マレーシア航空370便が8日未明に消息を絶ってはや9日、依然手がかりはないらしい。飛行機がいつまでも飛び続けることは不可能なのに、墜落した形跡も見つからないとは、ミステリー小説も顔負けの状況となっている。
マレーシアと聞けば、20数年前に行ったペナン島を思い出す。JTBの“2名様から出発OK 空港で現地ガイドがお出迎え”というツアーに友人3人で参加。日本からの直行便はなく、香港経由でクアラルンプールへ、そこから国内線に乗り換えて約1時間。ペナン空港で現地ガイドと合流したが、客は私たち3人だけ。日本人の愉快なオッサンで、乗用車での観光は、まるでプライベート旅行のように気ままな自由旅。海外旅行はこういうのがいいね。
ペナン島はインド洋のエメラルドといわれる美しいリゾート地で、18世紀後半、イギリスに植民地として割譲された。第二次世界大戦勃発の1941年12月から終戦の1945年9月まで日本軍に占領されていたが、日本軍がイギリスに降伏したため、ペナンは再びイギリスの元に戻ったという歴史がある。住民はマレー人、インド人、中国人、イギリス人などで、食べ物もマレー料理、インド料理、中華料理などいろいろ食べられる。この国は一夫多妻制が認められており、男性にはうらやましい国かも? また、外食が習慣となっているので、朝から屋台は大繁盛。料理の嫌いな女性にはいいところかもネ。
強烈に印象に残っているのは、到着してすぐに、空港に程近い「ヘビ寺」(ヘビの嫌いな人は見ないでネ)へ連れてゆかれたことだ。おそるおそるのぞくと、赤や緑の色彩豊かなお寺のあちこちにたくさんの毒ヘビが…。ヘビの毒牙は抜いてあり、線香で眠っている状態なので、どれも動作が緩慢でほとんど動かない。参拝者はヘビを神聖なものとして、お祈りしたあとに頭をなでるのが習慣だとか。聞くだけで鳥肌が立って、私は早々に逃げ出した。そのヘビ寺も現在は、企業誘致の土地開発のあおりを受け、ヘビのねぐらの裏山が開発されたため、最盛期には70匹近くのヘビが生息していたが、現在は境内の通路に毒ヘビが数匹と、記念写真用に大きなニシキヘビが1匹いるのみだという。
ホテルの名前は忘れたが、庭に緑が一杯のすてきなホテルに4連泊。当時は日本人観光客は少なく、イギリス領だったので英語なら通じるが日本語はまったく通じない。夜になるとホテル前の道の両端に、衣類や民芸品、アクセサリーなど土産物の露店がずらりと並ぶ。たくさんの観光客らに混じって、一つ覚えの「ディスカウント プリーズ」で、冷やかして歩くのが夜の楽しみだった。
2日目は、クルーザーでインド洋へ。オプションのシュノーケリングとトローリング。マグロが釣れるわけないが竿を持って格好だけ。マレー人男性のインストラクターと美しい海を潜り、熱帯魚を追いかけて遊んだこと、サンゴの枝を切ってくれたが、禁止されているので隠して日本に持ち帰っことなど、楽しい思い出がいっぱいだ。
3日目は世界文化遺産となっているジョージタウン観光とショッピング。昼食はチャイナタウンで本格的な飲茶をお腹一杯。物価が安くて、屋台では日本円1000円もあれば3人が十分に食べてお釣りが来る。400円のTシャツをたくさん買って帰ったが、3年くらい着られたその質の良さには感心した。
最終日はのんびりと海辺を散歩したり、ホテル内のプールで遊んだ。ホテルの幹部らしき男性が話し掛けて来て、観光客誘致のため日本へよく行くそうで、色々と話を聞かせてくれた。夜は民族舞踊を見ながら海鮮料理のディナーである。
滞在中、どこへ行っても日本人には1人も会わなかった。カタコト英語と手振り身振りで会話するのも、いかにも異国の地という感じがした。行く先々で日本人に会い、日本語が飛び交うハワイやグァム島より新鮮味があって楽しかった。20数年も経つと島内もずいぶん変っているだろうし、今では日本人観光客も増えているだろう。若ければ、もう一度行ってみたいけど…。
車ならまだしも空を飛ぶ飛行機は燃料にも限りがあり、誰にも知られずに給油するなどできないでしょう。
もう墜落しているとしか考えられません。人工衛星で何でもできそうな今の世に、広い洋上を高い空の上から望遠鏡で探そうなど、何だかこっけいに思えます。
ミステリー小説でも飛行機が忽然と消えるなんて、聞いた事がありませんね。
当時はそれほど観光地化していなかったので、のんびりするにはとてもよいところでした。でも二昔も経てばずいぶん変っているでしょうね。
不思議な事件ですが、なにか小説を読んでいるみたいです。
若い頃は海のあるところへ行きたかったけど、昨今はもっぱら温泉につかっておいしいものを食べてというのが一番。年をとったということでしょうね。
あのころにデジカメがあればなあと思います。カメラで撮った写真はすっかりセピア色。それも老前整理で全部捨てました。
記憶の中に残っているだけですが、それもいつかは消えてゆく日がくるかもしれません。
25の国が参加して捜索するそうですが、広いインド洋で見つけるのは困難でしょうね。本当にミステリーです。
ゆったりとした本当のリゾート地、そのままの情景が現在も残っているのでしょうか。素敵な思い出の1ページですね。
それにしても摩訶不思議な旅客機の失踪!マレーシア当局の混乱ぶりが!
一日も早い解決を願うばかりです。