6月2日に録画しておいた、オードリー・ヘプバーンの『麗しのサブリナ』を再生した。1954年のアメリカ作品でモノクロ、放送はもちろん字幕スーパーである。出演者は、オードリー・ヘップバーン、ウィリアム・ホールデン、ハンフリー・ボガート。この名前を見れば、題名からしてロマンチックな大人のラブストーリーと、だれもが思うだろう。が、これがちょっと違うのである。コメディタッチなところもあって、ウィリアム・ホールデンの純な2枚目ではない役柄もめずらしい。
また、ラブストーリーのイメージからして、美男美女のウィリアム・ホールデンとオードリー・ヘップバーンの2人が結ばれ、めでたし、めでたしかと思ったら、これまた期待が裏切られ、最後に結ばれるのはオードリー・ヘップバーンとハンフリー・ボガートという異色な取り合わせがおもしろい。
『富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナは、邸の次男坊デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に仄かな思いを寄せていた。しかし、父は娘に叶わぬ恋を諦めさせようと、彼女をパリの料理学校へやる。それから2年、サブリナは一分のすきのないパリ・スタイルを身につけて帰ってきた。女好きのデイヴィッドは美しくなったサブリナにたちまち熱を上げる。デイヴィッドの兄で謹厳な事業家ライナス(ハンフリー・ボガート)は、弟と財閥の令嬢を結婚させようと考えているが、サブリナの存在が邪魔…。そこで彼女をパリに追い返そうと策を弄するが、ミイラ取りがミイラに、ついにライナスはサブリナに恋をしてしまう―』。
このヘプバーンの似顔絵は、1年ほどから描き始めた似顔絵の2枚目くらいか。以前にアップしたものである。
この映画では主題曲というのはないようで、なぜか、いたるところでエディット・ピアフの代表曲『ラ・ヴィ・アン・ローズ』(薔薇色の人生)が流れてくる。
愛称“ボギー”と呼ばれ、ソフト帽がよく似合うハードボイルド・スター、ハンフリー・ボガート。彼の代表作といえば、1942年作の『カサブランカ』(共演:イングリッド・バーグマン)が有名で、フランク・シナトラ>が主題曲「As Time Goes By」を歌っている。
『アメリカへの亡命を図るヨーロッパ人たちの寄港地であるフランス領モロッコのカサブランカで酒場を経営するリック。彼は昔の恋人エルザと再会するが、彼女には反ナチ運動を指導する夫がいた。エルザに裏切られながらも、いまだに彼女を忘れることが出来ないリックは、ナチスの目を盗んでふたりを無事にアメリカへ脱出させようとするが……』。モロッコといえば、ゲーリー・クーパーとマレーネ・ディートリッヒの映画『モロッコ』に登場する外人部隊を思い出す。
その他、『ケイン号の叛乱』、『裸足の伯爵夫人』(共演:エヴァ・ガードナー)など、年齢的に封切を観ることは不可能だから、後にリバイバル映画を観たのだろうと思う。
ウィリアム・ホールデンの代表作といえば、1955年作、ジェニファー・ジョーンズ共演『慕情』である。美しい香港を舞台にした映画で、『中国とイギリスの混血の女医、主人公のハン・スーインがアメリカの従軍記者マーク・エリオットと知り合い、やがて恋に落ちる。エリオットには愛のない結婚で結ばれた妻がいるが、その障害を乗り越えて、やっとふたりがその恋を成就させようとした時、エリオットは朝鮮戦争の犠牲となり、帰らぬ人となるのである―』。病院の裏手の美しい丘ヴィクトリア・ピークで1人、在りし日の恋人を偲ぶヒロインの姿に、世の女性はみんな涙したものである。また、主題歌“Love is a many splendored thing”は、映画を観ていない人でも一度は耳にしたであろうといわれるくらい、日本でも大ヒットした。
その他、『ピクニック』(共演:キム・ノヴァク)、『戦場にかける橋』(共演:アレック・ギネス)、『パリで一緒に』(共演:オードリー・ヘップバーン)なども観た記憶がある。
ウィリアム・ホールデンは、晩年は事業不振など私生活には恵まれず、アルコール依存症だったという。1981年、自宅の階段から酔ったまま転倒して出血多量が原因で急死。その発見は死後数日経ってから、という悲しい結末だったという。
一世を風靡したスターが、こういう人生の終焉を迎えるのはよけいに哀れである。
また、ラブストーリーのイメージからして、美男美女のウィリアム・ホールデンとオードリー・ヘップバーンの2人が結ばれ、めでたし、めでたしかと思ったら、これまた期待が裏切られ、最後に結ばれるのはオードリー・ヘップバーンとハンフリー・ボガートという異色な取り合わせがおもしろい。
『富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナは、邸の次男坊デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に仄かな思いを寄せていた。しかし、父は娘に叶わぬ恋を諦めさせようと、彼女をパリの料理学校へやる。それから2年、サブリナは一分のすきのないパリ・スタイルを身につけて帰ってきた。女好きのデイヴィッドは美しくなったサブリナにたちまち熱を上げる。デイヴィッドの兄で謹厳な事業家ライナス(ハンフリー・ボガート)は、弟と財閥の令嬢を結婚させようと考えているが、サブリナの存在が邪魔…。そこで彼女をパリに追い返そうと策を弄するが、ミイラ取りがミイラに、ついにライナスはサブリナに恋をしてしまう―』。
このヘプバーンの似顔絵は、1年ほどから描き始めた似顔絵の2枚目くらいか。以前にアップしたものである。
この映画では主題曲というのはないようで、なぜか、いたるところでエディット・ピアフの代表曲『ラ・ヴィ・アン・ローズ』(薔薇色の人生)が流れてくる。
愛称“ボギー”と呼ばれ、ソフト帽がよく似合うハードボイルド・スター、ハンフリー・ボガート。彼の代表作といえば、1942年作の『カサブランカ』(共演:イングリッド・バーグマン)が有名で、フランク・シナトラ>が主題曲「As Time Goes By」を歌っている。
『アメリカへの亡命を図るヨーロッパ人たちの寄港地であるフランス領モロッコのカサブランカで酒場を経営するリック。彼は昔の恋人エルザと再会するが、彼女には反ナチ運動を指導する夫がいた。エルザに裏切られながらも、いまだに彼女を忘れることが出来ないリックは、ナチスの目を盗んでふたりを無事にアメリカへ脱出させようとするが……』。モロッコといえば、ゲーリー・クーパーとマレーネ・ディートリッヒの映画『モロッコ』に登場する外人部隊を思い出す。
その他、『ケイン号の叛乱』、『裸足の伯爵夫人』(共演:エヴァ・ガードナー)など、年齢的に封切を観ることは不可能だから、後にリバイバル映画を観たのだろうと思う。
ウィリアム・ホールデンの代表作といえば、1955年作、ジェニファー・ジョーンズ共演『慕情』である。美しい香港を舞台にした映画で、『中国とイギリスの混血の女医、主人公のハン・スーインがアメリカの従軍記者マーク・エリオットと知り合い、やがて恋に落ちる。エリオットには愛のない結婚で結ばれた妻がいるが、その障害を乗り越えて、やっとふたりがその恋を成就させようとした時、エリオットは朝鮮戦争の犠牲となり、帰らぬ人となるのである―』。病院の裏手の美しい丘ヴィクトリア・ピークで1人、在りし日の恋人を偲ぶヒロインの姿に、世の女性はみんな涙したものである。また、主題歌“Love is a many splendored thing”は、映画を観ていない人でも一度は耳にしたであろうといわれるくらい、日本でも大ヒットした。
その他、『ピクニック』(共演:キム・ノヴァク)、『戦場にかける橋』(共演:アレック・ギネス)、『パリで一緒に』(共演:オードリー・ヘップバーン)なども観た記憶がある。
ウィリアム・ホールデンは、晩年は事業不振など私生活には恵まれず、アルコール依存症だったという。1981年、自宅の階段から酔ったまま転倒して出血多量が原因で急死。その発見は死後数日経ってから、という悲しい結末だったという。
一世を風靡したスターが、こういう人生の終焉を迎えるのはよけいに哀れである。
「Love is a many splendored thing」
恋はとても不思議なもの は 元々の原題で 慕情 は日本で封切るときにつけられたタイトルだったそうですね。
この歌詞はいつの間にか覚えてしまっていましたが、実は映画の内容は全く覚えていません。
ありがとうございます。我流ですので、特徴を捉えるのがなかなかウマくいきません。
この「慕情」の曲はだれでも知っていますよね。いつ聞いてもステキです。
最近はこういったステキな映画、そのステキな主題曲にはとんとお目に掛からなくなりました。