すき焼きみたいな甘辛のだしに、ねぎとごぼうの薬味をたっぷり載せたどじょうが入っていました。どじょうは骨以外はとろけるようでした。しかし、食後なんだかもりもりしてきた感じがします。鰻の代用として食べられはじめたというのがわかるような気がしました。
久しぶりにはがき大のスケッチ用紙に水彩色鉛筆で絵を描きました。題材は正月に行った山口県長門市の、弁天島から見た日本海と灯台です。
私は海をはじめ、水のあるところの絵を描くのが好きでした。しかし昨年の津波で、水の恐ろしさをまざまざと感じ、しばらくそのような絵を描けませんでした。まだ、その恐怖感から立ち直られていない方も多いかと思います。なので海の絵を描くことについて、まったくためらいがないといえば、嘘になります。しかし、美しいものは美しい。実際被災地に住んでいらっしゃる方たちが、現在も海を愛し、たくましく復興に向けて頑張られているすがたを見て、自分もそろそろまた描こうと思うようになりました。被災地の方たちからみたら、浅はかな考えかた&きっかけと思えるかもしれませんが。外部から来たある方が被災地の方たちに「このようなことが起きなければ、ここは美しかったでしょうに」と話したところ、被災地のある方が「このようなことが起きてもここは美しいですよ」と答えた、という話が新聞かなにかに載っていたのが印象に残っています。
金子みすゝ゛さんが愛した弁天島より少し歩いたところから見た日本海です。白い灯台、そしてさらに彼方には黒い船が見えます。向こうに見える山々は青海島でしょうか?日本海といえば、荒々しい印象があり、実際に荒々しい海を見ることが多かったのですが、今年の正月の日本海は、本当におだやかでした。
水彩色鉛筆は、色鉛筆で描いたあと、希望に応じて水をつけた筆でとかし、水彩画のような雰囲気を出すことのできる、色鉛筆画と水彩画との両方を一度に楽しむことのできる画材です。この絵では海のところだけ、筆を使ってみましたが、さらりとした感じになりすぎてしまったかもしれません。
こちらも日本海です。長門市の青海島の王子山公園という見晴らしのよいところから見た日本海です。海と仙崎の街並みが美しかったです。
この絵は色鉛筆だけで筆を使いませんでした。いろいろ試してみると楽しいです。思うようにいかないことも多いですが。。。
これからも水彩色鉛筆でいろいろな題材を描いていきたいです。
ジャン・フィリップ・ランクロというフランスの色彩専門家によると、一つの色にはきれいも汚いもないそうで、配色がすべてだそうです。そして色は空間に配置されてこそ色彩としての意味を持つ、ということです。確かに、まったく面積も体積もない色なんてないし、色の属するものによって判断されたりすることも多いかもしれません。変な例ですが、チョ○レートと銅とう○この色ってなんだか似ているものなあ(おやつまえの方、すみません)。山中俊治先生のTwitterに書かれていて、目からうろこが落ちたような感覚になりました。
そして音が音楽となる前提には、音が時間軸に配置されているということがあります。だから、美しい音楽と感じられる前提には、時間軸に配置された音がすくなくとも2つ以上存在していて組み合わさっている、ということがあるような気がしました。しかし無音の間、というものにも美しさが芽生えることもあるかもしれません。
しかし一つの音にはきれいも汚いもないのでしょうか?ちょっとそこは疑問かも。色彩よりも音のほうが、生理的な感覚に訴える度合いが強く、その結果、不快な音、生理的に受け付けない音というものが、色よりも存在しやすいと思えます。その内容については、個人差があるかもしれませんが。発泡スチロールを擦った時に出る音はどうしてもだめです。
気持ち悪いぐらい弾けていない状態で曲を持っていった昨日のフランクのレッスン。練習の仕方がまずかったらしい。鍵盤を間違えずに鳴らすことだけが、練習ではないのに、それにとらわれていて、音楽の流れをとらえて練習することがなおざりになっていた。はやく弾けるようになりたいという思いとはうらはらに、遠回りなやり方をしてきていたようだ。それにしても、ひとつ助言をいただくだけで、こんなに弾きやすくなるものなのか、と思った。帰宅後の練習はそれまでの状態から一転してはかどった。本当にいいときに聴いていただいた。焦らないで、信じて、部分練習をきちんとしていこう、と思った。丁寧にコツを教えてくださった先生に感謝。先達はやっぱり必要だ。
今日から仕事でばたばたかもしれないが、ピアノについては整理された気持ちで練習できそうな気がしてきた。
都会にいることで、いいこともたくさんあるけれども、気を付けないと、あまりにも誘惑が多いので、かえって、得ても得ても満足感が持てない、常に酸欠というような、物への渇望感に苛まれやすいことがあります。夢のようなことがすぐにかなう、という面もあったりします。うれしい一方ちょっと怖いぐらい。文化が集中しているというのも事実かもしれません。動きも速いです。だから本当はもっと分散化したほうが、いいのでは、と思うこともあります。ただ人口の多さがとにかく並みではないです。地方にいたときは、関東にはイベントがたくさんあってうらやましいと思っていましたが、人口密度との比率を考えたら、運営や主催者側の利益などの面で、確かにそうなるのかもしれない、とも思います。とにかくどこにいっても、人がいないことがなくて。夢のようないいところ、と私が思うところは、他の人もいいと思っていることが多く、人でごった返していることが多いです。(そして物価もちょっと高い気がします)こちらに来て、人が少ない、ということが、貴重に思える度合いが増えました。
だからこそ、あえて自分の頭で考え、手足を動かすようにして、しっかりと判断していく必要がある、と思いました。地に足をつけることの大切さも感じます。ひとりひとりは、みんな一緒だ、と感じることが多いです。まず、今、やるべきことをちゃんと行い、あるものを、大切にしていきたい、とも。
昨日以来すっかり代官山にはまってしまった私。いいところだとは一昨年から話にはきいたものの、はじめて駅で降りたときは坂が多くよく分からない状態でした。しかし昨日の蔦屋書店から一転。ものすごく面白そうなところだと思いました。なんというか、解放された遊び空間が坂や森の中に広がっているという感じなのです。
そして通ってしまいました。今日は代官山で面白そうな個展をやっていると知ったので、でかけてきました。その前に内容から。
ある物体があるとします。その物体が生物たらしめている基準はなんでしょう?
息をする、心臓が動いている、確かにそうかもしれません。しかし、それは、見た目だけの判断ではないですね。動きを伴ったものです。では見た目だけという面ではどうでしょう?
平面、曲面、どちらで構成されている度合いが強いでしょう?
その問いの解答といえそうなものが展示されていたりします。いわゆる、生き物らしいもの、として。
鉛筆があります。鉛筆を鉛筆たらしめている基準はなんでしょう?
真ん中に黒い芯が入っていて、削ったら字や絵を書くことができる、という答えが返ってきそうです。ではその鉛筆は、かならずまっすぐでなければならないのでしょうか?
その問いの解答といえそうなものが展示されています。
あなたはバスの中で線を引こうとされたことがありますか?そのとき線はどのようになるでしょう?
その問いの解答といえそうなものも展示されています。
あるものをそのもの足らしめている要素を浮き彫りにするために、そのものにちょっとひとひねりくわえたようなものが、小さいながらも心地よく展示してあった上に、とても丁寧に解説していただき、楽しいひとときを過ごすことができました。実際に触ることができたので実感もわきました。温かみのある作品ばかりだったし。開催者の方は首都圏の大学でデザインをばれている学生さんです。山中俊治先生という大学の先生のtwitterが非常に面白そうなのでフォローしていたところ、学生さんの個展があるということを知り、ビンときたので足を運びました。ちょっとどきどきしましたが、勇気を出して行ってよかったです。おかげで頭が思いっきりやわらかくなれそうな気が!デザインといっても多角的な視野でとらえたらこんなに面白くとらえることができるんだな、と。期間は1月12日(木)までです。
その後家に帰ってピアノ。昨日参考になりそうなCDを見つけ、フーガ、このように弾きたいというのは見えてきつつあります。しかし指のほうはさっぱりです。明日レッスン、さあどうしましょう。せめてプレリュードだけはしっかり固めておきましょう。
代官山、今までは通過したことしかなかったのですが、代官山の蔦屋書店が非常に面白いということを知ったので行くことにしました。蔦屋書店と言えば、あのTUTAYA書店。しかし、できたばかりの代官山の蔦屋書店は書店のイメージをくつがえすようなところでした。3棟ある建物の1階は本、しかもごく普通の本ばかりではなく雑誌、車やインテリアなどの専門書、デザイン、美術書、旅行、料理など、センスのいい本が並んだ本のコーナーおよびコーヒーショップ、2階はCDで音楽やDVDで映画をその場でレンタルして視聴できるコーナー、古い雑誌(ananなどもありました)を見ながらお茶を飲めるコーナーがあり、まさに大人の夢が集まったような本屋といえそうなところでした。検索用のiPadもたくさん置いてあり、時代にもしっかり対応していました。ペットも連れて入れるし、コーヒーを飲みながら視聴できます。特にCD視聴コーナーはすばらしかったです。購入しなくても一定時間ならCDを視聴できるということで、早速気になるCDを聴きました。本のコーナーも素敵でした。絵、文字、服装など、各分野のヨーロッパの文化の歴史を図解を加え詳しく説明している「知の再発見」シリーズを見つけたときは涙が出そうになりました。(リンク先は「文字の歴史」です)大好きなシリーズだったのにいつの間にかご無沙汰していて存在すら忘れていました。今日見た本で印象的だったのは「ジプシーの謎」と「フリーダ・カーロ」。詳しく知りたくなりました。かといって今日は購入はしませんでしたが。。。作家さんのサイン会があるのも楽しみ。先日は写真家の篠山紀信さんのサイン会があったのか、サイン本がたくさん出ていました。
夢のようなことが現実になっているような書店で、驚きっぱなしでした。あえて言えば、児童書、参考書、ビジネス書、そして楽譜もなかったような気がしますが、この店のコンセプトから言えばあっているのかもしれません。贅沢な気分になれそうなところでした。
その後ある方のピアノを聴きに行きました。素晴らしい演奏で感動しました。よく練習されていてがんばられていて。。。音楽が流れるように湧き出ていました。音楽もその他の分野でもいろいろありがたい刺激を受けているのですが、私もちゃんと考えながら行動しよう、そしてピアノもちゃんと考えながら練習しようと思いました。今弾いている曲は自分の意思で選んだ曲なのだから、最後まで責任を持って練習して、弾けるようにならなくちゃ。
新年ではなくて今目標を書いています。
1.規則正しい生活を送る。だらだらネットサーフィンをやめる。
2.向き合う物事に対して前向きにとらえるように努める。なかなかとらえられないこともあるのですが、そういうときは知恵を使う。
3.身だしなみに気を付ける。恥ずかしいことに、私自身あまりこだわらないできたほうだったのですが、ちょっとまずいと思いました。
昨日はひさしぶりに一般書を読みました。小澤征爾さんと村上春樹さんの対談『小澤征爾さんと、音楽について話をする』という話題になっている本です。読み始めたばかりですが、非常に面白そうです。
実は今日一つ歳をとりました。この日がくるのがあまりうれしくない年齢になりかなりの年数がたってしまいましたが、精神的には若々しくありたいです。