つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

これが警察のやり方、シンジラレナーイ!・・・

2006-11-08 | Weblog
 7日の夕方のローカルニュースを見るともなく聞いていて驚いた。途中からだったので、正確ではないかも知れないが、岡山県警・倉敷署の巡査部長が起こした不祥事である。
 今年5月のある夜、巡査部長と巡査長の2人が市内のある飲食店を訪れた。しばらく飲んでいるうちに、巡査部長が上司のグチを言い、たしなめた巡査長の顔を数発殴り暴れた。店のオーナーが言うには「普通の人なら仲裁とか、止める手立てを考えるが、あきらかに警察官とわかっていては手は出せなかった」と。そして、今度は店の椅子を3脚投げ、また、カウンターの中に自分の眼鏡と携帯電話を投げつけ、オーナーに探せと暴言を吐いた。オーナーがすぐに従わなかったことに腹を立て、カウンターに土足で上がり、わめきながらカウンターの上の備品を蹴散らかしたという。やっと巡査長が羽交い絞めにして止めて、外へ連れ出してようやく騒ぎがおさまった。オーナーはその場は我慢したが、あまりの理不尽さに腹が立って眠られず、告訴するため翌朝7時ごろ倉敷署に出頭したという。
 それからがまたとても信じられないことで、告訴を受けた警察署の上層部は「公にしないでくれ」と言ったという。オーナーは事を荒立てるのは本意ではないが、黙って泣き寝入りするのもしゃくだし、告訴を取り下げる条件を2つ提示したという。
 1つは、事の次第を書面にして、謝罪に来ること。2つ目は、巡査部長に下す処分の内容を知らせる―というものであった。何日か後、巡査部長が、直筆で事の顛末を記した謝罪文を持参したが、2つ目の処分内容については何も知らされなかったそうである。その後、いくら待っても約束は守られず、オーナーは8月に裁判所に調停を申し立てた。だが、調停はなかなか進まず、揚げ句には「金を払うから謝罪の書面を返してくれ」と言ってきたという。
 この事実を知った朝日テレビ系列の記者が倉敷署に取材に行ったところ、「事件性はなく、個人の問題であるから、報道が介入するものではない」と、何の説明をなく取材を拒否されたというから驚きだ。この行為に事件性がないという、警察署の判断にはあきれる。

 テレビで報道されたからか、ようやく7日の朝刊に警察発表の記事があったが、巡査部長がオーナーに謝罪文を提出。被害届がなかったことから、事件化を見送り、所属長注意の処分で済ませたという簡単なものだった。だがオーナーが、テレビで怒りをあらわにし、裁判所へ調停を申し立てたという事実もあり、被害届がなかったとはどういうことだろうか。
 身内をかばう体質は昔からあるようで、かばうというより外に漏れることを恐れ、また上層部のキャリアに傷がつくことを恐れるのであろう。わが身の保身ばかりを考える奴はどこにでもおり、テレビドラマによくある警察機構内部の描写は、ある程度真実であろうと思われる。
 テレビは朝日系で地元ではないから詳細に報道し、新聞社は地元だから真実が書けなかったのか。これほど報道内容が違うことが、なんだか腑に落ちない。県警は、警察の威信を保つためにも、うやむやにせず正確な事実を公表する義務があり、また、言論の自由が認められている新聞社は、真実を報道する義務を怠ってはいないだろうか。この結末がどうなるのか、大いに興味がある。
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