少し前になるが、購読紙の投書欄に『「かきくけこ」で人生元気に』という投稿があった。投稿の主は76歳の主婦、同年代の方のご意見だけに興味深く読ませていただいた。文章は省略し、「かきくけこ」についての箇所だけ紹介しよう。
「か」は感謝。まずは朝目が覚めると「ありがたい」。楽しく毎日を平凡に過ごせればありがたいです。
「き」は興味を持って、何事にも当たっています。公民館で高齢者向けの料理教室や講演会があれば出かけます。また先日は「口の健康教室に行きました。知らない事を知った喜びは大きいです。
「く」は工夫です。古くなったストッキングは、排水口の網代わりに、古い布は油汚れのフライパン拭きに、古い服はリメークして来ています。
「け」は、もちろん健康です。何をするのも元気でいなければいけません。ラジオ体操を毎日続けています。
「こ」は恋をしましょう。といっても、本当に恋愛をするのではなく、好きな俳優さん、芸人さんを見て「あっ、この人好き」と言っています。夫は半ば諦め顔です。
いい心がけですね。私は「あ」と「け」は大丈夫。「き」は何事にも興味はもつが、人との関わりは苦手だ。「く」はあまりやらない。「こ」は大賛成。でも、老いらくの恋は仮想がいい。昨今は高齢者の婚活の話をよく聞く。棺おけに片足突っ込んだような年齢になっても異性を求めて活動する、そのバイタリティーには脱帽するが、どうも生々しいのはイヤだ。
私もテレビの中の男性に憧れるのはしょっちゅうだ。が、典型的な美男子というのはイヤ。日本なら渡辺謙、佐藤浩市、堤真一のような男の雰囲気を感じさせる人がいい。もう10年以上も前になろうか、韓流ブームの火付け役の“ヨンさま”に日本のオバサン連中が大騒ぎしたことがあるが、私はああいうのっぺりした顔は大嫌い。
私が韓流ドラマを見始めたのは地デジが始まった2008年秋だから、かれこれ7年か。韓流ドラマには背が高くてイケメンが多い。今、ステキだなと思うのは「東方神起」のユンホ、イ・サンユンで、名前を覚えたのはこの2人くらいだ。美しいものに心惹かれ、胸をときめかせる、そういう感情はいつまでも持ち続けていたい。
作家・曽野綾子さんの「老後の心得17ヶ条」というのがある。よき老後を過ごすためにはこうであらねばならないということだ。
1.してもらうのは当然と思わないこと
2.老人であることは肩書でも資格でもない
3.身内なら何を言ってもよいと思ってはいけない
4.自分の苦しみが一番大きいと思うのはやめる
5.ぐちを言えばみじめになるだけ
6.生活の寂しさは誰にも救えない
7.楽しみを得たいと思ったら金を使う覚悟を
8.一般に自分が正しいと思わないこと
9.一人で遊ぶ癖をつけること
10.子供は老後保険ではない
11.若い世代は自分より忙しいのだと肝に命じる
12.同じ世代と付き合う
13.年寄りは何事にも感謝の表現を
14.やさしくされたら衰えを自覚する
15.老人であることを失敗の言い訳にしないこと
16.一生涯身だしなみに気をつけること
17.よく歩けるように脚を鍛えておくこと
貝原益軒の名言集に、【老後一日楽しまずして、虚しく過ごすは惜しむべし。老後の一日、千金にあたるべし】というのがある。これは「もうあくせくと働くことはない。家族の生活を心配することもない。こんなぜいたくな老後の一日、楽しまなくてどうしよう。今まで暇がなくてできなかったこと、あれもしたい、これもしたい、値千金の一日である」ということだそうだ。そう、老後の心得はこれにつきるネ!
ボケたら本性が表れるというのはよく聞きますね。最近、私の知人が認知症になり、それまで仲のよかった友人の悪口をいうようになったとか。イヤですね。
日頃おとなしくていい人の方がその傾向が強いそうですね。
普段からあまり我慢をしないほうがいいようですね。私も今から素の自分を見せておこうかしら? そうなると誰も居なくなっちまうけど…。
理想の高齢者続けていくのは立派なことですが、その後が問題。認知症になると「人格」は豹変、迷惑かけるし、頑固になるし・・
なんとか最期まで「認知」出来ること。これだけでいいです。神様かなえて!
色々立派なお手本がありますが、善人には程遠いババにはもう遅すぎるかと…。
善人は早死にして、悪人は長生きするといわれますが、長生きしたくないので善人になるよう努力しましょうか(笑)
「末路晩年……」、晩年に一段と精神を奮い立たせることができればいいですけど…。しんどいですねえ。
立派なお手本、禁止事項、17条ではまだまだ不足では?
こんなのも有りますよ
「末路晩年 君子更に宜しく精神百倍すべし。」
自然な老いの姿ってなかなか難しいものですね。