つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

一度やらせてみては・・・

2006-09-14 | Weblog
 12日、小沢一郎氏が無投票再選で、早々に民主党代表に決定した。その夜の「報道ステーション」に出演し、古館キャスターと党の基本政策についてトークが交わされた。
 自民党にいた頃の小沢氏はあのご面相の無愛想な表情から悪人のように思われていたが、最近はにこにこと柔和な表情をしている場面をよく見るようになった。ゆっくりと噛んで含めるような物言いは、頼りがいのある豪腕小沢をイメージさせ、“なかなか良いんじゃな~い”という気持ちにさせられる。 
 個々の政策は難しいのでさておき、古舘キャスターが、自民党総裁候補3人が掲げる「消費税引上げ」についての質問では、興味ある構想を披瀝していた。
 正確に記憶できてない部分もあると思うが、小沢代表は、ひとことで言うと、消費税は今の5%で基礎年金が賄えるとして、引上げは必要なしと言う。では、今の財政難の現状で消費税引上げなしで、どうやって社会保障を充実させるかが問題だが、小沢代表は「今の政府の財政策には無駄が多すぎる、無駄をなくす努力をしないで国民にばかり負担を強いるのはおかしい」と言うのである。それには全く同感である。 
 さてその構想だが、ひとつには、特別会計を民営化すれば、霞ヶ関の公務員は大部分が削減でき、大きな財源が生じるという。また、補助金の削減、これには十分な調査の結果、各地方行政に自由に任せれば今の2割減でやれるという回答があったそうで、今のような霞ヶ関主導の財政策を変える必要があるという。まだ他にもあったように思うが、メモってなかったので覚えていない。
 しかし、特別会計の民営化というのはおもしろいではないか。事実上各省庁任せのなかで、「予算の無駄遣い」が指摘される特別会計の改革は以前から言われている。郵政民営化、道路公団民営化と手はつけられたものの、まだまだ他にも民営化すれば大きな財源の透明化が図れるという。
 古舘キャスターが「本当にやれますか」と言うと、「一度やらせてみてください。やらせてダメなら、戻せばいい」と言う。その力強い言い方には説得力があり、だったら一度民主党に政権交代してやらせてみればどうかと思ったほどである。ただし、小沢代表ならでの話で、その他の人物では期待できそうにない。
 これらは一歩間違えば有権者へのご機嫌取り、バラまき政治に陥る恐れもないとは言えない。5年前に大きな改革を期待した小泉政権が、全くの功績なしとは言わないが、弱者いじめの負担増が目立つ社会保障制度の改革は、将来の暮らしに不安を覚えるばかりで、期待はずれの感が大きい。昨日の候補者演説では一様に社保庁の改革が叫ばれていたが、今さらという思いがする。
 安倍幹事長が小泉路線を継承するのは間違いなく、大して期待を持てそうもない。だったら、小沢代表の力を試してみるために、来年の参院選で民主党に勝たせて見るのもおもしろいのではないかと思うのだが、如何なものであろうか。
 小泉首相でさえ中途半端に終わった諸改革を、民主党を主とする野党政権でやれるかどうかは疑問であるが、一度やらせてみては……。
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2 コメント

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Unknown (うらら)
2006-09-15 15:15:57
まだしっくりとはいかないニックネームでチョイテレながら…

実は私は、小沢一郎氏は新進党を立ち上げた時からの、支援者です…が…

最近のご時世はコワモテは受け付けない様ですね、小泉首相はリラックスでこちらも観察できるけど小沢一郎氏は、いくらニコニコしていても周囲を緊張させる人で、これは人間性の問題ですよね

すぐムッとしそう

おおせの通り“予算の無駄遣い”を私達に目に見えるように改正してからの消費税!!

これは絶対ですね
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Unknown (オールドレディー)
2006-09-15 16:56:53
 来年の参院選は民主党にします。小沢氏の無愛想でこわもてが近寄りがたかったのですが、最近のテレビでの姿は、穏やかで頼りがいがありそうで、やはり男は顔ではないと思います。

 オバサンパワーで政治を変えよう、な~んて、やはり無理か?
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