風、26日済州を強襲 
勢力を拡大しながらゆっくりと西海へ北上 
台風「レンレン」や「ボラヴェン」より強力 
史上1位「メミ」より被害大きい可能性も

      
      
台風8号「バービー」が済州島に向かって北上する中、25日午後、済州道西帰浦市吐坪洞の岸に巨大な波が打ち寄せている/聯合ニュース

 台風8号「バービー」の威力が凄まじい。25日の気象庁の台風情報によると、バービーは北緯30度付近の済州島の西南西190キロの海上に至る26日午前9時ごろ、中心気圧が940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速47メートルの非常に強い台風に発達すると予想されている。

 台風は低気圧なので中心気圧の数値が小さいほど勢力が強い。最大風速44メートル以上なら、人や大きな石が飛ばされるほどの強さだ。最大瞬間風速史上1位(秒速60メートル)を記録した2003年の台風「メミ」がこの位置で940ヘクトパスカルだった。当時の海水温は28度、現在の済州周辺の海は30度だ。バービーの威力がメミよりも大きくなる条件がそろっている。

 バービーと似た経路と勢力を持った2019年の台風「レンレン」、2012年台風「ボラヴェン」と比較しても、バービーの方がかなり強力と見られる。レンレンとボラヴェンは共に、バービーのように済州の西を通って西海を北上し、北朝鮮の黄海道沿岸に上陸した。レンレンは最大瞬間風速史上5位、ボラヴェンは7位を記録している。

 しかし、済州を通る際には、レンレンは955ヘクトパスカル、ボラヴェンは960ヘクトパスカルで、バービーより弱かった。さらにボラヴェンは、西海に接近する過程で台風の上下層が分離して弱まり、レンレンも北から南下してきた乾いた空気とぶつかって勢力を弱めた。気象庁のハン・サンウン予報専門官は「しかし現在、北太平洋高気圧の勢力がほとんど力を発揮できずにいるなど、バービーの勢力を弱めたり、経路を移動させたりする周辺の気象要素は全くない」と話した。

 バービーは、27日午前0時ごろに全羅北道群山(クンサン)の西120キロの海上を通過する見込みで、依然として非常に強い勢力を保つと見られる。また、レンレンは済州から黄海道沿岸までの移動時間が12時間であったのに対し、バービーはボラヴェンのように15時間かかるものと予想されるため、強風の被害領域はより広がる可能性がある。

 レンレンとボラヴェンの時は、降水による被害よりも強風による被害の方が大きかった。昨年9月6~7日に韓国を襲ったレンレンは死者3人、総額334億ウォン(約29億9000万円)の被害を出した。負傷者も23人にのぼったが、防災活動中に怪我をした消防公務員と警察官も11人に及んだ。ボラヴェンはその直後の台風14号「テンビン」と合わせ、11人の死者と総額6365億ウォン(約570億万円)の被害を出した。

        

気象衛生「千里眼2A」が25日午後9時ごろに撮影した画像。台風の目が見えるほど台風8号「バービー」が発達し、済州島に接近しつつある様子が鮮明に分かる=国家気象衛星センター提供//ハンギョレ新聞社

 気象庁のユン・ギハン通報官はこの日「現在、台風の目が確認できるほど勢力が拡大したバービーは、高水温域の済州島付近で強風半径420キロを超える非常に強い台風へと発達し、台風の右側の危険半径内に位置する韓国全域が強風被害領域に入るとみられる」とし「特に済州島、南海岸、西海島嶼と西側地方は大きな被害が懸念される」と述べた。

 バービーは多くの雨雲も伴っており、多い所では500ミリ以上の雨が降ると気象庁は見ている。27日までの予想降水量は、全羅道と済州道、智異山(チリサン)付近では100~300ミリ、慶尚南道南海岸、慶尚北道西部内陸、西海5島では50~150ミリ、その他の地域では30~100ミリとなっている。
イ・グニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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集団休診に突入している医師団体に向けて「休診、休業などの違法な集団的実力行使に対しては、断固たる対応を取らざるを得ない」と警告した。

2020-08-25 10:14:14 | 尹大統領は、おかしいね!
文大統領「絶体絶命の時間…
医療界の集団行動、断固対応」

登録:2020-08-25 01:54 修正:2020-08-25 06:57


「集団休診の自制を」初の警告メッセージ 
「今防げなければレベル3への引き上げは不可避」

      

文在寅大統領が24日午後、大統領府で首席・補佐官会議を主宰している。新型コロナ第2波の懸念が高まっていることから、同日の会議は普段より参加者をしぼり、ガラスで仕切ったうえ、距離を取って行われた/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、公共医科大学の新設や医師定員拡大などに反発し、集団休診に突入している医師団体に向けて「休診、休業などの違法な集団的実力行使に対しては、断固たる対応を取らざるを得ない」と警告した。文大統領は現在の状況を「少しでも油断すれば、いつでもどこでも感染者が急増し得る絶体絶命の時間」と規定した。

 文大統領はこの日、大統領府で首席・補佐官会議を主宰し「医療界は集団行動を自制することを願う。新型コロナ拡散阻止に国家的力量を集中せねばならない中で、国民の生命を担保とする集団行動は決して支持されない」と述べた。文大統領は「政府の政策に反対や批判はできるが、合法的な線を超えてはならない」と付け加えた。文大統領が医師団体に対してメッセージを送ったのは今回が初。

 文大統領は「コロナ禍初期の新天地(による拡散)の時よりずっと厳しい非常事態だ。今の段階で防げなければ、社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)をレベル3に引き上げざるを得ない」とし、市民の積極的な防疫への協力を訴えた。それとともに「レベル3引き上げは決して簡単な選択ではない。日常が停止し、雇用が崩壊し、実に莫大な経済的打撃に耐えねばならない。医療体系まで崩壊する恐れがある」と警戒を求めた。

 防疫妨害とフェイクニュース流布行為に対しては「反社会的犯罪」と規定し、強く対応することを示唆した。文大統領は「いかなる宗教的自由も、集会の自由も、表現の自由も、国民にそのような大きな被害を与えてまで主張することはできない。公権力の厳正さを明確にする」と述べた。

 この日の会議のテーブルには、コロナ禍以降初めて透明プラスチックの仕切りが設置された。出席者の座席も距離を取るために1人分空けて配置された。

 一方、文大統領はこの日、最近集中豪雨で被害が発生した光州市光山区(クァンジュシ・クァンサング)と北区(プック)、京畿道利川市(イチョンシ)など、全国20の市・郡・区と36の邑・面・洞を特別災害地域に追加することを宣言した。
ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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先の「COVID-19第1波」よりも社会的弱者の苦痛は拡大するとみられる。「民生ドミノ」が起きぬよう、政府が脆弱階層の生計支援を積極的に行うべきとの指摘が出ている。

2020-08-25 08:09:22 | 韓国・コロナ対策
「暴雨に新型コロナ再拡散、『複合災害』で死ぬ思い」…
「崖っぷち」脆弱階層

登録:2020-08-25 01:58 修正:2020-08-25 07:27

暴雨の復旧も済んでいないのに 
新型コロナ急激に拡散…深まる生活苦 
 
7月には消費回復かと思ったら 
夏休みシーズン前に自営業者を直撃 
「店の前を行き来する人いない」 
「コロナ失業」再び追い詰められる非正規労働者 
劇場が次々と閉まり公演業界は憂い深まる 
 
「第1波時より生活への打撃が大きい 
第2次支援金の執行急ぐべき」

      

新型コロナ再拡散で「社会的距離措置レベル2」施行中の24日午後、ソウル中区明洞の通りが閑散としている/聯合ニュース

 記録的な豪雨被害からまだ復旧してもいないのに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が急速に再拡散し、脆弱階層(低所得層及び就職困難層)が崖っぷちに立たされている。弱り目にたたり目で、台風「バービー」の上陸が予告されていることから、先の「COVID-19第1波」よりも社会的弱者の苦痛は拡大するとみられる。「民生ドミノ」が起きぬよう、政府が脆弱階層の生計支援を積極的に行うべきとの指摘が出ている。

 ソウル市内で露店商を営むAさんの一日の収入は、昨年までは4万ウォン(約3570円)前後だったが、今年に入ってからは金を手にできる日がない。COVID-19の影響が落ち着き、夏休みシーズンになって通行人の財布のひもが緩むかと思いきや、今月に入ってCOVID-19が再び広がり、客足はぱったり途絶えてしまった。Aさんは24日、ハンギョレに対し「COVID-19以前は1日に4万ウォンほど稼いでいたが、今は1万ウォン(約891円)も稼げない。それさえも豪雨が降った時は客足が途絶え、商売が全くできなかった。それこそ生きること自体が死ぬ思い」と話した。今年5月に政府の第1次緊急災害支援金で何とか家賃を払ったものの、再び家賃が滞っており、Aさんは家主の顔色ばかりをうかがっている。

 14日、企画財政部は経済動向を説明する中で、消費や輸出などの改善傾向が顕著だと説明した。COVID-19の拡散後、マイナス台に落ち込んでいたクレジットカードの承認額が、7月に入って4.8%(前年同月比)増加したことが根拠だ。しかし、夏休みシーズンに降り注いだ豪雨とCOVID-19の再拡散が、再び自営業者を締め付けている。外国人が多く訪れるソウルの大学街で飲食店を営むBさんは、今年初めから続く赤字のため、もはや希望がないと判断し、空き店舗情報を不動産屋に出した。「COVID-19で観光客がいなくなり、収入が半減したうえ、梅雨時は店の前を行き来する人もなくなり収入が『0』に近かった」と吐露した。ソウル九老区(クログ)で衣類直しの店を営むキム・ボクチョルさんは「COVID-19第1波では収入が30%ほどに減った。先月からCOVID-19の拡散傾向が落ち着いたことで状況は少しずつ好転していたが、大雨で再び客足が途絶えた」と話した。7人いた職員は、この間に2人にまで減った。

 「コロナ失業」が長引いた人々は未来を展望することが難しい。大学の非常勤講師のCさんは「大学での講義の大半は非対面講義となっており、1学期の収入は1カ月に30万~40万ウォン(約2万6700~3万5700円)程度にとどまった」と訴えた。Cさんの講義はほとんど閉講になっている。2学期に入って対面講義ができるようになれば収入が回復するだろうと期待していたものの、COVID-19の再拡散のため、先行きは予測できない。

 政府が「社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)」をレベル3に引き上げれば劇場の閉鎖を余儀なくされる公演業界も憂いが深い。「劇団Y」の演出家カン・ユンジさんは、9月の公演を前に、数カ月にわたって準備してきた公演をすべて中止せねばならなくなるのではないかと気をもんでいる。公演を取り消せば、政府の財団から支給された支援金をどう処理すればいいのか分からない。カンさんは「支援金を返還しなければならなくなったら、数カ月にわたり公演を準備してきた舞台・衣装デザイナー、作家、俳優、演出家の全員が金を返還しなければならない」とため息をついた。

 政府と政界は、第2次の緊急災害支援金の規模などをめぐり議論中だが、支援の「ゴールデンタイム」を逃してはならないという指摘が出ている。「私が作る福祉国家」のオ・ゴンホ共同運営委員長は「第1次災害支援金の支給時には、COVID-19が多少局地的で大邱(テグ)・慶尚北道地域中心だったが、今は全国的に拡散しており、生活への打撃がより大きくなっている。執行を急ぐべき」と述べた。
パク・ユンギョン、チェ・ユンテ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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首都圏のサラン第一教会だけでなく、前後に発生した様々な集団感染も媒介として、COVID-19の第2波が全国各地に拡散する様相を見せている。

2020-08-24 07:10:14 | 韓国・コロナ対策
3日連続300人台、感染集団54…
防対本「ピークではない」

登録:2020-08-24 02:01 修正:2020-08-24 06:23


[コロナ感染、引き続き拡散] 
 
23日に397人が確定判定、新天地以来最多 
感染集団、先週だけで38増加 
サラン第一教会発の追加伝播21カ所 
 
政府ソウル庁舎の別館で2人が確定判定 
汝矣島純福音教会、光州熊進シンクビッグ 
大邱の葬儀場、仁川ガリラヤ教会… 
全国各地で感染者発生 
 
チョン・ウンギョン「当分の間、感染者さらに増加 
全国的大流行目前の深刻な状況」

      
      
新型コロナ新規感染者数が397人を記録した23日午前、ソウルの城北区保健所に設けられた選別診療所で、市民たちが検査を受けるために列をなしている/聯合ニュース

 このところ3日連続で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が300人以上確認されているが、23日には新たな確定感染者が400人に迫った。今月に入って新たに発生したり、感染の続いている主な感染集団(クラスター)も50を超えた。首都圏のサラン第一教会だけでなく、前後に発生した様々な集団感染も媒介として、COVID-19の第2波が全国各地に拡散する様相を見せている。防疫当局は、主な曝露集団に対する検査と確定感染者・接触者に対する追跡調査が行われていることから、当面は確定感染者の数がさらに増えるとみている。

 中央防疫対策本部は、23日午前0時現在で、過去24時間以内に新たに確認された国内発生の感染者は387人、海外からの流入は10人で、計397人だったと発表した。これは今年2~3月の大邱(テグ)の新天地教会での集団感染以来、最も多い数だ。防疫当局が確定感染者を管理している主な感染集団の数は、7月の最終週は9つに過ぎなかったが、先週は38に増えた。8月全体で見れば、最初の感染者が確認されたか、更なる感染者が確認された感染集団は、54にのぼる。 集団感染の発生地も最近になって光州(クァンジュ)、忠清南道、江原道、全羅北道などの各地に広がっている。

 全国的な集団感染の増加は、COVID-19が首都圏の特定の施設や集団だけでなく、国内の地域社会全般にかなり広がっていることを示唆する。 中央大学病院のチョン・ジヌォン教授(感染内科)は「梅雨を迎えて室内活動が増え、同時に夏休みシーズンなのでソーシャル・ディスタンシングが疎かになったことで、見えない(無症状などで確定診断されていない)患者がかなり増えたものとみられる。特に人口密度が高く屋内施設が多い首都圏のような所では、COVID-19拡散が小規模な集団感染の増加の様相を呈する」と語った。

 防疫当局は今後、新規確定感染者の規模はさらに増えると見ている。防対本のチョン・ウンギョン本部長はこの日の定例会見で、「これをピークだとは思っていない。当面はさらに増えると予測している」と述べた。ウイルスにさらされた人の中には、まだ検査が行われていないケースもあるうえ、確定感染者の家族や職場、確定感染者が利用した大衆利用施設などに対する追跡調査と接触者管理が進められているためだ。チョン本部長は「全国17の市・道でいずれも患者が増加しており、全国的な大流行の危機を目前にした厳しく深刻な状況」と強調した。

 23日現在、ソウル城北区(ソンブック)のサラン第一教会の確定感染者は、前日より45人増え、累計で841人となった。サラン第一教会に端を発する感染が発生した場所は、現在のところ21カ所、これらの場所で感染したと見られる感染者は112人で、更なる感染拡散を防ぐため、防疫当局は168カ所で疫学調査を進めている。この日までに、サラン第一教会の集団感染関連で、約3600人が検査を受けている。防対本は「まだ連絡が取れていなかったり、情報が誤っているケースが一部残っている。検査に応じていないケースがある」とし「家宅捜索で確保した情報と比較分析し、正確な名簿を確認して措置を取る」と述べた。

 外交部が使用するソウル光化門(クァンファムン)の政府ソウル庁舎別館でも、最初の感染者が確認された。外交部職員1人と美化公務職1人が22日夜に確定判定を受けたもの。彼らはそれぞれ、配偶者が確定判定を受けたため、検体検査を行ったことが分かった。同じく22日に2年生1人が確定判定を受けたソウル蘆原区(ノウォング)の水落中学校では、教職員と2年生およそ200人に対して全数検査を実施した結果、全員が陰性判定を受けたことが23日に確認された。

 これ以外にも、これまでの感染発生場所を中心として、全国各地で確定判定を受けるケースが相次いでいる。この日、新たに確認された感染者数は、ソウル永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)の純福音教会で7人(累計35人)、光州市の熊津シンクビッグ関連が6人(累計7人)、大邱西区(ソグ)の葬儀場関連が5人(累計6人)、仁川富平区(ブピョング)のガリラヤ教会で31人(累計32人)、仁川弥鄒忽(ミチュホル)老人昼間保護センターで6人(累計7人)、全羅南道順天市(スンチョンシ)のホームプラス・フードコート関連が10人(累計11人)。
パク・タヘ、ソ・ヘミ、チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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サラン第一教会と8・15光復節集会(光化門集会)に端を発した集団感染の影響で、ソウルだけで1週間続けて3桁前後の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が続出し・・・、

2020-08-21 09:19:39 | 韓国を知ろう
7日連続で感染者3桁…首都圏の病床確保に赤信号
登録:2020-08-22 06:32 修正:2020-08-22 07:46


      
      
ソウルをはじめ首都圏の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療病床の稼働率が80%に迫り、病床確保に赤信号が灯っている。写真はCOVID-19治療用の病床/聯合ニュース

 サラン第一教会と8・15光復節集会(光化門集会)に端を発した集団感染の影響で、ソウルだけで1週間続けて3桁前後の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が続出し、治療病床の確保に赤信号が灯った。ソウル市が急いで生活治療施設などを確保したが、感染拡大が急速に進み、病床稼動率が再び80%に迫った。

 ソウル市は21日午前0時現在、COVID-19治療用の病床1118床のうち857床を使用中(稼働率76.7%)だと発表した。泰陵(テルン)選手村生活治療センター382床が19日に追加され、稼働率が60%台に下がってからわずか2日後に、再び10床のうち8床が埋まる状況が発生したのだ。市は現在、重症患者のための陰圧病床650床と、軽症・無症候患者のための生活治療センター468床を運営中だ。京畿道でも同日、治療病床592床のうち537床が埋まり、稼働率90.7%を記録した。生活治療センターの病床は204床のうち143床(稼働率70.1%)が使用中だ。

 感染者の急増で毎日病床稼動率が10%ずつ高くなっていることを受け、ソウル市と京畿道も緊急対応に乗り出した。ソウル市は19日、ソウル地域の15の病院長が出席する「災害医療協議体」会議を開き、非常時の民間医療機関の病床確保案などを議論した。市は23日から韓国電力人材開発院124床を、26日からは恩平(ウンピョン)消防学校192床を確保して運営する計画だ。ポラメ病院など市立病院の一般病床58床も29日から運営される。イ・ジェミョン京畿道知事も同日、道所在の上級総合病院長らと懇談会を開き、治療病床の不足状況を説明し、民間病院の協力を要請した。

 感染拡大の傾向が続けば、病床不足による医療空白の問題まで生じかねないという懸念の声もあがっている。ソウル市公共保健医療財団のキム・チャンボ代表は「市立病院だけでなく、民間医療機関まで協力が必要な状況になれば、感染病の特性上、既存の患者の転院と外来診療の制限問題が生じる」とし、「感染者数を減らすために社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)のレベルの引き上げを考えなければならない時」だと述べた。
オク・キウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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