先月末の土曜日の夕方、トイレで用をすませ、いつものように流水レバーハンドルを回して手洗い口に手をかざす。あれっ、水が出ない。便器内では水が流れる音がしているのに、手洗いの水が出ないなんて…。タンクのふたを開けてみても、どこがおかしいのかさっぱり分からない。
何度もレバーを回してみるが、やはり出ない。が、次の使用時にはタンク内の水は溜まっているのだから完全に壊れているわけではなく、手を洗うところに問題ありか? これが一度や二度なら洗面所へ行って手を洗えばいいが、ずっととなると不便である。
さて、修理はどこへ? これまで経験のないことなので、どこへ修理を依頼していいのか分からない。とりあえずタウンページの「水道衛生工事・保守」を開いてみた。「24時間・365日受付、安心低価格、見積無料」という広告がたくさんある。その内、「岡山市水道局指定工事店第○○号」とあるのは信用できそうかなと、そこの総合受付番号に電話した。10~11時ごろまでには行くとの返事、岡山県全域を営業エリアとあるが、どこから来るのだろうか。日曜日でもOKなのは助かる。
開けたことがないタンク内は水垢で汚れている。他家のトイレは気持ちが悪かろうと、ざっとこすってきれいにして待った。11時前、やってきたのは背の高いイケメンのおにいちゃん。愛想もいいし礼儀正しくて好感度抜群。トイレの入り口に敷物を敷いて道具を並べる。床にひざまずいてトイレの便器周りを点検。続いてタンクのふたを開けて点検していたが、タンク内の部品に亀裂が生じ、途中で水が漏れるので手洗い口まで水が行かないのだろうという。
そして、工事費用、部品の値段などの一覧表を見ながら見積書を作成、内容の説明が始まった。部品名や金額を提示されても高いのか安いのかはさっぱり。内訳は、出張費3,240円・部品交換施工費用27,000円・マルチボールタップ9,720円・排水弁3,132円・フレキ管交換5,400円・廃材諸経費3,240円。これからタウンページを見て依頼した特典2,000円を割引いて、合計49,730円也。ギョギョ
広告には見積無料とあったが、ここに来て断わるなんて、とくに若いイケメンとあってはなおさらだ。“オンナを過ぎたカンナ?”のババだが、やはり若いイケメンには弱いようだ。これが無愛想なオッサンだったら高いから負けろと交渉したかもしれないが、愛想のいいイケメンだとあまりえげつないことは言えない。だが、ちょっと嫌味を込めて、「会社も考えたものね。若いイケメンを派遣すれば客は文句を言わないと分かっているのね」と。でも、お兄ちゃんはにこにこ笑っているだけ。商売上手なお兄ちゃんには負けた。
工事に掛かった時間は2時間ちょっと、「雑巾を貸してください」とトイレ内を丁寧に拭いて終了。半ばヤケクソのババ、きっちり50,000円渡して「お釣りはいいわ。缶コーヒーでも飲んで」と。領収書を書いている彼と色々話していたら、「僕、2歳と4歳の女の子がいるんですよ」だって。てっきり独り者と思い込んでいたが、もう30歳も半ばだという。アチャー、イケメン男性の年齢って分からないもんだね。
後日、友人にこの話をしたら「あなた、何を期待していたの?」と笑われた。それはいいが、「修理代が高くない?」と言われたのが気になって、ネットで部品代を調べてみた。マルチボールタップ7,000円、排水弁2,600円、フレキ管交換3,000円と部品代は13,000円ほどだった。そうしてみると、出張費は仕方ないとしても、廃材諸経費と部品交換工事費の名目で34,000円ほど取られたわけだ。工事費には決まった料金というものがないから仕方ないか、と思うけど、何だかぼった繰られたような…。あれ以来、トイレに行くたびに思い出しては不快になるが、まあ若いイケメンに愛想よくしてもらった代償だと思ってあきらめるしかないか。
慌ててしまいますね。水漏れにトイレの
詰まりなど「どうしよう~」と不安が
先にたって値段は二の次。ここが泣き所
と知っている業者丸儲けですね・・・
水周りのトラブルは確かに一人住まいの老女にとって一番の泣き所、付けこんでと言いたくなる此の修理代金。憤懣やるかたなき、お気持ちよ~く解りますよ。
住まいのメンテナンスを気軽に良心的にと願うしかありませんね。
引越して4年当地の修理業者を知らないもので…。知人に聞けばよかったと後の祭り。
以前も、玄関網戸をつけたとき、5万円超支払いました。網戸自体は2万5千円だったようですが、工事費って高いのですね。
厚かましく2、3ヶ所見積だけしてもらえばよかったと後悔してます。
普段は必要を感じませんが、こういうときには男性を必要としますね。
アッシー君ではないけど、何でも屋の彼氏がほしいですわ。
部品代で儲けて、おまけに高額な工事費、修理業者の特権でしょうか。
あのくらいなら素人でもできそうな気がしましたけど、独り身の哀しいところですね。