職場パワハラ119は「服装の指摘は職場内いじめに当たり、表現によっては職場内のセクハラまたは強制わいせつ行為になる可能性がある」と指摘した。

2020-08-13 06:59:39 | 韓国を知ろう
スカート履けば「君の体形ではちょっと」…
職場での服装の指摘を糾弾する女性たち

登録:2020-08-10 09:56 修正:2020-08-10 13:56


リュ・ホジョン議員をめぐる「ワンピース論争」後、 
SNSに職場での服装の制裁を糾弾する書き込み 
女性性の要求・スカートの長さの制限まで 
「服装の指摘、職場内いじめに当たる」

      

6月、正義党のリュ・ホジョン議員が国会議員会館で香港民主化デモを主導するデモシトス党のジョシュア・ウォン秘書長らとテレビ会談を行っている=カン・チャングァン先任記者//ハンギョレ新聞社

 「ジーンズで出勤した時には何かと言われ、スカートを履いていったら『君の体形で短いスカートはちょっとないんじゃない』と言われました」「短いズボンやミニスカートで出勤したわけでもないのに、指摘が多すぎる。コートを着たら『こんなものを着てくるな』と言い、カバンを持っていると『おばさんの買い物かごみたい』と言うんです」

 正義党のリュ・ホジョン議員の「ワンピース論争」以降、職場で服装の制裁を受けてきた女性たちを中心にリュ議員への共感と連帯の声が高まっている。9日、SNSには職場での「服装の指摘」を糾弾する女性たちの書き込みが相次いだ。リュ議員に支持を送る趣旨で「ワンピース出勤ルック」を着て「認証写真」を上げる人もいる。一部で主張が出たようにリュ議員の服装が国会法第25条の「品位維持義務」違反行為に該当するのか、国会に有権解釈を求める陳情を出したという人もいた。

 同日、市民団体「職場パワハラ119」が公開した職場での「服装の指摘事例」によると、多くの女性労働者が事業主や上司の好みに合わせて適切な服装を要求されているという事実が明らかになった。ズボンを着用させないようにするなど、業務の効率を落とすほどの「女性性」を要求したり、「スカートは膝上3センチ以上短いのはダメ」「口紅(の色)がネズミを捕って食ったみたいだ」など、業務と関係なく服装や化粧を品評されたという情報提供が寄せられた。服装の指摘が「思ったより肉づきがいい」「お尻がぽっちゃりした」などの性暴力(セクハラ)発言につながるケースもあった。

 服装の指摘が、社会各界に蔓延している性差別的な慣行とつながっているという証拠だ。昨年1月にはビリヤード連盟の審判委員長が「スカートを用意しろ」「録画放送にスカートは必須」などと言い、女性審判にだけ特定の服装を指示した事実が明らかになり、問題になった。ソウル市も「2018ニューディール雇用参加者の就職・創業プロセス教案」に「口紅の色は適正ですか」など性差別的な内容を書き、論争が起きたため教材の使用を中止した。職場パワハラ119は「服装の指摘は職場内いじめに当たり、表現によっては職場内のセクハラまたは強制わいせつ行為になる可能性がある」と指摘した。
パク・ユンギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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仁川市は開放時期に合わせ、キャンプ・マーケットの歴史や現在の建物の用途などが分かるように案内表示板を設置するとともに、「造兵廠、終わらない歴史」と題して特別企画展を開く。

2020-08-13 06:15:34 | 韓国を知ろう
日本軍の造兵廠から米軍基地に使用された
「キャンプ・マーケット」、初めて一般開放

登録:2020-08-12 02:44 修正:2020-08-12 08:25

「日帝収奪の現場」かつ 
「分断の傷跡」として残された空間

      

キャンプ・マーケットA区域に残っている日帝強占期当時の造兵廠の建物=仁川市提供//ハンギョレ新聞社

 日帝強占期(日本の植民地期)当時の日本軍の兵器工場で、解放後は米軍基地として使用された仁川市富平(インチョンシ・プピョン)の「キャンプ・マーケット」が、81年の歴史上初めて一般に開放される。

 仁川市は11日、「仁川市民の日」の前日の10月14日に、富平区山谷洞(サンゴクドン)の富平米軍基地「キャンプ・マーケット」の一部施設を一般市民に開放すると発表した。44万平方メートルあるキャンプ・マーケットのうち、昨年12月に韓米合意により在韓米軍から仁川市に返還された21万平方メートルの中から、B区域10万平方メートルをまず開放する予定だ。

 開放区域には、米軍が使用していた野球場などの体育施設や、付属の建物約20棟が残っている。仁川市は開放時期に合わせ、キャンプ・マーケットの歴史や現在の建物の用途などが分かるように案内表示板を設置するとともに、「造兵廠、終わらない歴史」と題して特別企画展を開く。

      

      開放予定のキャンプ・マーケットB区域//ハンギョレ新聞社

 キャンプ・マーケットは、日帝強占期の1939年に日本陸軍の兵器工場である「造兵廠」として開設され、解放後は米軍基地として使用された。今日まで81年間にわたり、一般人に開放されていない場所だ。ここに約1万人にのぼる朝鮮人が強制動員され、労役に苦しんだ。

 当時、日本が軍需品輸送のために敷いた軍用の線路が、今も傷跡のように残っている。金属生活用品を溶かした鋳物工場は、最近まで米軍の倉庫用の建物として使用されるなど、日帝強占期に建設された建物もかなりの数が残されている。

 ただし市は、今回の開放から除外された造兵廠の本部と推定される建物や、兵器を製造していた鋳物工場の建物などは、近代建築物調査や環境浄化などを経て、段階別に立ち入りを許可する予定だ。市は、富平地域の軍部隊再配置事業などを総合的に検討し、キャンプ・マーケットの活用策を準備している。
イ・ジョンハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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