厚かましい、意地汚い、はしたない・・・

　ふと顔を上げると真正面に大きな月。２月27日　月齢15.7の満月、十六夜の月だ。が、10分もしないうちに雲に隠れてし見えなくなった。
　

　今朝の新聞記事で超ムカついたこと。３日、公職選挙法違反の買収の罪に問われ、裁判中の河井元法務が、保証金5000万円を現金で払い保釈されたという。2019年夏の参院選公示前、自民党本部から河井夫妻に1億5000万円が提供されたというが、よもやあの1億5000万円の一部ではあるまいなあ。
　昨日の参院予算委員会で菅首相は、1億5000万円の使途について「党で監査したい」とは言ったが、監査の結果を公表するかどうかは言わなかった。そりゃそうだろう、当時、官房長官だった自分が関与していることだから言えるわきゃあないよネ！
　さらに腹が立つのは、河井夫妻は昨年６月に逮捕されて以降、一度も国会に出席していないのに歳費・ボーナス等、きっちり受け取っているという。妻はすでに辞職したが総額2053万2000円受け取ったとか。が、昨日保釈された夫はまだ議員バッジをつけていたから、この後も歳費はもらうつもりらしい。国民の血税をこんなことに使われるとは、怒り心頭、気分最悪！
　今後、贈収賄や高額接待など、事件や不祥事を起こした当事者はもちろん、関与した者は政治家だろうが、国家公務員だろうが即刻クビ！　そうなれば少しは懲りるだろう。

　むかしむかし、私たちは「人は清く、正しく、美しくあれ」と教えられた。今でもおおかたの人はまじめに働いて清く、正しく生きている。なのに国民の税金で「飯を食ってる」政治家や役人たちのやることは「厚かましい、意地汚い、はしたない」。これが「上級国民」と言われる人たちか、まったく情けない限りだ。
　今、脛に傷持つ「上級国民」の面々は『週刊文春』と聞いただけで身の竦む思いがするだろう。東北新社に勤務する菅首相の息子による総務省幹部への接待問題が大問題となり、未だくすぶり続けている。このところの菅首相の答弁にはあきれる。お騒がせの長男とは「別人格」と言い、昨日は「知らないうちに入社した」と述べた。どこまでも知らぬ存ぜぬで通すつもりだろう。
　マスコミ報道によれば、彼は現在39歳、東北新社部長であり、子会社「囲碁・将棋チャンネル取締役」だとか。彼の経歴を見る限り、親の七光り、コネがあったとしか思えない。長男は元バンドマン、現在もロン毛だとか。大学卒業後ブラブラしていたそうで、25歳の時、首相が総務相だった2006～07年に、大臣政務秘書官に任命されたという。その後、東北新社に入社したらしいが、菅首相と創業者・植村伴次郎氏とは旧知の仲だという。長男の役職についても「推して知るべし」だ。
　それにしても政治家はみんな同じことをやるんだネ。不祥事や法に違反して身が危うくなると、すぐに「体調不良」で入院。これは大昔から続く政治家や役人の常套手段である。が、これこそ医療費の無駄遣いというもの、入院させる病院も同罪だ！

　話は変わるが、高齢者のワクチン接種に向けたクーポンの印刷が始まったそうだ。接種券には対象者の名前や住所、生年月日などが印刷されており、用紙には、1回目と2回目の「接種券」がついているほか、接種を終えたことを証明する「予防接種済証」の文字が印字されている。また高齢者の接種券については、持病などを事前に記入する予診票と合わせて発送するという。
　2日、河野行革担当相は「新型コロナウイルスワクチンを65歳以上の高齢者に接種する際に必要な接種券について、自治体が段階的に送付するのが望ましい」との考えを示した。段階的にというのが年齢のことなら、私は比較的早い段階で受けられるけど…。
　また政府は「標準的には４月23日ごろまでの接種開始に近い時期を想定している」と公表した。が、当初は４月12日だったのが23日に、「予定は未定にして決定にあらず」とはよく言ったものである。とにかく情報を小出しにせず、はっきり決定したことだけを公表してほしい。