今から22、3年前、ひどい腰痛に悩まされた時期がある。診断は「変形性脊椎症」。医学書には『加齢により椎間板が老化し椎間板の水分が減少し、弾力性がなくなると、脊椎骨の縁の部分が変形してくる。椎体間の隙間が狭くなると脊柱が不安定になり、周囲の神経や神経根が刺激される』とある。要するに老化現象だそうだ。
その整形外科の医師ははっきり物を言う人で、「年ってことだよ。もう治らないよ」とサラッと言ってのけた。当時45歳、自分ではまだ若いと思っていたのでこの残酷な宣告には相当なショックを受けたものだ。
腰痛治療の定番は牽引である。だが後で聞くと、牽引して良くなる人と悪化する人とあるらしく、私は後者だった。その日から一段と痛みが増し、即刻、病院通いはやめた。しばらくすると、腰痛だけでなく臀部から太もも、くるぶし当たりまで痛みが広がり、歩くのが辛くなってきた。
翌日、タクシーで這うようにして別の整形外科へ。今度は「坐骨神経痛」だといわれ、もう泣きたいような気分だった。腰痛の辛さは経験した人でないと分からないだろうが、まるで腰から鉛の塊をぶら下げているような鈍痛、寝ていても足のやり場がないほど痛くてだるい。当時の住まいは3階、いまならそれこそ冬眠できるが、当時は仕事を持っていたのでそうもいかなかった。
病院へ行っても良くならないなら、もうお灸と針しかない。知人の鍼灸師に毎晩家まで来て治療してもらったら少しずつではあるが痛みが和らいでいった。だが、ビッコを退きながら歩く状態が半年以上も続き、一生このままかと思うともう死にたいような気持ちだった。
その後、腰痛予防に効果があると聞いてスイミングを始めて今日まで20年超、腰痛は起きても症状が軽くてすむようになった。やれやれである。腰痛予防には腹筋と背筋を鍛えるのがいいというので、あれ以来腰痛体操はほとんど毎晩欠かさず続けている。
余談が長くなったが、この月の12日頃、太ももの付け根辺りが時々ピリピリ、ズキンと痛むようになった。それでも軽い痛みなので大して気にもせず、14・15日とバスで長距離の旅に出た。帰って2日ほどしたら腰が痛くなってきた。長時間の座りっぱなしがよくなかったのか、段々とその痛みが臀部、太ももから足首辺りにまでひろがった。ああ、また「坐骨神経痛」が出たのか。
ふと気がつくと、足の甲に10粒ほどの発疹が、触っても痛くもかゆくもない。神経性の痛みはわき腹から脇の下の肋骨辺りまで上がってきた。それに関係あるのかどうか、新たに最初の発疹のそばと、親指の間、足の裏3ヶ所に発疹が、足の裏のは歩くと痛い。何だろう?
気になって、ネットでまず「坐骨神経痛」について調べてみた。その中に「帯状疱疹」の文字があり、その言葉でも検索してみた。すると、「帯状疱疹」を経験した人のブログがあり、その症状が私のそれによく良く似ているのだ。ああこれはもう「帯状疱疹」に間違いない。よかった、「帯状疱疹」なら一過性だからいずれは治る。
早速ホームドクターのところへ。「帯状疱疹です」と言ってくれるものと期待? していたのに違うらしい。「子どもの頃に水疱瘡に感染すると、ウイルスが神経内に残ることがある。そのウイルスが帯状疱疹を発症させるのだが、帯の幅状に横に痛みを伴う発疹ができるから帯状疱疹といわれるのであって、痛む部位に発疹はなく、足にできた発疹に痛みがないというのは診たことがない。第一、水疱瘡が足の裏にできるというのは聞いたことがないよ」と先生に笑われた。でも、私って変わり者だから小さいときに足の裏にもできたのかもしれない。
それでも虫眼鏡で発疹をみて、医学書を引っ張り出して調べてもくれた。発疹は水虫ではないというので一安心。毎日が憂鬱だが、少々の腰痛は我慢しなくちゃ…。
1年の初めから有難くないできごと。「健康運も金運も旅行運もすべて順調、あなたの思うままに…」という、あの山口・瑠璃光寺の30円のおみくじ。“大吉”でも、やはりご利益は30円分だけかしらネエ。
その整形外科の医師ははっきり物を言う人で、「年ってことだよ。もう治らないよ」とサラッと言ってのけた。当時45歳、自分ではまだ若いと思っていたのでこの残酷な宣告には相当なショックを受けたものだ。
腰痛治療の定番は牽引である。だが後で聞くと、牽引して良くなる人と悪化する人とあるらしく、私は後者だった。その日から一段と痛みが増し、即刻、病院通いはやめた。しばらくすると、腰痛だけでなく臀部から太もも、くるぶし当たりまで痛みが広がり、歩くのが辛くなってきた。
翌日、タクシーで這うようにして別の整形外科へ。今度は「坐骨神経痛」だといわれ、もう泣きたいような気分だった。腰痛の辛さは経験した人でないと分からないだろうが、まるで腰から鉛の塊をぶら下げているような鈍痛、寝ていても足のやり場がないほど痛くてだるい。当時の住まいは3階、いまならそれこそ冬眠できるが、当時は仕事を持っていたのでそうもいかなかった。
病院へ行っても良くならないなら、もうお灸と針しかない。知人の鍼灸師に毎晩家まで来て治療してもらったら少しずつではあるが痛みが和らいでいった。だが、ビッコを退きながら歩く状態が半年以上も続き、一生このままかと思うともう死にたいような気持ちだった。
その後、腰痛予防に効果があると聞いてスイミングを始めて今日まで20年超、腰痛は起きても症状が軽くてすむようになった。やれやれである。腰痛予防には腹筋と背筋を鍛えるのがいいというので、あれ以来腰痛体操はほとんど毎晩欠かさず続けている。
余談が長くなったが、この月の12日頃、太ももの付け根辺りが時々ピリピリ、ズキンと痛むようになった。それでも軽い痛みなので大して気にもせず、14・15日とバスで長距離の旅に出た。帰って2日ほどしたら腰が痛くなってきた。長時間の座りっぱなしがよくなかったのか、段々とその痛みが臀部、太ももから足首辺りにまでひろがった。ああ、また「坐骨神経痛」が出たのか。
ふと気がつくと、足の甲に10粒ほどの発疹が、触っても痛くもかゆくもない。神経性の痛みはわき腹から脇の下の肋骨辺りまで上がってきた。それに関係あるのかどうか、新たに最初の発疹のそばと、親指の間、足の裏3ヶ所に発疹が、足の裏のは歩くと痛い。何だろう?
気になって、ネットでまず「坐骨神経痛」について調べてみた。その中に「帯状疱疹」の文字があり、その言葉でも検索してみた。すると、「帯状疱疹」を経験した人のブログがあり、その症状が私のそれによく良く似ているのだ。ああこれはもう「帯状疱疹」に間違いない。よかった、「帯状疱疹」なら一過性だからいずれは治る。
早速ホームドクターのところへ。「帯状疱疹です」と言ってくれるものと期待? していたのに違うらしい。「子どもの頃に水疱瘡に感染すると、ウイルスが神経内に残ることがある。そのウイルスが帯状疱疹を発症させるのだが、帯の幅状に横に痛みを伴う発疹ができるから帯状疱疹といわれるのであって、痛む部位に発疹はなく、足にできた発疹に痛みがないというのは診たことがない。第一、水疱瘡が足の裏にできるというのは聞いたことがないよ」と先生に笑われた。でも、私って変わり者だから小さいときに足の裏にもできたのかもしれない。
それでも虫眼鏡で発疹をみて、医学書を引っ張り出して調べてもくれた。発疹は水虫ではないというので一安心。毎日が憂鬱だが、少々の腰痛は我慢しなくちゃ…。
1年の初めから有難くないできごと。「健康運も金運も旅行運もすべて順調、あなたの思うままに…」という、あの山口・瑠璃光寺の30円のおみくじ。“大吉”でも、やはりご利益は30円分だけかしらネエ。
お若い頃に腰を痛めてらしたのですね;
腰痛はもとより、帯状疱疹もどき?は、痛い事に加え、何なのかハッキリしない事も気になりますね;
寒さも関係あるのか判りませんが、温かくして、お大事になさって下さいね。
常日頃、水泳で鍛えていらっしゃいますし、30円おみくじの御利益が120%発揮され!、長引かずに完治することをお祈りしてますよ。
お気遣いありがとうございます。
いくら鍛えていても年には勝てないようですね。
それでもまだプールに通えて、そこそこ買い物にも行けるくらいな状態でいたいと思います。
いくら気ばかり若くても体がついて行かなくなったら最悪です。
せいぜい、今のうち楽しむことにします。